不育症ってなに

不育症ってなに?不育症検査の内容や費用について知っておこう




ご自身が経験する、または周りにこのような診断を受けた方がいなければ、「不育症」についてまったくご存じではない女性もたくさんいるようです。

しかし、今後妊娠することを考えているのであれば、不育症についての知識を持つことが大切です。

またご自身が不育症だと診断されてしまった場合にも落胆するのではなく、正しい知識を持って取り組んでいくことで、今後の妊娠や出産についても希望を持つことができます。

不育症と診断されてしまった場合には不育症検査が必要になりますが、検査に必要な費用や検査をする時期についてもしっかりと計画を立てながら行っていく必要が出てきます。

そこで今回は、

・不育症とは?
・不育症検査について知りたい!
・不育症と診断されたらどうすればいい?

といった方に、不育症と不育症検査について詳しくご説明します。

不育症ってなに?

不育症

不育症とは、妊娠することはできるのに、何らかの原因で流産、死産や新生児死亡などを繰り返してしまうことをいいます。妊娠することはできるため、不妊症ではありません。

また、流産を3回以上繰り返すことを習慣流産と呼び、今では不育症とほとんど同じ意味として使われていますが、不育症は死産や新生児死亡なども含み、より広い意味で使われています。

不育症の定義はまだきちんと定められていませんが、一般的には2回続けて流産・死産があれば不育症と診断することがほとんどとなっています。

不育症の原因とは?

不育症は、受精卵の染色体異常、免疫異常、感染症やホルモンの分泌異常、子宮奇形など、さまざな原因によって流産や死産が引き起こされます。

また、これらがいくつか重なっていたり、反対に検査をしても原因が見つからないこともあります。

ですが、次の妊娠で無事に出産を迎えた方もたくさんいますので、あまり悲観しないようにしましょう。

不育症検査が必要な人とは

検査が必要な人

すべての女性や妊婦さんにとって不育症検査が必要なわけではありません。不育症検査が必要になるのは以下のケースとなっています。

続けて2回の流産を経験した女性

立て続けに2回の流産を経験してしまった女性の場合、一般的には習慣流産の疑いがありますので、不育症検査を行い、原因を突き止めていくことになります。

2回の流産を連続で経験した場合にはまず習慣性流産が疑われ、今後の流産未然に防いでいくためにも、不育症検査を病院側で勧められます。

続けて3回以上の流産を経験した女性

続けて3回の流産や3回以上の流産を繰り返した場合には、習慣性流産と診断されることになりますが、このように習慣性流産を繰り返してしまう原因を確かめるために、不育症検査が必要になってきます。

2回連続で流産をしてしまった方が妊娠する可能性も、習慣性流産と診断された方がその後妊娠する可能性も、当然ながらありますので決して諦めるのではなく、きちんと不育症検査を行いましょう。

死産や出生時死亡も含まれる

2回の流産やその他にも、習慣性流産の疑いがある方は不育症検査を受けることとなります。病院側から推奨されますので、ドクターの指示に従ってください。

また、この他にも妊娠中期以降に死産になってしまったという経験や、出産時に赤ちゃんが死亡してしまったというケースでも不育症が疑われます。

このようなケースでも不育症検査を推奨されることがあるため、必要に応じてしっかりと検査を受けましょう。

不育症検査でどんな事がわかるの?

どんな事がわかる

不育症検査によって、どのようなことが分かるのでしょうか。不育症の原因を確かめるために必要な検査となりますが、不育症検査でわかるのは、以下の内容です。

・子宮内膜の状態を詳しく把握する
・子宮の奇形などの状態を把握する
・子宮内や卵巣、卵管、子宮頚管などに病気がないかどうかを確認する
・妊娠ホルモンの値に異常がないかを確認する
・血液を固めるための働きがどの程度機能しているのかを確認する
・糖尿病の有無についてを確認する
・染色体異常が起きているかどうかを確認する
・炎症や病気が起きていないかどうかを確認する

不育症検査によって、上記したような内容を一つ一つチェックしていくことになります。その中で原因を突き止めて、しっかりと改善していくための方法を導き出します。

不育症検査はどんなことをするの?

