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授乳は中断するべき?飲んではいけない薬と飲んでもいい薬




授乳中には、食事などお母さんの口にしたものが赤ちゃんに影響を及ぼさないかと気を使うものです。薬は赤ちゃんへの影響を心配する代表的なものの一つです。

たとえ授乳中でもお母さんが病気になった場合は、薬を服用しなくてはならないことがあります。

お母さんの服用した薬は、お母さんの体内に取り込まれるため、母乳を通して赤ちゃんへ移行します。その割合はお母さんが口にした量のわずか0.5%から1.0%といわれており、微量であるため心配は少ないとされています

薬の赤ちゃんへの影響を懸念し、授乳をやめてしまうお母さんもいるようですが、赤ちゃんにいとって母乳は大切な栄養であり、お母さんとの大事なコミュニュケーション手段です。

もちろん、人工乳などに切り替えることも可能ですが、あくまで人工乳は母乳の代用品であって、決して母乳を超えるものではありません。

そこで今回は、

・薬を飲んだら断乳した方がよい?
・授乳中の薬の服用は赤ちゃんに影響がある?

といった方に、授乳中の薬の服用について詳しくご説明します。

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断乳の必要性と赤ちゃんへの対処

断乳が必要とされる薬は、一般に風邪などで処方される薬と違い、母乳に大量に移行してしまう薬です。

重度の副作用などが疑われる薬などの場合には、断乳を選択しなくてはならない場合があります。例えば、抗がん剤などがその代表的なものです

その他にも免疫抑制剤などが挙げられますが、通常急性疾患などで処方される薬の多くは、短期間服用するもので授乳中での服用も可能とされており、母乳をやめる必要もないとされています

断乳の弊害

断乳をすることは赤ちゃんにとって、あまり良いこととはいえません。

もちろん母乳の栄養や免疫力といったものも重要ですが、毎日好んで飲んでいた食事が突然与えられなくなるのですから、赤ちゃんにとってこの我慢は辛い選択です

急に哺乳瓶などに慣れないことも多いため、何日も泣き続けて人工乳を飲んでくれないこともありますし、赤ちゃんだけでなくお母さんにとってもストレスが多くなります。

精神的だけでなく、お母さんの体にとっても断乳は悪影響を及ぼします。

母乳が作られ続けるのに飲んでくれなくなるわけですから、おっぱいトラブルの原因となります。胸が張り続けるため、痛みを感じることとなり、乳腺炎などのリスクも高くなってしまうのです。

やむを得ない場合を除いては、できる限り薬を服用しないこと、薬を飲んでいる場合でも授乳を続けることが大切です。赤ちゃんへの影響を心配するのであれば、医師の指導の下薬を服用するようにしましょう。

授乳を断念してしまうお母さんが多い理由とは

薬などには説明書がついていることがありますが、多くの場合「授乳中の服用は避けること」などと記載されています。この表記を見て、赤ちゃんへの影響を心配するお母さんが授乳をやめてしまうことが多いです。

これは薬の実験段階で母乳に薬物が移行されているために書かれている事項であり、実際に赤ちゃんに与える影響を観察したうえで書かれているものではありません

先進国アメリカでは、こうしたお母さんが薬を服用した際の赤ちゃんへの影響事例を数多く検証し、薬ごとの安全性や赤ちゃんへの影響例などを考慮し、服用できるか否かを判断しています。

注意すべき薬として判断されているものとしては、母乳に移行する量が少なくても赤ちゃんへの影響の強い薬、もしくは母乳へ移行する量の多いがゆえに赤ちゃんへの影響が心配される薬の2種類に分類されています。

薬の服用には、赤ちゃんの月齢が大きく影響する

医師は授乳中の患者が病気を発症した場合、薬ごとのデータをもとに授乳するうえでできるだけ安全な薬を処方することになります。

また、安全といわれる授乳中の薬であっても、おっぱいを飲んでいる赤ちゃんの月齢も参考に細心の注意を払うことになります

授乳中の赤ちゃんの月齢が低く、まだ新生児の場合には肝臓や腎臓といった機能が不十分なため、副作用を引き起こす可能性が高くなります。時には薬を排出する機能がまだ完全でないため徐々に薬の成分が蓄積されてしまい、突然異変を起す危険性があるのです。

