授乳後の痛みは乳腺炎の可能性も?対処法を知りましょう!

授乳後の痛みは乳腺炎の可能性も?対処法を知りましょう!




出産後には赤ちゃんへの授乳をしなければなりません。授乳をすることによって、赤ちゃんにたくさんの栄養素や免疫力などを与えていくことになります。

授乳が難しいと感じてしまうママもいるようですが、授乳が始まるとしばらくして、授乳後に痛みを感じるようになってしまうことがあります。

このように授乳後の痛みを感じるのは珍しいことではなく、比較的多くのママさんが経験することです。

そこで今回は、

・授乳後に痛みを感じるのはどうして?
・授乳後に痛みが出てしまったときの対処法は?
・授乳後に痛みが出る前の予防法は?

といった方に、授乳後の痛みついて詳しくご紹介します。

授乳後の痛みは多くのママに訪れます

授乳後の痛みは多くのママに訪れます

授乳後の痛みをまったく経験しないママさんは、あまりいません。多くのママさんが授乳後の痛みを経験し、どのような痛みだったのかを鮮明に覚えています。

しかし、このような授乳後の痛みについてはさまざまな原因があり、痛みの種類なども違いがあります。授乳が始まる前の段階でこういった知識を持っておくことで、授乳後の痛みを極力避けることができます。

痛みの程度は人による

授乳後の痛みが出てしまうといっても、痛みの程度そのものは人によって違いがあります。乳頭部分だけが少しチクチクと痛む程度から、乳房全体さらには背中部分まで強い痛みを覚えてしまうケースもあります。

原因によってこういった痛みの強さも部位も変わってくるのですが、もちろん人によって痛みに強い、弱いという部分でも大きな違いがあります。

ただし、原因によっては比較的痛みに強いママさんであっても、耐え痛みを覚えてしまうこともあります。

痛みのある部分にも注意する

上記の通り、痛みが生じている部分にも注意していくことが大切になります。原因がどのようなものであるのかによって痛む部分も変わってくるからです。

授乳後の痛みの原因は?

授乳後の痛みの原因は

授乳後に痛みを感じてしまう原因は、どのようなものが考えられるのでしょうか。

乳頭への刺激

赤ちゃんが母乳を飲むことによって、乳頭が刺激を受けてしまう痛みがあります。赤ちゃんが母乳を吸う際には、歯茎で乳頭をしっかりと挟み込むように強い力を使いますので、これが痛みとなってしまうのです。

また、この他にも下着や母乳パッドとの摩擦によって乳頭が刺激を受けてしまい、授乳後に痛みが生じることもあります。

乳腺の詰まり

こちらは乳腺炎の原因、または乳腺炎になっている状態が考えられますが、乳腺が詰まってしまうと強い痛みを覚えるケースがほとんどです。

本来は新鮮な母乳が乳房の中にはたっぷりと作られていますが、前回の授乳で飲みきらなかった母乳が乳腺の中に残ってしまうといった状況が続くと、これが炎症を起こして乳腺炎になります。

乳腺炎になると授乳後の痛みだけでなく授乳をしない間も痛みを覚えるようになってしまうケースがほとんどです。

母乳がたくさん作られることによる張り

たくさんの母乳をつくる中で、乳腺がパンパンに張ってしまうことがあります。このように乳腺が張れば張るほどに強い痛みを覚えます。

乳腺が張って痛みを覚える際には乳房全体がカチカチになっていて、乳頭部分から母乳が溢れ出してしまうようなこともあります。非常に強い痛みとなり、耐えられず自分で母乳を絞るママさんも少なくありません。

特に新生児の頃は母乳を飲む量などもしっかりと決まっておらず、決して多くはありません。それに対し、母乳が作られる速度や量そのものが多いママさんは、このように乳腺の張りよって強い痛みを覚えることがあります。

オキシトシン反射

オキシトシンが分泌されることによって母乳を外に出す作用のことをオキシトシン反射といいますが、この作用によって授乳後に痛みを感じることがあります。

また、授乳後の痛みだけでなくお手洗いなどでも経験するママさんもたくさんいます。長時間にわたってお手洗いを我慢していた時などは、その後排泄をする際に膀胱や尿道などに刺激痛を感じることがあります。

授乳から授乳までの時間が空いてしまった時や、その他にもたくさんの母乳が作られており、乳腺がパンパンに張っているときなどは、授乳をする際にこういった刺激痛を感じることがあります。

