分娩方法 分娩スタイル

あなたはどう産む?さまざまな分娩方法と分娩スタイル




分娩方法と一口にいっても、さまざまな分娩方法があり、医師に言われるがまま出産をおこなっていた時代から、自分で出産方法を選択できる時代へと変化しています。

単に分娩の種類が増えたばかりではなく、分娩スタイルによっても分娩方法がいろいろ選べるようになってきています。

そこで今回は、

・自然分娩とは?
・どんな分娩方法があるの?
・自分に合った分娩スタイルとは?

といった方に、たくさんある分娩方法や選択できる分娩スタイルを一緒に見ていきましょう。

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自然分娩(経膣分娩)

まず出産、分娩と聞いて誰もが思い浮かべるのは「自然分娩」という言葉ではないでしょうか?よく耳にするこの「自然分娩」ですが、どのようなものを「自然分娩」と呼ぶのでしょうか?

「自然分娩」とは、一般的に自然に逆らうことなく、妊婦さんの力のみで出産することをいいます。

いわゆる「経膣分娩」を「自然分娩」と呼んでいます。「自然分娩」の意味の捉え方はさまざまあり、病院などでは促進剤や吸引、鉗子(かんし)などを使用した場合でも産道を通り出産したことに変わりはないため「自然分娩」と呼んでいます。

助産院などで医療介助を一切行わずに出産する行為を「自然分娩」としている説もありますが、この区別は明確になっておらず、どちらも「自然分娩」というくくりになっています。

病院での自然分娩の流れ

・まず10分おきに陣痛の兆候があらわれたら入院となります。
・陣痛室、もしくは処置室で子宮口などの開きを確認し、赤ちゃんの心拍数を確認。
子宮口の開きが約10cmになるまで、陣痛室ですごします。
この間に陣痛の間隔を見計らいながら、浣腸をおこないます。
・陣痛が強くなり、子宮口が全開となったら分娩室に移動します。
・剃毛処置や大量出血に備えラインの確保をおこないます。
・赤ちゃんの頭が見えてきたら、必要であれば会陰切開をおこないます。
・頭が出にくい場合に限り、吸引・鉗子(かんし)を使用し出産します。
・赤ちゃんを取りだした後、子宮収縮剤の投与、並びに会陰切開の処置をした場合は縫合します。

以上が「普通分娩」の流れとなります。

しかし、すべての妊婦さんがこの普通分娩で出産とはいきません。出産は時として緊急を要することもありますし、妊婦さんの状態や赤ちゃんの状態によっても分娩法を検討していくことが必要になる場合もあります。

また、医師と相談して妊娠を計画していくこともあり、自分が自然分娩を望んでいるからといってそれが確実におこなわれると限らないのが、出産です。

他の代表的な分娩方法についても見ていきましょう。

帝王切開

一般的な「普通分娩」といかない場合に、対応される処置方法として「帝王切開」があります。

この「帝王切開」は赤ちゃんに危険が及ぶ可能性がある場合や、母体が耐えられない場合などにとられる手段です。自分の描いている理想の出産とは異なるかもしれませんが、これも代表的な出産方法の一つです。

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予定帝王切開

妊娠中の検診などで、あらかじめ出産時を仮定した判断が行われます。

経膣分娩で問題ない場合には検査などは行われませんが、経膣分娩が難しいと判断された場合、検査結果を含めて実際に出産を迎える前から、「帝王切開」による出産を宣告されることがあります。

これが予定帝王切開です。予定帝王切開が選択されるには、さまざまなケースがあるので、それらについてみていきましょう。

重度の妊娠中毒症

妊娠中毒症の場合でも、軽度の場合には経膣分娩となりますが、重度の場合帝王切開を選択することがあります。

一番心配されるのは、胎盤の血流の悪化が原因となる胎児発育遅延による仮死の可能性です。この危険性が考えられる場合には、予定を早めて帝王切開処置が行われます

妊娠高血圧症候群は妊娠中毒症のひとつです、妊娠初期の塩分摂りすぎは危険!妊娠高血圧症候群と減塩のコツや、妊娠後期にチョコレート!甘い物が食べたくなる原因と対処法の記事を参考に、塩分や甘い物の摂りすぎには注意しましょう。

児頭骨盤不均衡

お母さんの骨盤よりも、赤ちゃんの頭が大きく、産道通過が困難と判断された場合に帝王切開となります。

逆児(さかご)

通常出産は、赤ちゃんの頭がまず出てきます。しかし、さかごの赤ちゃんはこの態勢で出産することができません。

さかごのおよそ75%はお尻から出産できるため、経膣分娩でも出産が可能となりますが、万が一足などから出産となった場合、臍の緒が頭などに絡まり危険な状態になることがあります。

