早産

早産の育児とは?早産で生まれた赤ちゃんに気をつけること




周りより少し早く生まれてきたために、早産の赤ちゃんは、小さくて体重が少なく、それだけでママは不安になります。

身体的な発達が他の赤ちゃんに比べて遅かったり、体が弱いというようなことも加わり、いろいろな面で心配事が多くなり、時には涙することもあります。

しかし、早産で生まれてきて他の赤ちゃんと比べると遅れることもあるかもしれませんが、ママが愛情をかけて育てることで確実に大きく元気になります。

そこで今回は、

・妊娠何週からが早産になるの?
・早産の赤ちゃんと普通に産まれた赤ちゃんの違いってなに?
・早く産まれると、赤ちゃんのどんなことが心配になるの?

といった方に、早産の赤ちゃんの様子や早産の赤ちゃんの特徴、どのような面に気をつけながら育児していけばよいのか見てみましょう。

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早産とは?

普通、赤ちゃんは妊娠37週以降に生まれると正期産といわれています。日本では現在、総分娩数のうち6パーセントほどの赤ちゃんが早産で生まれてくるとされています。

早産というのは妊娠22週から36週の最終日までをさします。妊娠6ヶ月半ばあたりから妊娠10ヶ月の期間ということで、早産と一口に言っても期間的にも非常に幅があります。これだけ期間に幅があるので、赤ちゃんの大きさなどもさまざまです。

早産の赤ちゃんの様子

早産の赤ちゃんは一般的に低体重です。また、妊娠35週目以降に生まれた赤ちゃんは、体の機能も体重もほぼ正期産で生まれる赤ちゃんと変わらずに生まれてくることが多いので、早産でも特別な医療的な処置をすることなく産院から退院できます。ほとんどの場合は体の発達が特別遅れているということはありません。

妊娠30週未満、体重1500グラム未満で生まれた赤ちゃんは体の機能も未熟である場合が多いので、体が充分発達するまでNICU(新生児集中治療施設)などで治療や療育をします。

体重1000グラム未満で生まれた赤ちゃんは、死亡したり、重度の障害が残ることもありますが、医学の進歩でその率も年々下がってきています。

早産の赤ちゃんは、正期産の赤ちゃんに比べて、発達の遅れ(特に心臓や呼吸器に問題がある場合が多い)や運動機能の面、また、お腹の中にいる期間が短いことでママから受ける抗体が少ないということもありますが、近年ではその後の療育によって正常に育っていくという場合も増えています。

早産の赤ちゃんの身体

早産の赤ちゃんを育てるために、早産の赤ちゃんの身体や健康面の特徴を良く知っておく必要があります。正期産で生まれた赤ちゃんと比べると、

・ 体重が少ないので皮下脂肪が少ない(痩せている)
・ 肌が薄く、血管などが透けて見えやすい
・ 軟骨が少ない
・ 髪が少ない
・ 呼吸器が完全にできていないことが多い
・ 筋肉が弱い
・ 頭が身体に比べて非常に大きい
・ 産毛が濃い

などの特徴があります。また、お腹の中にいる期間が短いことから身体のさまざまな機能が未熟なため、以下のような健康面での心配があります。

呼吸器の未発達

早産の赤ちゃんは肺機能が充分に発達せずに生まれてくることがあるので、新生児呼吸窮迫症候群(しんせいじこきゅうきゅうはくしょうこうぐん)を発症しやすいです。

新生児呼吸窮迫症候群は重い呼吸困難がみられて、血中酸素濃度が低いので皮膚が青っぽくなります。呼吸をする時に苦しそうにしていたり、吐き出すときにうめくような音を出します。

消化器官の未発達

嚥下反射がうまくできないことから、ミルクなどをうまく飲めずに、吐き出してしまうことがあります。胃も小さく、腸の一部が損傷して重い合併症を引き起こすこともあります。

肝臓で赤血球から分解されてできる胆汁色素であるビリルビンが血液中から出される処理が遅れるので、皮膚や白目が黄色に変色する黄疸が出る時もあります。

黄疸が出ても赤ちゃんが栄養を摂るようになってウンチを何度もするうちに治ってきますが、重症化すると脳にビリルビンが付着して脳障害を起こす核黄疸になることもあります。

腎機能の未発達

ママのお腹の中にいる場合、胎児の老廃物はママの胎盤を通じて、ママの腎機能によって行われますが、早産の赤ちゃんは早い段階で、自分の腎機能によって老廃物の処理をする必要性があります。