病院で診察をする場合には、授乳中という旨を医師に伝えると同時に、赤ちゃんの月齢などを医師に伝えましょう

月齢が低い場合には、お母さんの薬の服用で赤ちゃんに与える影響が大きくなりますので、医師に必ず服用上の注意点などを確認してみましょう

生後6か月ごろになると離乳食も始まり、母乳の量も徐々に減少してきますので、お母さんが服用した薬の影響も少なくなってきます。もし薬による作用が表れたとしても、大事には至らず軽く済むケースが多くなってきます。

授乳中の観察が大切

授乳中の病気でも、治療のために処方された薬を飲まなくてはならないことがあります。安全であれば授乳を続けながら薬を服用し、治療していくことになりますが、いくら医師から安全といわれていても、念のため赤ちゃんの様子を観察するよう心がけましょう

赤ちゃんの場合、まずは母乳の飲み具合やご機嫌などを観察してみるといいでしょう。

もし、いつもより眠っている時間が長くなる、うとうとした状態が続く、おっぱいを急に飲まなくなる、変にぐずり続ける、下痢の症状、発疹が見られるなど、いつもと様子が違う場合にはすぐに医師へ相談し、診察を受けるようにしましょう

授乳時の薬服用の注意点

薬は服用後、時間をかけて血液中に取り込まれ、その後少しずつ母乳に移行することになります。

通常服用後、母乳中の薬の濃度が一番高くなるのは2〜3時間後になるといわれており、この時間帯を避けることで赤ちゃんへの薬の影響をできるだけ少なく抑えることができるとされています

授乳までの間隔や薬の種類によっても最善策は違ってきますが、一般的な考えとして授乳直前や直後に服用することで、薬の濃度の高い状態の時間帯を避けることができるとされています。

このように影響の大小を考え、授乳時間に合わせて薬を服用することで赤ちゃんへの影響を軽減させることは十分可能です。

できれば処方された段階で、飲む時間帯(授乳前か後か)などを医師に直接相談しましょう。

授乳中に注意が必要な薬

市販薬、処方薬に関係なく、ほとんどの薬は授乳中に服用しても問題がないとされています。多くはありませんが、薬の中には授乳中の服用は適さないとされているものもあります。

授乳中には適さないとされる薬は以下の通りです。
・放射性の薬
・抗がん剤
・抗不整脈薬
・向精神薬
・免疫抑制薬

などになります。服用の必要が出てきた場合は、医師と慎重に相談するようにしましょう。

よく使用される薬や市販されている薬などにも注意すべき点があります。服用などの際には以下の点に気を付けるよう心がけましょう。

解熱剤

解熱剤の多くは、母乳への移行が少なく安全とされていますが、特に安全性の高いとされる解熱剤はアセトアミノフェン(カロナールなど)です。赤ちゃんへの影響を考えてより安全に使用できる薬を選びましょう。

総合感冒薬、咳止め

市販もされている風邪のときに服用する総合感冒薬では、特に心配する必要のある薬はありません。

ただし咳止めなどには注意が必要です

咳止め剤には交感神経を刺激する成分や依存性の高い成分が配合されているため、赤ちゃんには悪影響を及ぼす可能性が高くなります。コデインの成分が入っている薬は避けましょう。

抗生剤

大抵の抗生剤は安心して使用できますが、テトラサイクリン系やキノロン系の薬は避けた方が良いでしょう

赤ちゃんの骨や歯の発育に影響があることが分かっています。

下剤

便秘治療薬としても使われる生薬である下剤成分大黄(ダイオウ)は赤ちゃんも下痢を起こすことから使用には注意が必要です。

安全といわれる薬でも、長く継続して使用するなどは避ける必要があります。また薬を服用する必要がある場合には、できるだけ安全性の高い薬を使用することが大切です。

「産婦人科」「小児科」を利用しよう

風邪や内的症状が表れた時、大抵の方は「内科」を受診すると思います。

しかし、子供を出産して間もない時期などは、体の不調の原因が婦人系の病気が要因のこともありますので、産婦人科を受診してみましょう。出産した病院などに受診するのがおすすめです。

