赤ちゃんのあざ

赤ちゃんにできる「あざ」の種類と治療法




赤ちゃんに少しでもあざがあると、お母さんは心配になります。自然にしていても消えることも多い赤ちゃんのあざですが、中には病気のサインや治療しないと消えないというものもあります。気になるあざにも色々ありますが、その病状や治療法などを探ってみましょう。

今回は、あざの色別に、代表的なものについて、それぞれの症状や治療法などをご紹介していきます。

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あざがあったら、まずは専門の医師に相談

もし自分の赤ちゃんに何らかのあざがあることに気がついたら、まず自己判断をしないで専門の医師に相談しましょう。

あざには色々な種類があります。成長過程で自然に消えていくものもありますし、他の病気のサインである場合もあります。治療が必要な場合もありますが、最近はレーザー治療も進んでいて治療すれば治ることも多くあります。また、赤ちゃんの時など皮膚が薄い状態で治療をスタートした方が、高い効果が得られる場合もあるようです。専門の皮膚科の医師に相談するか、皮膚科の中でも赤ちゃんや子供のあざに力を入れている病院に相談してみましょう。

そして、赤ちゃんに生まれつきあざなどがある場合、お母さんはどうしても自分に責任を感じてしまいます。妊娠中のお母さんの健康状態と赤ちゃんのあざには因果関係はありませんので、くれぐれも自分を責めないということが大切です。

あざはなぜ出来る?

あざは何らかの原因で、皮膚の中のメラニン色素や毛細血管が増えることによって出来ます。生まれたときからあざがあるという場合もありますし、生後あざが現れる場合があります。あざには様々な種類がありますが青いもの、赤いもの、黒いものもあります。

青いあざ

皮膚の一番深い真皮にメラニン色素があると皮膚を通してあざが青く見えます。日本人の赤ちゃんほぼ全員に青あざである蒙古斑が現れます。

蒙古斑

黄色人種によく現れるあざで、お尻から背中にかけてでますが、人によって大きさや形は違います。遅くとも10歳くらいまでに自然に消えるあざなので特に治療はいりませんし、心配はありません。

太田母斑(おおたぼはん)

目の周りやおでこ、頬に青色のあざができます(中には白目や口内に出来る場合もあります)。ほとんどは顔の片方に出来ますが両側に出る場合もあります。成長するごとに濃くなっていく場合が多く、自然には消えません。最近の主な治療方法はレーザー治療で、何度か定期的にレーザー治療を行うと薄くなります。出来るだけあざが薄い段階で治療を開始するほうが、効果が期待できます。

異所性蒙古斑

いわゆる赤ちゃんがお尻に出来る蒙古斑が腕、腹、背中、顔など他の場所にあるあざです。薄いものは蒙古斑と同じように成長するにしたがって消えていく場合がほとんどですが、濃いものは大人になるまで消えないものもあります。悪性のものではありませんが、気になって治療したいという場合は、レーザー治療が有効ですので専門の皮膚科医に相談してみましょう。保険適応の治療になります。

赤いあざ

いちご状血管腫

未熟な毛細血管が増加してできたあざですが、盛り上がって表面がぶつぶつしています。生後1ヶ月ほどから真っ赤になり盛り上がる場合がありますが、就学するころには自然に治ることが多いです。しかし、あざが大きかった場合、皮膚がたるんだような状態になります。悪いものではなく、自然に治るものなので治療は必要ないですが、大きくあざが盛り上がった場合やただれてきた時は治療した方が良いでしょう。

サーモンパッチ

額や目の周り、みけんの辺りにできるあざで、はっきりとした輪郭がないのであまり目立ちませんが、あざの濃い薄いには個人差があり、入浴などした後は血流が良いのでいつもよりも目立ちます。赤ちゃんの2~3割ほどがこのあざがありますますが、自然に消えていくので治療の必要はありません。幼稚園の頃まであざが残り、それが気になるようでしたらレーザー治療が有効ですので、皮膚科医に相談してみましょう。

ウンナ母斑(うんなぼはん)

毛細血管が拡張して出来るあざですが、生まれつきあるあざで盛り上がりはありません。首の後ろ側や後頭部に出来ますが、治療なしでは消えにくく、約半数の人は大人になるまであざが残ります。しかし、あざのできる場所が目に付かない場合が多いため、治療をしない選択をする人がほとんどです。3歳くらいまでにあざが消えない場合は、大人になっても残る確率が高いので、気になる場合は皮膚科医に相談してみましょう。

単純性血管腫

真皮の中の毛細血管が非常に増加し、赤いあざとなっています。顔や首、手足に多くありますが、生まれつきのあざで、自然に消えていくことはありません。気になる場合はレーザーを定期的に照射して治療します。一度のレーザー治療では消えることがなく、数度の治療が必要です。治療の効果には個人差がありますが、保険適用の治療になります。

色ムラのないあざでウンナ母斑やサーモンパッチよりもはっきりした輪郭を持ちます。ワインの赤い色に似ているので、別名ポートワイン母斑ともいいます。

茶色いあざ

扁平母斑

盛り上がりのない平面のあざですが、色が薄い褐色です。あざの大きさは様々ですが悪性化はしません。しかし、時間がたつに連れて濃くなる場合がありますし、レーザー治療をして効果があった場合も再発してまた同じ場所に出来ることもあります。美容的な問題で気になる場合は皮膚科の医師と相談しましょう。場合によっては保険適用外の治療になる可能性もあります。

カフェオレ斑

茶色のあざは種類によっては悪性の病気が潜んでいる場合がありますので注意が必要です。自己判断せずに気になった場合は専門医に相談しましょう。手足、体に5個以上の茶色いあざがある場合はレックリングハウゼン病の恐れがあります。レックリングハウゼン病は遺伝性の病気です。小さいころは茶色いあざがあるだけですが、成長していくにしたがって骨や、脳、目、内臓など体のあちらこちらに神経性の腫瘍が出来る病気です。

また、体の多くの面積に茶色いあざがある場合には、アルブライト症候群の可能性があります。アルブライト症候群は骨折や骨が変形したり、成長発達に悪影響のある病気です。あざを見つけ次第、出来るだけ早く皮膚科を受診しましょう。

白いあざ

脱色素性母斑

生まれつき、皮膚の表面のメラノサイトが機能していないために、その部分だけが白いあざのように見えます。一箇所だけ白いあざがあるなら問題ありませんが、帯状にあざが広がっているようなら「伊藤白斑」の可能性があります。伊藤白斑は神経系の病気なので、気づいたら早めに病院を受診しましょう。

白いあざはもともと色素がないのでレーザー治療の効果は期待できませんが、紫外線治療をしたり、表皮移植などの治療法もあります。美容面で気になる場合はファンデーションの色などで色を目立たなくするという方法をとります。

黒いあざ

先天性色素性母斑

生まれつきの黒いあざは悪化する可能性があるので皮膚科を受診しましょう。特に直径5センチ以上の大きさのものは悪化する可能性があります。治療であざを切除した場合は、体の他の部分の皮膚を移植する可能性があります。また、体の多くにあざがある場合は他の病気の可能性もあります。悪性のものでなくても美容上、気になるようなあざならばレーザー治療が有効です。局所麻酔で治療が出来ますので時期を見計らって治療しましょう。

あざとほくろの違い

ほくろは医学的には黒あざの一種です。あざは先天性のものと、後天性のものがありますが、ほくろは2~3歳ころからメラニン色素によって出来るものです。小さなほくろは数が多くても特に気にする必要はありません。

photo credit: P1000411.JPG via photopin (license)

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