検査はどんなことをするの

不育症検査では、上記のような内容が細かくわかるようになっているのですが、実際に行う不育症検査は、どんなものなのでしょうか。

痛みを感じることや苦痛を感じることであれば、たとえ検査でも避けたいと思うのが正直なところではないでしょうか。そのためどんな検査をするのかについて、あらかじめ不育症検査の方法を知っておくことはとても大切です。

血液検査

不育症検査では、主に2つの検査をすることになりますが、まず一つ目が血液検査となります。こちらの血液検査は、体内で血を固める働きが正常かどうかを確認するものとなります。

またこの他にはホルモンの値や、糖尿病のリスク、染色体、抗リン脂質抗体などについても検査することになります。

子宮の形態検査

もう一つの方法が子宮形態検査といわれるものになっています。こちらは造影剤を用いて子宮の形を調べる方法があります。

子宮に奇形が生じていると不育症になってしまうこともありますので、まずは子宮の形そのものを調べることが大切になります。

そしてその他にも超音波を用いて子宮の内膜などを詳しく調べる検査も行います。その他には必要に応じて、子宮内の病変の有無などを検査するために子宮鏡検査を行うこともあります。

さらにMRI検査などが用いられることもあります。このように子宮形態検査をすることで、子宮の奇形や、さらには病巣などを発見し不育症を改善するための大きな手がかりをつかむことになります。

不育症検査にかかる費用はどのくらい?

不育症検査にかかる費用

不育症検査は、1つ2つではなく複数の検査をしなければなりません。そのため費用に関しても、どのくらい必要なのかと心配になってしまうところです。

不育症検査の費用は大きな幅があり、実例でも2万円程度で済むクリニックから5万円、10万円、15万円とかかってしまうクリニックがあります。

これはそれぞれのクリニックで定めている金額に違いがあるというよりも、検査内容によって変わってくると思っておきましょう。

保険適用内で検査ができる内容と、保険適用外でなければ検査ができないものがあります。基本的には保険適用内で検査をすることになりますが、必要に応じて保険適用外の検査も行うケースがありますので、そうなると費用が大きくなってしまいます。

どのくらいの費用が必要になるのかは、その都度ドクターに確認するのが1番確実です。また、あまりにも保険適応外を含めて費用が高くなってしまうのであれば、医療控除などを受けることも検討していきましょう。

費用的な問題から適切な検査が受けられないという状況であっても、やはりドクターに一度は相談してみる必要があります。

クリニックによってこういった患者さんに対する対処方法も違っているため、遠慮なく相談することが大切になります。

不育症検査をする時期はいつ?

検査をする時期

不育症検査をする時期については、いつ頃がいいのでしょうか。不育症検査を行うのは主に流産を経験してから、ある程度妊娠ホルモンの値が落ち着いてからとなります。

ホルモン値が落ち着いてから

妊娠すると女性の体内ではホルモンの値が大きく変わります。妊娠中はいつもより多く分泌されていますので、妊娠期間中のホルモン状態では正しい検査が行えません。

そのため、流産を経験し、その後妊娠ホルモンの分泌などがしっかり正常値へと戻った段階で不育症検査をすることになります。

流産後、月経を迎えてから

ホルモン値が落ち着いてからというのが一つの基準になりますが、その他にも流産後の月経を迎えてから、というのも一つの時期の目安となっています。

中には月経中でなければ検査ができないといった内容も含まれており、特に卵巣機能や黄体ホルモンなどを調べる際には月経中でなければ、不育症検査を行うことができません。

このような検査の場合、月経期間を逃すと次回の月経を待たなければなりませんので、あらかじめスケジュールを組み、計画的に検査を受けることが大切です。

不育症検査はどこでもできる?

検査はどこでもできる

さて、不育症検査はどこで受けることができるのでしょうか?不育症が疑われたクリニックでそのまま検査ができればいいですが、そうでなかった場合には、どこで検査を受けるのがベストなのでしょうか。

検査を扱っていないクリニックもある

不育症検査については扱っていないクリニックもあります。必ずしもすべてのクリニックで不育症検査ができるわけではないのです。

詳しく不育症検査を行う設備が整っていないクリニックの場合、大きな病院を紹介されるケースがほとんどです。

専門のクリニックや専門科が安心

不育症検査を行うのであれば、専門のクリニックがもっともおすすめになります。きちんと設備が整っていれば、個人クリニックであっても不育症検査を行うことは可能です。

また、このようなクリニックが近くにない場合には大きな病院で専門家を受診し、こちらで不育症検査を受けることになります。

設備の整っていないクリニックでは、このような専門家を紹介することになりますので、紹介された大きな病院などに出向き、不育症検査を受けましょう。

不育症は次の妊娠ができないの?