早産の赤ちゃんで腎機能が充分でないと体内の塩分と水分の調節ができないことがありますが、成長するにしたがって通常は腎機能が向上してきます。

心臓機能の未発達

心臓の4つの部屋が完全に完成していない、心室の壁が閉じていないという状態で生まれてくると血の流れに心臓が耐えられず、心不全を起こしてしまう恐れがあります。

脳の未発達

脳が呼吸機能を上手にコントロールできないために、呼吸が規則的にできないとことがあります。短い呼吸があったり、数十秒間無呼吸の状態になったりするので注意の必要があります。

喉をコントロールすることができない場合は、ミルクをうまく吸ったり、飲み込むことができません。また、非常に早い段階で生まれた赤ちゃんは、脳の中で出血することがあります。

脳からの出血が軽度の場合は、特に変化はありませんが、重度の場合は後に発達の遅れが出たり、脳性まひ、学習障害などのリスクもあります。また、脳出血を起こすと眠りがちになるということもあります。

性器の未発達

○ 男の子の場合
おちんちんが小さく、睾丸が陰のうにおりてきていません。
○ 女の子の場合
小陰唇が大陰唇に覆われおらず、そのままの状態になっています。

早産で生まれてきて性器が未発達でも、時間と共に赤ちゃんが成長してくると性器もちゃんと成長していくので問題ないことが多いです。

抗体が少ない

母体から早く生まれてしまった赤ちゃんは、感染症から体を守る抗体が少ないので感染症にかかりやすくなります。抗体は特に妊娠後期に胎盤を通して胎児の血液に移行します。

感染症の中でも特に敗血症を発症しやすく、血管カテーテルや気管内にチューブを入れた場合などはさらに感染症が重症化する危険もあります。

体温調節が難しい

早産で生まれた赤ちゃんは、体重が軽いので体重あたりの皮膚面積が普通の赤ちゃんに比べて大きいということで、寒いところや風通しのよいところなどでは、急速に体温が低くなるという危険性があります。寒くなっても体温調節がうまくできないので体温が下がってしまうのです。

そのため、低体重である場合は、保育器などで体温を常に保温することが大切になってきます。気温が低いと赤ちゃんは体温を上げようとしますが、体温を急激に上げようとするとせっかく摂った栄養分のほとんどを体温上昇に費やすことになるので、体重が増えにくくなります。

血糖調節が難しい

早産で生まれた赤ちゃんは血液中のブドウ糖を維持することが得意でないのでブドウ糖を点滴したり、授乳を頻繁に行うようにして血糖値を維持させるようにします。

血糖値が低い状態で長時間いるとはっきりした症状はありませんが、食欲がなかったり、神経質になったりします。ひどい場合はけいれんなどの発作を起こすことがあるので注意が必要です。

目の病気

胎児の目というのは妊娠22週から28週までに発達します。妊娠28週未満で誕生した赤ちゃんは目の発達が完全でないため、未熟児網膜症の発症が多くなります。ひどい時は失明の危険もあります。

1500グラム未満で生まれた赤ちゃんの6割が未熟児網膜症の危険があり、28週未満で生まれた赤ちゃんはほぼ全員この未熟児網膜症を発症します。

早産で生まれてきた赤ちゃんでも34~35週あたりで生まれてきた赤ちゃんだとママの顔をきちんと見ることができますし、目の前でモノが動くと目で追うということはできます。

栄養不足

早産に生まれたことによってママからのカルシウム、リン、ビタミンDが足りないことによって「くる病」になったり、鉄分不足で「貧血」になる場合があります。

2000グラム未満の小さな状態で生まれた赤ちゃんは、自分で体温調節ができないのでカロリーを消費して体温を上げようとします。このことによって体温維持のために栄養不足になりがちです。

また、嚥下機能が充分でないので、ミルクや母乳を飲みこむということが苦手なため、点滴などでブドウ糖や塩分を補給します。体重が2000グラムを超えると自分の口から摂る栄養で栄養不足を補えるようになります。

口蓋裂、口唇裂

1000人に2~3人は上あごと鼻の穴がつながった口蓋裂、唇の発達が完全でなく、唇に亀裂が入っている口唇裂という状態で生まれてきます。口蓋裂や口唇裂は早産だけが原因ではありません。