この場合、経膣分娩で出産が不可能となるため、帝王切開となります。最近では、こうなることを防ぐため、安全性を考えたうえで、さかごの場合の帝王切開処置が取られることが多くなっています

前置胎盤

前置胎盤とは、胎盤が子宮口をふさいでいる状態のことをいいます。

すべてのケースで帝王切開処置がおこなわれるわけではありませんが、子宮口が全部ふさがれている場合や出産時に赤ちゃんの通る経路がないと判断された場合には、帝王切開となります

出産時に赤ちゃんが頭で胎盤を押すことで、大量出血を起こすことも考えられるリスクの高いケースが主となります。

以前に帝王切開をおこなって出産した場合

以前に帝王切開で出産をおこなった方が、今回の出産で前回縫合した個所が破れる危険性があると判断された場合に、帝王切開を選択することになります。

近年では、経膣分娩も出産が可能とする病院も増えてきています

緊急帝王切開

経膣分娩などで出産を予定していても、分娩時などで緊急を要する事態が発生した場合にとられるのがこの緊急帝王切開です。

出産を迎えていなくても、妊娠時に急きょ緊急帝王切開処置が取られることがあります。

計画分娩

その名の通り計画的に出産をおこなう出産法をいいます。

生活上の理由から出産日を選びたいという場合にもこの計画分娩がおこなわれます。また、妊婦さんに持病があるなどの理由がある場合や双子以上の多胎である場合なども、この計画分娩を選択することがあります。

陣痛促進剤で陣痛を誘発し、出産することになります

陣痛促進剤について詳しくは、陣痛促進剤は本当に危険!?そのリスクとメリットは?の記事にてご説明しています。

大抵の病院では、万が一のトラブルに備えて、スタッフの在中している平日の日中に出産予定日を設けることが多くなっています。

他のケースとして、出産予定日を大幅に超えた場合などもこの計画分娩がおこなわれます。

無痛分娩

麻酔によって、痛みを和らげる出産方法が無痛分娩です

計画出産と合わせておこなわれることの多い出産方法といえます。麻酔は陣痛時から使用されることが多く、痛みをできる限り取り除くことができるため、痛みに弱い方や持病がある方に有効な出産方法です。

無痛分娩は、主にアメリカなどの欧米諸国では一般的な出産法となっており、最近では日本でもよく耳にする機会が増えてきています

各病院によって麻酔方法は異なりますが、多くの無痛分娩の場合、全く痛みを感じないというわけではなく、痛みを感じないのは主に陣痛時のみで分娩時にはだんだん痛みを感じるよう麻酔の量が調節されています。

扱われる麻酔の種類や量なども異なりますが、局部麻酔などが使用される場合には、自分で力むこともできますし、産声を耳にすることもできます

より、自分が赤ちゃんを産んだという実感ができるというメリットがあります。

気になるのが、麻酔によって母体や胎児に何か悪影響がないかという点ですが、熟練した医師がこまめに麻酔の量をチェックし、医師の管理下で行われているため、まず影響はないと考えて大丈夫です。

ただし、麻酔方法によっては陣痛が弱くなり、うまくいきめず、お産が長引くこともあります

無痛分娩には麻酔などの知識が多く必要となるため、無痛分娩を希望する場合には麻酔医の在籍している病院での出産を選びましょう。

さまざまな分娩スタイル

その他にも出産をする場所や姿勢、痛みを和らげる方法などの考え方から分娩法をもっと細かく分けることができます。

最近では、出産前に、こうしたバーズプランを尋ねられる機会や記入シートなどを渡されることがあり、自分の希望を尋ねられたときに、詳細を伝えるのに役立つのがこうした分娩スタイルになります。

