揺さぶられっこ症候群

揺さぶられっこ症候群とは?その症状と予防法




揺さぶられっこ症候群とは、現在では母子手帳に記入されるほど認知され、日常生活の中で注意が必要な病気です。

そこで今回は、

・揺さぶられっこ症候群って何?
・揺さぶられっこ症候群の症状ってどんなものなの?
・揺さぶられっこ症候群の見分け方ってあるの?
・揺さぶられっこ症候群にならないためにはどうしたらいいの?

といった方に、揺さぶられっこ症候群の原因や症状、その見分け方から、揺さぶられっこ症候群にならないための予防法や注意点について詳しくご紹介します。

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揺さぶられっこ症候群とは

乳幼児を、激しく揺することで、頭蓋内に出血を起こす病気をまとめて、揺さぶられっこ症候群といいます。

まずは、その原因からみていきましょう。

揺さぶられっこ症候群の原因

人間の脳は頭蓋骨に覆われていますが、直接その2つが密接しているわけではありません。

つまり、脳と頭蓋骨の間に隙間があるのですが、赤ちゃんの時はそこが大人よりも大きく広がっています。

出産の影響で産道を通るときに一時的に狭くなりますが、2カ月頃には再び広がってきます。それは1歳までに脳が急激に大きくなるので、その分余裕を持っているわけです。

スーパーなどで販売されている豆腐を想像してみてください。水の中に浮いている柔らかい豆腐の脇には少しだけ隙間があります。赤ちゃんの頭の中はそのように柔らかい状態なのです。

隙間は空洞ではなく髄液などの体液で満たされ、血管も通っています。

そんな赤ちゃんの脳や脳内の血管は、

・頭部が身体に比べて相対的に大きく重い
・脳表面の血管構築が弱い
・首の筋肉が発達していない

こともあり、激しく揺さぶられてしまうと、脳が頭蓋骨の中で揺れ、血管や脳自体がダメージを受けてしまうのです。

揺さぶられっこ症候群はこうして発症しますが、脳内の隙間は1歳半頃までにはなくなっていきますが、医師によっては3歳頃まで気をつけるべきだと述べる人もいます。

揺さぶられっこ症候群の事例と治療方法

揺さぶられっこ症候群と一言でいっても、発症する症状がみんな同じというわけではありません。脳内の損傷箇所や度合いによりさまざまです。

激しく揺すられることで引き起こる症状

発症から1・2カ月で気付くこともありますが、それよりさらに後になって発覚することもあります。病名としては

・頭蓋内出血
・脳挫傷
・視力障害
・知能障害
・運動障害
・言語障害

などさまざまなものがあります。

揺さぶられっこ症候群が元で、生涯寝たきりになってしまったというケースもあります。

揺さぶられっこ症候群の合併症

合併症としてもさまざまなものがあり、

・部分的なものから全体に及ぶ失明
・難聴
・発達障害や学習の問題
・精神遅滞
・脳性マヒ

も起こりえます。

揺さぶられっこ症候群だとすぐに気付き、病院へ連れて行った場合は即手術となります。

頭の中で出血していますので、頭蓋内血腫除去手術をして頭蓋骨内の血の塊を取り除かなければならないでしょう。大体4分の1が命の危険にさらされる状態となっています。

揺さぶられっこ症候群は、児童虐待としても扱われてしまう問題なので、揺らし過ぎて心配になったとしても病院に行くことをためらう両親がいます。

しかし、赤ちゃんの生命に関わりますので、後ほどご紹介する「揺さぶられっこ症候群の症状の見分け方」にあてはまるようであれば、すぐに診察を受けるようにしましょう。

どれくらい揺すると「揺さぶられっこ症候群」が発症するのか

揺さぶられっこ症候群を発症するには、赤ちゃんを揺らすことが主な原因ですが、どの程度揺すると発症するのかを見ていきましょう。

①身体を20分間以上、左右に揺する。
②身体を10秒、5回以上過剰に揺する。
③赤ちゃんを空中に投げてキャッチするのを繰り返す「たかいたかい」を行う。
④頭を2秒間に5回以上急速に揺する。
⑤両手で赤ちゃんを掴み、急激に持ち上げてゆっくり下ろすを何度も行う。
⑥揺りかごに入れて激しく何度も揺するを繰り返す。
⑦肩をつかんで前後に激しくゆする。