細菌で炎症が起きている

何らかの形で乳頭から細菌が入り込んでしまうと、乳腺をはじめとして、乳頭周辺などが炎症を起こしてしまうことになります。

こちらは乳腺炎の原因になってしまうこともあり、徐々にひどくなるケースもありますので注意しましょう。炎症によって授乳後の痛みが出てしまうときには母乳の出が悪くなってしまうケースや、乳腺の張りを感じにくくなるというケースもあります。

酷くなると触るのも辛くなる場合もある

酷くなると触るのも辛くなる場合もある

授乳後に痛みを感じてしまうのは、上でお話したような原因が考えられます。このような痛みが出ている状態で何もせず過ごしてしまうと、触れることも難しいほど強い痛みを覚えることもあります。

早めの対処をしていくこと

授乳後に痛みを感じた場合には、何が原因なのかを早い段階でチェックしていきましょう。そして早めの対処を取り入れていくことが大切です。

ひどくなってしまうと授乳をすることも難しくなり、自分で乳房に触れるのも辛いほどの痛みになってしまうことがあるのです。できるだけ早めに対処していくことを意識しましょう。

放置してよくなるケースは少ない

授乳後に痛みを感じたときには、オキシトシン反射でない限り放置してよくなるケースがほとんどありません。多くの場合でひどくなってしまいますので、やはり早め早めの対処をしていくことが大切です。

少しでも授乳後の痛みを感じたときにはすぐさま原因を探り、対処法を取り入れていきましょう。

授乳後の痛みへの対処法は?

授乳後の痛みには、どのように対処していけばよいのでしょうか。痛みの程度や原因によって対処法が違っているのですが、一般的な対処法をまとめてご紹介していきましょう。

自分でマッサージをする

乳腺が張っているときや、その他にも乳房全体に痛みを感じるようなときには、自分でマッサージをするといった対処法があります。この時のマッサージは、乳頭部分や乳頭の周辺だけでなく、乳房を全体的にマッサージすることが大切です。

バストの付け根部分から母乳を押し出すようなイメージでマッサージをしましょう。全体的にしっかりとマッサージをしてあげることによって乳腺の詰まりなどが解消され、痛みが緩和されていくケースがあります。

乳頭を清潔に保つ

乳頭部分や乳頭周辺を清潔に保つというのも大切な対処法になります。清浄綿などを用いて乳頭周辺を綺麗にしましょう。

また汗をかいてしまうようなときには下着をこまめに変えることや、汗を拭き取ってあげることも重要になります。

搾乳や授乳回数を増やす

乳腺が張ってしまい痛みを覚えるようなときには授乳回数を増やしてみると良いです。しかし、赤ちゃんが飲む量らその時の赤ちゃんの気分や体調で変わってくるものです。

張りが治まらない、または痛みが治まらないようであれば、搾乳をするといった対処法も取り入れていきましょう。

授乳回数だけでなく搾乳する回数も増やしていくことで、乳腺の張りを解消し痛みを感じにくくなります。

水分を多く摂り塩分や脂分を減らす

授乳中のママさんの体内では、たくさんの母乳を作るため水分が不足してしまいがちです。そのため授乳後に痛みを感じるようであれば、水分を多く摂り入れることを意識してみましょう。

母乳がドロドロとした状態が続くと乳腺で詰まってしまい、乳腺炎の原因になります。ごく少量の母乳が乳腺に詰まってしまうだけでも、授乳後の痛みを感じることがあるのです。

ですから水分を多くとることが重要になります。また塩分や脂分などを控えた食事も大切になります。やはり塩分や脂分についても母乳がドロドロとしてしまう原因ですので、摂取量には気をつけましょう。

受診して助産師さんに対処法を教わる

上記のような対処法を取り入れても痛みが改善されていかない場合や、自分でマッサージをするなどといった方法が難しい場合には受診しましょう。

特に乳腺炎などによって炎症が起きていると痛みが強いあまり、自分でマッサージをすることができません。またどうして良いのかがわからなくなってしまい、涙を流しながら痛みに耐えられなくなって受診するママさんもいます。

受診することによって助産師さんが専門的なマッサージを行ってくれるので、痛みが緩和されどんどん楽になっていきます。

授乳後の痛みを防ぐ方法はあるの?