次の妊娠ができない

不育症と診断されてしまった場合には、次の妊娠をすることができないと大きなショックを受けてしまう女性もいます。しかし不育症だと診断されても、次の妊娠をする女性はとてもたくさんいるのです。

習慣性流産が疑われる2回の流産を立て続けに経験した女性であっても、80%の割合で妊娠することがわかっています。

また、習慣性流産と診断を受け、3回以上の流産を経験してしまった女性でも20%以上の割合で妊娠することが分かっています。

不育症と診断された場合であっても、次の妊娠をすることができないと自分の中で決め付けるのではなく、まずは検査を受けて、その後どのように改善していけば無事に妊娠ができるのか、また出産を迎えられるのかをしっかりと考えていきましょう。

不育症だと出産は諦めるべき?

出産は諦めるべき

不育症といった診断を受けてしまった女性は、たとえ妊娠することがあっても何らかの形で出産までは至らずに、流産や死産を迎えてしまうといった不安も持ってしまいます。

しかし、こちらに関しても諦める必要はありません。不育症と診断された場合でも、きちんとした改善方法に取り組み、妊娠期間を経て、無事に出産をする女性もたくさんいるのです。

不育症に関しては不育症検査を行い、原因を突き止めることができれば、次の妊娠や出産に向けて正しい対策が取れるため、希望を持つことは充分に可能なのです。

不育症への対策方法はある?

不育症への対策

もし不育症と診断された場合の対策方法についてお話しましょう。必要に応じてお薬を服用することもありますが、そうでなかった場合には、自分でどのように気をつけながら生活をしていけばよいのでしょうか?

冷え性の改善

まず第1に大切になってくるのは冷え症の改善です。冷え性になってしまうと血流が滞ってしまうことから、さまざまな臓器の機能低下を招きます。

子宮をはじめとしてその他にも卵巣機能の低下などを招いてしまい、不育症につながることがあるので、冷え性の改善、さらには予防にも取り組んでいきましょう。

足元を冷やさないことや肩を冷やさないこと。そして、血行が促進されるようにストレッチなどを取り入れていくと良いです。

ホルモンバランスへの配慮

ホルモンバランスが大きく崩れている生活を送っていると、不育症になってしまう確率も上がります。

ホルモンバランスが整い、さらには妊娠した後は妊娠ホルモンの分泌が良好であるように、ホルモンバランスに対する配慮をしていかなくてはなりません。

規則正しい生活を送ることや、可能な限り睡眠不足といった状況は避けて、さらにはストレスも発散していくことが大切です。

このような生活をすることで自律神経のバランスが整い、その結果としてホルモンバランスも安定した状態に近づいていきます。

造血をするための工夫

子宮内や子宮腔に送られる血流が少なくなってしまうと、子宮の機能が低下してしまいます。

また、受精卵を胎児として成長させていくための胎盤も成長しにくくなることがわかっています。これを防いでいくためにも血を増やすといった、造血の工夫が重要になってきます。

お薬を用いる方法以外では、たくさんの血を作ってくれる食事などを積極的に取り入れていくことが大切です。健康的な血を作ってくれるお野菜などをメインに取り入れながら、食生活の工夫をしていきましょう。

不育症は原因解明が大切です

原因解明が大切

不育症は、まずは原因解明をすることが重要になります。そのため不育症検査を正しい時期に行い、原因をしっかりと知りましょう。

その上で改善策に取り組むことで、妊娠や出産につなげることができます。不育症だからといってその場であきらめるのではなく、前を向いて取り組んでいくことが重要です。

上でもお話していますが、不育症と診断された後も、無事に出産を迎えた女性はたくさんいるので、希望を持って改善していくことが大切になります。

また、不育症検査も行うクリニックについては本当に信頼のおけるクリニック選びを行い、どんな小さなことでも不安や疑問はドクターに話すようにしましょう。

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