正期産で生まれてきた赤ちゃんでもママが病気だったり、薬物の影響、遺伝などで口蓋裂、口唇裂になることもあるとされています。

体重不足

早産で生まれた赤ちゃんはただでさえ体重が少ないのですが、早産で生まれたことによって体の機能不足から体重が生後もなかなか増えません。

ブドウ糖を注入するなどして栄養を摂って体重を増やしていきますが、3歳くらいになるまでは他の赤ちゃんと比べて明らかに小さいという印象があります。しかし、6歳を過ぎるころには早産で生まれたことが分からないほど他の子供と差がない状態になります。

眠たい赤ちゃんにも栄養を

早産の赤ちゃんはママのお腹の中でいるときのように、すやすやとよく眠ります。ほおって置くと4~6時間くらい静かに眠っているからといって、ママは楽だわ!などと思っていてはいけません。

赤ちゃんはミルクやおっぱいを充分飲んで、お腹いっぱいになって満足して寝ているというわけではありません。

早産の赤ちゃんはただでさえ、体重が少なめであることが多いのでできるだけ栄養を摂って体重を増やさないといけないのですが、寝てばかりではミルクの量もおっぱいの量も足らないので体重が増えないどころか痩せていってしまいます。

赤ちゃんの気分に任せておくと、飲み始めてまだ間がないのに、うとうとしてしっかりミルクを飲まないまま寝ているので気をつけましょう。

おっぱいの場合、片方で5分ほどしか飲んでいない場合は、たくさん母乳がでるママでも栄養不足になることがあります。良く眠る赤ちゃんでも、やはり無理に起こしてでもおっぱいを飲ませて体重を増やさなければいけません。

1日おしっこが4~5回しか出ていない時はおっぱいを飲ませる量が足りてないと考えましょう。おっぱいはミルクと違って赤ちゃんがいくら飲んでるか全く分からないので、直接おっぱいから飲ませることにこだわらず、自分でおっぱいを搾乳して赤ちゃんの飲んでいるおっぱいの量を確認しましょう。

基本的には早産児の母乳育児の場合、3時以上授乳時間を間隔をあけないようにしましょう。1日に8~10回ほどの授乳がされていることが目安です。

温かい部屋で育児

早産の赤ちゃんはもともと体重が少ないですし、体重を維持、コントロールすることが苦手です。特に気温が低いと自分で体温を上昇させることがなかなかできないので低体温の状態に陥りやすくなります。

自力で体温調節をしようとするとせっかく摂った栄養分が体重増加の為に使われずに、体温上昇にばかり使われてしまいます。

体重の少ない赤ちゃんは特に、気温が急激に下がるような部屋での育児はむきません。少なくともある程度大きくなるまでは、体温調節に体力が消耗されないように室温が常に保たれている部屋での育児にしましょう。

また、寒い季節はどうしても外出する必要があるときは仕方ありませんが、温かい部屋の中で過ごすようにしましょう。

外出する時は温かい服装やブランケットなどで乳母車なども保温しましょう。下からの風にも気をつかいましょう。

早産の赤ちゃんは免疫力も他の赤ちゃんに比べて低いとされています。免疫力の低い赤ちゃんを不特定多数の人が集まるような場所に連れて行かないように配慮しましょう。

一週間単位で体重管理

早産で小さく生まれた赤ちゃんの体重はママが非常に気になることです。病院で使うようなスケールを購入して退院後もきちんと計測するという人も珍しくありません。しかし、退院許可が出て退院しているのですから、基本的には体調等には問題がないと考えられます。

そんな赤ちゃんを1日何回も体重測定して増えたから喜び、減ったからがっかりするというようなことをしていてはストレスの原因になります。

そこで、自宅に大人用の体重計がある人は毎週赤ちゃんを抱いてママが体重測定をして自分の体重を引いた目方を7日で割って1日の体重増加を管理するとよいでしょう。1日におよそ30~35グラム増えているようならば特に問題はありません。

それぞれの赤ちゃんのペースを

早産で生まれた赤ちゃんは正期産で生まれた赤ちゃんに比べて成長の速度が遅いと感じるときがあります。しかし、正期産の赤ちゃんでも他の赤ちゃんに比べて遅い早いなどの違いがあります。

ちょっとしたことができる、できないというようなことは、大きくなればほぼ大差がなくなるので問題ありません。医師から特に問題がないといわれている場合はその赤ちゃんの個性と思ってゆっくり見守っていきましょう。

もし、体調的におかしいな?と思うことがあればかかりつけの小児科医にすぐに相談しましょう。

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