分娩時の姿勢が異なる分娩スタイル

座ったり、四つん這いになるなど、さまざまな姿勢で分娩するスタイルがあります。

座位分娩

一般的な仰向けにおこなう分娩と異なり、座った態勢で分娩をおこなうのが座位分娩です。

分娩台も座位専用のものがあり、細かな調節が可能となっています。座った姿勢は重力がかかるため赤ちゃんが下りてきやすく、スムーズな出産が可能となります。

病院によって座位スタイルの分娩台がないこともありますので、確認が必要です。

フリースタイル分娩

最近よく耳にするフリースタイル分娩ですが、妊婦さんが一番楽と感じるスタイルで出産をおこなえるものです

特にこれといった決まりはありませんので、四つん這いや横向き、クッションを利用してもいいですし、旦那さんに抱き着いた状態でも構いません。

好きな姿勢で、リラックスして出産できるとあって、近年注目されている分娩法です。

フリースタイル出産とは?フリースタイル出産のすべての記事にて、さらに詳しくご紹介しています。

分娩する場所の異なる分娩スタイル

姿勢だけでなく、分娩する場所も異なる分娩方法があります。

水中分娩

羊水とほぼ同じ温度のプールで出産する方法です。

温水の効果により、陣痛時の緊張もほぐれることから、スムーズなお産ができます。

羊水と同じ濃度の塩分を一緒に溶かした温水での水中出産もありますが、専用の設備が整った病院などでしかおこなうことはできません。

特別に希望があれば、助産院などで水中出産をおこなってくれるところもあります。

自宅出産

自宅に助産師さんを招いて出産を迎える方法です。

自宅ということでリラックスでき、お産が軽くすむことも多いといいます。ですが、万が一のときへの対処などは前もって準備しておく必要があり、衛生面でも細心の注意が必要になってきます。

自宅出産は、その後入院など、体を休ませる機会がないため、家族のサポートが大切になってきます。

LDR

陣痛(Labor)分娩(Delivery)回復(Recovery)の3つの頭文字をとったこのLDRは、アメリカで考案された分娩法で、陣痛時も分娩台への移動の必要がなく、一部屋のベッドの上で出産から回復までの一連の工程をおこないます。

自宅に限りなく近い状態で、リラックスして出産することができます

近年このLDRシステムを取り入れた病院が増えてきてはいますが、まだ日本では少数の病院に限られています。

分娩の痛みを和らげる目的の分娩スタイル

分娩時の姿勢や場所よりも、お産の痛みを和らげるということに重点をおいた分娩スタイルです。

ラマーズ法

フランスのラマーズ医師が考案した出産法です。出産前から分娩時の流れを学び、呼吸法やマッサージ法を練習することで、実際の陣痛や分娩の痛みの軽減法を身に付けていきます。

「ヒッヒッフー」で知られている呼吸法がラマーズ法です。

関連記事>>陣痛の痛みを和らげる10のコツ!陣痛の痛みの逃し方

ソフロロジー分娩

ソフロロジーとは、「心を落ち着かせる」という意味で、これを出産に応用したのがソフロロジー分娩法です。

出産時の痛みや不安が筋肉を緊張させてしまうため、子宮口も固くなってしまい、スムーズな出産が難しくなります。

このソフロロジーでは、リラックス法を妊娠中から学びます。瞑想やヨガを取り入れた手法を音楽と共に練習することで、実際の陣痛などの痛みを軽減することができる出産法です。

アロマテラピー分娩

普段の生活でも、高いリラックス効果をえることができる、アロマテラピーを使った分娩方法です。

エッセンシャルオイルの香りを部屋中に漂わせる使用方法とマッサージ法の2つがありますが、どちらもまだ産院で使用しているところは少ないので、希望しているのであれば産院への確認が必要です。

立会い分娩

日本では、深く浸透している出産法です。

夫が妻の出産に立ち会うことで、一人では不安になりがちな、出産時の精神的負担を取り除く効果があります。

同時に立ち会った側も出産に同席することで、命の誕生を目の当たりにすることができるため、父親としての自覚や愛情がめばえます。

また、出産時の妻の大変さを知ることで、その後育児をサポートしようという意識が身につき、出産をきっかけに家族の絆を深めることができます

ですが、稀に出産時のあまりの衝撃にショックを受けてしまうこともあるため、強要するのではなく、出産を迎える前の話し合いが必要です

夫が立ち会う場合には、病院などで出産前に父親教室を実施していることもあるため、サポート体制の確認が大切です。

近年多くの病院で立会い分娩をおこなうことができるようになってきてはいますが、産院によっては立会いを禁止しているところもあるため、病院を決める時点で調べておくことが必要といえます。

関連記事>>50%以上の夫婦が選んでいる立会い出産への備え

まとめ

分娩方法といってもさまざまな方法やスタイルがあるため、一概にこれが良い、悪いということはできません。

赤ちゃんを出産するにあたって真剣に赤ちゃんのことを考え、母子ともに健康で、無事に出産をできるよう、医師と相談し決定した分娩方法であるのかという点が肝心です。

最近ではいろいろな分娩方法やスタイルを選べる病院が増えてきていますので、母子で出会えるその大切な瞬間をより良いものにできるよう、分娩方法をよく理解したうえで出産の日に臨みましょう。

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