上記を見てみると、いかに揺すり方が激しいのかを想像できるでしょう。

普通に優しく抱いてあげたり、授乳をしたりしている分には、過剰に心配することはありません。

車や電車の揺れでも揺さぶられっこ症候群になるの?

車や電車に揺られると発症してしまうと心配する方もいますが、基本的には問題ありません。

車での移動でも、激しい砂利道やオフロードのような険しい道をガンガン走ると危険ですが、乳児を連れてそのような箇所をスピードを出して走ることは、一般的には考えられません。

普通に整備された道路を走る分には、何も心配はいりませんが、長距離だと赤ちゃんは疲れてしまいますので、こまめに休憩を挟んであげるといいでしょう。

また、首の固定できる新生児用のチャイルドシートに寝かあせてあげるとさらに安心でしょう。

ベビーカーの揺れでも揺さぶられっこ症候群になるの?

また、ベビーカーに乗せて移動する時も心配する人はいます。

道路は舗装されているとはいえ完璧ではありません。長時間ひどくガタガタと揺れると、揺さぶられっこ症候群になる可能性もゼロではありません。

ガタガタ動くことが心配なようであれば、A型ベビーカーを使用してみるといいでしょう。A型ベビーカーは車輪が大きくがっしりとしているので振動が抑えられます。

ただ、ベビーカーに乗せている時の問題は、揺さぶられっこ症候群よりも転落の方が心配です。

・実際にベルトをしっかりと締めていなかったことによる転落。
・飼い犬をベビーカーに繋いでいて、犬が走り出したことでベビーカーが転倒。
・ハンドルに荷物をかけていたら、重さで転倒。

などの注意が必要です。

ベビーカーだとスペースの確保に気を使ったり、移動も不便なことがありますので、可能であれば抱っこをして出かけられるといいでしょう。

バウンサーの揺れでも揺さぶられっこ症候群になるの?

赤ちゃんが動くとゆらゆら揺れるバウンサーも心配される方は多いようです。

バウンサーは全身が揺れるため、赤ちゃんの自身の動きで揺さぶられっこ症候群となることはありません。優しくパパやママが揺らしてあげても大丈夫でしょう。

まだ小さな兄や姉がいるご家庭では、兄や姉が激しく揺らすなどすると危険な場合もあるので、ママの目の届くところで利用しましょう。

揺さぶられっこ症候群の症状の見分け方

揺さぶられっこ症候群は、出血の量が多いと血液が脳を圧迫したことによって脳圧が急激に急上昇し、重度の障害を負ってしまいます。

場合によっては命の危険もありますので、発覚したらすぐに病院へ行く必要があります。

車を使って自力で病院へ行くことが難しければ、迷うことなく救急車を呼んだ方がいいでしょう。しかし、言葉の話せない赤ちゃんだと、具合が悪そうでも少し様子を見てみようと判断してしまいがちです。

では、どんな症状が揺さぶられっこ症候群なのか見ていきましょう。

①ずっと泣き続けていたのに、急に泣きやむ。
②嘔吐を繰り返す。
③楽しく笑っていたのに急に泣きだし、10分以上続く。
④目の焦点が合わなくなり、ぐったりする。
⑤痙攣を起こす。
⑥授乳はできるが元気がない。

上記のような症状は、揺さぶられっこ症候群の特徴です。

嘔吐を繰り返す、元気がないなどは風邪の症状などでも見られますが、原因となってしまう行動を両親などが取ってしまったという心当たりがあれば、すぐに診察を受けましょう。