風邪などの軽い病状の診察はもちろんしていただけますし、産婦人科で診察できない病気の場合には、他の科を受診するように勧められますから心配はいりません。

妊娠中や授乳中の病状や薬にも詳しく、安心して処方を任すことができます。授乳中は、産婦人科を自分のかかりつけ医として利用しましょう。

また、赤ちゃんも一緒に風邪などの症状がある場合には、小児科で一緒に診てもらうという手もあります

小児科によって対応は違っていますが、多くの小児科の場合、お母さんの受診も可能となっています。小さな赤ちゃんを連れて2件の病院をはしごする必要もありませんし、授乳中などの薬の処方にも詳しく安心です。

授乳期は、まだ赤ちゃんも小さく、お母さんの体も完全に妊娠前に戻っていない回復期です。

通常の内科診察よりも、産婦人科や小児科に診察してもらうほうが、赤ちゃんとお母さんに寄り添った診察を受けることができます。薬の処方なども病院内で済むところもありますので、利用してみましょう。

インフルエンザにかかったら

お母さんが、風邪やインフルエンザになった場合でも、授乳をやめる必要はありません。

多くの方が心配される重症化しやすいインフルエンザですが、インフルエンザウイルスは母乳に入り込まないため、母乳を介してウイルスがうつることはありません。もし授乳中のお母さんにインフルエンザが発症した場合、インフルエンザは薬を使用しなくても自然治癒します。

辛い症状がでたらタミフル、リレンザ

高熱など辛い症状が表れた時、タミフル(成分名:オセルタミビル)やリレンザ(成分名:ザナミビル)を服用することで、熱の出る期間を少なくすることができます。

タミフルは血液中への移行があまり見られないことから、授乳による赤ちゃんへの影響は少なく、心配の必要はありません

また、リレンザは吸入薬なので血液中に入ることはほとんどないため、授乳中のお母さんにとって一番安心できるインフルエンザ薬です。

インフルエンザを発症した場合も、風邪などの場合にもいえることですが、母乳を中断することは赤ちゃんにとって良いことではありません。

母乳にはたくさんの免疫成分が含まれているため、風邪やインフルエンザウイルスから赤ちゃんを守ってくれます。風邪をひきにくくしてくれたり、風邪の症状を軽く抑えてくれるのです。

人工乳に変えてしまうことで赤ちゃんは母乳から得られる免疫効果がなくなってしまうため、薬を飲みながらでも、なるべく母乳を続けてあげることが大切です。

授乳している間は、薬を使用しないこと、インフルエンザなどのウイルスにかからないことが一番といえますが、そのためには予防となるワクチン接種などが大切です

インフルエンザワクチンは生きているワクチンを使用していないため、母乳に移行することはまずありません。授乳中でも安心して摂取することができます。

これはインフルエンザワクチンに限ったことではなく、他の多くのワクチンに当てはまることですので、重症化する疑いのある病気などは前もってワクチン接種を心がけましょう。

漢方薬なら安心?

漢方薬と聞くと安全性が高く、効き目が緩やかなため子供からお年寄りまで安心して飲めるというイメージが多いと思います。

漢方薬でも即効性があるものがあり、副作用が起こるケースもあります。漢方薬だからといって授乳中に安心して使えるとはいえません

実は漢方薬の解明は、一般的な医薬品と違い遅れています。そのため、情報源が乏しく、使用についての意見も医師や薬剤師の間でも相違があります。

どの漢方薬が安全で、どの漢方薬が安全でないかなどは、まだ明らかとなっていません。

漢方薬の中でも便秘薬として使われる下剤については授乳中に適さないことが分かっています。

漢方薬の便秘薬の中には、センナや大黄(ダイオウ)などの生薬を使用していますが、お母さんが服用すると赤ちゃんも下痢を起こすことが明らかになっています

授乳中の使用は避けるようにしましょう。

長期間、服用しなくてはいけない薬は注意が必要

慢性病などで長期間薬を服用する場合には、授乳を停止するなど対応が必要です

1回の服用で問題がないとされている薬でも、1週間以上薬を服用しなくてはならない場合、まだ小さな赤ちゃんの体に薬が蓄積されてしまうことがあります。

もちろん服用する期間や薬の成分にもよりますが、肝臓や腎臓に負担となるケースもありますので、必ず医師と相談しましょう。その上で授乳を続けても良いか、断乳するべきかを考えましょう。

photo credit: Auntie P via photopin cc

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