授乳後の痛みへの対処法は

授乳後に痛みを感じるようになってしまった場合に、上記のような対処法を取り入れることで痛みが改善されることもあります。

しかし、できればこういった痛みを感じずに授乳期間を過ごしたいもの。続いては授乳後の痛みを感じる前にできる予防法についてもご紹介しましょう。

授乳する際に練習をする

生まれてから間もない赤ちゃんは、母乳を飲む際に上手に飲めないことがあります。授乳をする際には、ママと赤ちゃんが2人で協力しながら練習をするといった気持ちで取り組みましょう。

授乳後の痛みを防ぐための予防法として、乳頭部分だけではなく乳頭周辺の部分までしっかりと赤ちゃんの口に含んであげることが大切になります。

これは出産後クリニックでもアドバイスを受けることになりますが、退院して自宅に戻ってからも授乳する際には、こういった部分にも意識を向けながら授乳を繰り返してみましょう。

こうすることで乳頭部分だけが引っ張られる、または赤ちゃんの歯茎で挟まれる痛みを予防することができます。

母乳パッドをこまめに変える

乳頭周辺などを清潔に保っていくためにも、母乳パッドをこまめに交換していくようにしましょう。お昼寝をしてしまったときなどは交換することができませんが、起きている間は1時間から2時間を目安に交換するとよいです。

また、母乳が次々に溢れてしまうママさんは1時間などといわず、30分程度で交換しましょう。こまめに交換してあげることで、母乳パッドに細菌が繁殖してしまうことを防ぎます。

体を冷やさない

体を冷やしてしまうと血行不良から母乳の出が悪くなってしまうことがあります。そうすると乳腺炎への引き金となってしまいますので、体を冷やさないように気をつけましょう。

母乳がたくさん出ていて胸の張りが強くなった場合などは、ホットタオルを使って乳房全体を暖めてあげるのも痛みの予防法になります。

ストレスを避けた生活をする

ストレスを溜め込んでしまうと乳腺が詰まりやすくなります。サラサラとしていて、なおかつ栄養がたっぷり含まれた母乳を出すことができるように、ストレス発散方法を見つけていきましょう。

ストレスが溜まり血液の流れが悪くなると、母乳の質も低下してしまい、ドロドロとして乳腺に詰まってしまうことがあります。適度に気分転換を行うことや睡眠時間をたくさん取り入れてストレスの解消を意識しましょう。

左右を交互に与える

ママさんによっては右と左の一方だけ母乳の出がよくなってしまうことがあります。しかし授乳後の痛みを予防していくためには、左右のどちらもまんべんなく飲ませるのがポイント。

最初は出が悪いと思っていても頻繁に飲ませることによって、徐々に母乳の出が良くなることもあります。片方の乳房ばかりで母乳を与えていると、その分痛みも強くなってしまいますので交互に与えましょう。

搾乳器の使用回数を意識する

授乳後の痛みを感じるようになり、次々に母乳が作られていると乳房の張りでとても辛くなってしまいます。そのため搾乳機を使うと良いですが、搾乳器を使用する際の回数には気をつけましょう。

頻繁に搾乳器を使っていると、搾乳機の刺激によって乳頭部分が強い痛みを引き起こすことがあります。そのため搾乳をする際には搾乳機ばかりに頼るのではなく、できるだけママが自分でマッサージをしながら搾乳をするといった方法を取り入れましょう。

授乳後の痛みで発熱があったら受診しましょう

授乳後の痛みで発熱があったら受診しましょう

授乳後の痛みはさまざまな原因が考えられます。自分でマッサージができる状態であれば痛みを解消することも可能ですが、触れることが難しいほど痛みが強く、さらには発熱してしまうようなときには受診しましょう。

ママさんの体全体が発熱をしていなくても、乳房全体が熱を持っているという状態は、乳腺炎などの可能性が高く、速やかに受診した方がよいといえます。また痛みが強いからといって自分で乳房を冷やしてしまうのは避けましょう。

これによって母乳が乳腺に詰まってしまうこともあります。自分で対処するのが難しくなったら受診するというのが一番です。受診して助産師さんにマッサージをしてもらうと、嘘のように痛みがなくなり、とても楽になるケースがほとんどです。

最初は授乳もうまくいかないもの。たとえ痛みが出ても自分を責めてしまうのではなく、対処方法を取り入れながら、赤ちゃんとともに乗り越えていきましょう。

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