一度脳の神経に損傷を受けてしまうと、治療するのがとても難しくなります。少量の出血でも、脳が圧迫されるという状態はよくありません。

心配のしすぎもよくありませんが、大丈夫だろうという自己判断は大変危険です。発症から1・2カ月経ってから、首が据わらないとか手足の動きが少ないなどから、診察を受け発覚することもあります。

症状によっては数年後には回復したという事例があるようですが、未然に防ぐことが大切です。

揺さぶられっこ症候群の予防法

では、どのようなことに注意をすれば、揺さぶられっこ症候群は防げるのでしょうか。赤ちゃんを揺さぶる原因として考えられるのは主に3つあげられます。

・あやそうとして過度に揺らした。
・げっぷをさせようと背中を叩きすぎた。
・つい八つあたりをしてしまった。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

あかちゃんをあやそうとして揺らし過ぎた

これは、育児に慣れていない父親がやってしまいがちな行動です。

母親は、赤ちゃんが生まれてすぐに抱っこしても本能でどれほどの力が適当かを見抜いています。

しかし、父親は違います。加減が分からずに、無意識のうちに力が入ってしまい、つい乱暴に扱ってしまうケースもあります。

新生児のうちは赤ちゃんがとても柔らかく、どう触れてよいのか分からない父親が、6カ月をすぎて身体がしっかりとしてきた赤ちゃんをあやそうとして揺さぶられっこ症候群を起こしてしまうケースもあります。

揺らし過ぎによる揺さぶられっこ症候群の予防法

そんな父親ができることは、新生児のうちから赤ちゃんによく触れて、育児に参加していくことです。

一緒に過ごす時間が増えることで、赤ちゃんは泣くものだと理解をして、扱いを覚えていけば未然に防ぐことができます。

初めから、あかちゃんと2人にするのではなく、徐々に教えながら慣れてもらうといいでしょう。後ほどご紹介する「赤ちゃんをあやすときの注意点」なども一緒にみてもらいましょう。

あかちゃんをゲップをさせようと背中を叩きすぎた

赤ちゃんはミルクをたっぷりと飲み、ゲップをします。ミルクを飲むときに酸素を一緒に飲み込んでしまいますので、それを吐きだす前に横にしてしまうと寝ている間に吐き戻してしまいます。

そうなると喉に嘔吐物が詰まって窒息してしまうこともありますので、ゲップをさせてあげることは大切です。

そこで、無理にゲップをさせようと激しく背中を叩くことで、その振動により、揺さぶられっこ症候群になってしまうケースもあります。

ゲップをさせようと背中を叩くことによる揺さぶられっこ症候群の予防法

これは両親ともにいえることですが、まずは、優しくしてあげることが重要です。

空気を飲んでいることでゲップをさせる必要はありますが、それは哺乳瓶で飲ませた時の話です。

母乳であれば空気を飲むことが少なく、上手に飲める赤ちゃんはゲップをしなくても大丈夫です。

無理にゲップをさせようと必死になることはありません。

吐いてしまうことが多いなど問題があれば、寝かせるまでに時間を空けてみたり、背中を優しく撫でてあげるだけで十分です。

八つ当たりしてしまう

これは、どちらかというと母親がしてしまうケースが多くなっています。

日中ずっと赤ちゃんと閉鎖的な空間で過ごすことの多い母親は、赤ちゃんのことを理解している分、理解できない時には心がいっぱいいっぱいになってしまうのが普通です。

そんなときに、つい赤ちゃんにあたってしまい、激しく揺するなどして、揺さぶられっこ症候群になってしまうケースもあります。

八つ当たりによる揺さぶられっこ症候群の予防法

6カ月を迎える頃には、あかちゃんのお世話を父親に任せることができる機会も増えてきます。

少しの時間でも構いませんので、1人になれる時間を作ってみるといいでしょう。それまでは父親も不安に思うでしょうし、母親自身も心配かもしれません。

出かける前に搾乳してみたり、父親に早い段階で触れ合ってもらうことで慣れておくことは、母親のためにも大切なのです。

自宅に戻った時に赤ちゃんをより愛おしく思えるはずです。

ただ、すべての母親にその状況を作ることが可能なわけではありません。

そんな時は、赤ちゃんを揺すり続けるよりも、一度ベッドや布団の上に寝かせましょう。

そして安全を確認したあと、赤ちゃんから少し離れてみましょう。

イライラしてつい勢いよく揺すってしまうことを避けるためにも、離れた場所で一度気持ちを落ち着かせましょう。

赤ちゃんをあやすときの注意点

赤ちゃんをあやすときには、具体的にどのようなことに注意すべきかを見ていきましょう。

抱っこをする時は、赤ちゃんの首をしっかりと支えて頭が揺れないように

ゲップをさせようと縦に抱っこしている時に、赤ちゃんが後ろに反りかえって驚いたというケースはとても多くあります。慌てて頭を抑えるよりも、しっかりと支えておいてあげましょう。

20分以上は揺すらない

首が据わると、膝の上に座らせて揺すってあげると赤ちゃんは喜びます。喜ぶと大人も嬉しくなってつい激しくしてしまいがちですが、控えるよう心がけましょう。

高い高いでは、赤ちゃんを手放さない

キャッチできると確信して大人はしてしまいがちですが、そもそも危険を伴う為避けるのが無難と言えるでしょう。

赤ちゃんを抱っこして急に走らない

揺さぶられっこ症候群を防ぐためでもありますが、こちらも転んだら危険ですので、控えた方が良いでしょう。

姉や兄にも注意が必要

他にも、姉や兄がいた場合は注意が必要です。子どもなりに母性を発揮してあやしているつもりでも、赤ちゃんにとっては危険なこともあるのです。

ゆりかごにいれた状態で激しく揺すらないなど、事前に丁寧に教えてあげる必要があります。

揺さぶられっこ症候群は、このように誰にでも起こりうるものですが、特に硬膜下水腫や脳委縮などの持病を持っていると、通常よりも脳と頭蓋骨の隙間が大きく開いていますので危険です。気をつけましょう。

揺する以外の泣き止ませ方を覚えておく

あやす時に強く揺すりすぎてしまうことが原因で起こることが多い揺さぶられっこ症候群ですが、赤ちゃんは揺することだけが満足ではないと覚えておくのも一つの解決方法かもしれません。

泣いている赤ちゃんには、これからご紹介する方法を試してみましょう。

タオルや毛布で包んであげる

赤ちゃんをタオルや毛布で包んであげると、気持ちがよくて寝てくれます。

心音に似た音を聞かせてあげる

赤ちゃんの耳の横でビニール袋をガサガサさせると、眠りについてくれることがあります。

掃除機やドライアーの音もお腹の中にいる時の心音と似ていることから、安心できる要素として効果があると言われています。

新生児や泣いている赤ちゃんでも泣きやむことが多いといわれています。

音楽を聴かせてあげる

赤ちゃんが寝付きやすい歌を歌ってあげるなど、お気に入りの一曲を選んであげるといいでしょう。母親のリラックス効果も得られるはずです。

絵本を読んであげる

病院の待合室で膝の上に乗せて待っている時などは、赤ちゃんも退屈してぐずってしまいます。

体調も悪いと尚更機嫌も良くないかもしれません。そんな時は、揺すってあやす方法をとるのではなく、一緒に見られる絵本を持っていくなど工夫してみましょう。

まとめ

「揺さぶられっこ症候群とは?その原因と予防法」はいかがでしたか。

赤ちゃんの一生に影響を及ぼす可能性もある、揺さぶられっこ症候群ですが、ママをはじめ、周囲の注意で確実に防ぐことができます。

事前に、きちんとした知識を持って、赤ちゃんと接しましょう。

photo credit: Kables via photopin cc

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