妊娠中期の流産と死産の原因と兆候!妊娠中期でも安心しないで

妊娠中期の流産と死産の原因と兆候!妊娠中期でも安心しないで




妊娠初期のつらいつわりの時期も終わり、安定期になると妊婦さんもほっとできます。

これからは、赤ちゃんがどんどん成長してお腹が大きくなってくる頃なので、妊婦さんは体の変化に戸惑う時期でもあります。

ですが、外出したり軽い運動などで体を動かすことが可能になり、何よりもつわりで食べれなかった方にとっては、通常の食事ができることがうれしい時期でもあります。

しかし、赤ちゃんが安定してきた妊娠中期にも妊娠トラブルは起こります。中でも一番避けたいのが、赤ちゃんの流産や死産です。

「もう安定期に入ったのだから、そんなことは滅多にない」と思っていても、流産や死産が引き起こることはあります。

安定期に入ったからといっても、流産や死産の可能性がまったくないとは言い切れません。

そこで今回は、

・流産や死産は妊娠初期だけじゃなくて妊娠中期でも安心できないの?
・妊娠中期の死産ってどんな症状?
・妊娠中期の死産の原因を教えてほしい!

といった方に、安定期である妊娠中期の流産・死産の原因や兆候など詳しくご説明します。

関連記事
>>妊娠初期に立ち仕事して大丈夫?流産との関係を知っておこう

スポンサードリンク

安定期でも安心できない?妊娠中期の流産・死産

安定期でも安心できない?妊娠中期の流産・死産

安定期とは、妊娠中期の5ヶ月〜7ヶ月のことです。一般的には安定期に入ると流産は起こりにくいですが、流産してしまう可能性はまったくないと限りません。まずは、流産と死産の違いについてご説明します。

流産とは、妊娠22週目未満で、妊娠を継続するという意思があるかないかにはかかわらず、赤ちゃんが成長することなく死亡してしまう「自然妊娠中絶」のことをいいます。

自然妊娠中絶といわれるのには、赤ちゃんを出産しないと決めた妊婦さんに対して、医師の手術によって行われる中絶を「人工妊娠中絶」というためです。

流産にはその原因によっていくつかの種類に分けられます。いずれも胎児や母体に原因があって引き起こるものです。

死産とは、妊娠22週目以降に赤ちゃんが妊婦さんの体外でも生存できるところまで成長し、死亡した場合のことをいいます。基本的には赤ちゃんが子宮内で亡くなった場合のことを指します。

妊娠22週目以降とは妊娠して6ヶ月ですが、この時期は後期流産(妊娠4ヶ月〜6ヶ月)となります。

先ほど死産の説明をしましたが、妊娠23週〜36週6日までに生まれてくる赤ちゃんは、早産すぎるため、たとえ出産できても生命を維持できない状態であれば死産とされます。

出産直後に生命の継続徴候があった場合は死産とはなりません。そのような場合には、出生後7日未満の間に亡くなったとされる「早期新生児死亡」として扱われます。

一般的に妊娠中の死産で多いのは初期流産によるもので、多くは妊娠3ヶ月までの死産です。死産は妊娠週数が早いほど多いため、妊娠初期は流産する確率も高く生活面での注意が欠かせません。

では、つわりの時期も終わり、胎盤が落ち着いてきた安定期に、どうして死産が起こるのでしょうか。死産の兆候や症状、原因などを次で見ていきましょう。

死産と日本の胎児・新生児死亡率

妊娠22週目以降に、妊婦さんの子宮内で亡くなる赤ちゃんは死産とご説明しましたが、妊娠22週目以降から生後1週(出生後7日未満)までの胎児、及び新生児の死亡を「周産期死亡」といいます。

そして、その周産期死亡について、1,000の出産に対する周産期死亡の比率を「周産期死亡率」といい、世界各国の地域や母子保健医療の状況を把握・比較する指標として使用しています。

この周産期死亡率において、日本の水準は年々低下の傾向にあり、1980年代には出生1,000人に対して20.2だった周産期死亡率が、2,000年代には3.7にまで下がりました。

現代の日本では、周産期死亡率は世界でもトップレベルの水準となっています。

死亡率についても、日本産婦人科学会の調査結果より、過去3年間の周産期登録データベースを元にした調査では、妊娠22週目以後に出産した224,584人の出生児に対し、そのうち死産となった事例が2,316人。

死産率は約1.0%であったことがわかりました。早期新生児死亡数は1,770人で、周産期死亡の胎児の内訳は死産56.7%、早期新生児死亡は43.3%という結果でした。

死産とされた胎児・新生児を妊娠週数別の確率でみると、22~23週が33.3%ともっとも高く、週数が進むにつれて死産率は低くなっていることがわかりました。

妊娠37週以降では、0.2%と死産の確率がもっとも低く、赤ちゃんが成長することで死産の可能性が低くなるといえます。

妊娠22〜23週での死産率が高い背景としては、妊娠週数が早い場合、早産となった時の救命率が低くなるため、救命を諦めなければいけない場合が多いこと。

また、赤ちゃんに奇形や異常があった場合、妊娠週数の早い方が生命を維持する力が弱いためです。

世界でも日本の死産率は低く、その確率も年々減少傾向にありますが、その一方で早産の確率は上昇傾向にあるとの報告があります。

それには、ひと昔前には子宮内で亡くなり死産となった赤ちゃんを、子宮内で死亡する前に帝王切開などで分娩し、早産であっても治療を受けることで、命を救うことができるようになったからといえます。

死産は兆候がある?

後期流産で赤ちゃんが子宮内で死亡してしまったとしても、妊娠12週〜22週未満の時期では、赤ちゃんが死産したという自覚症状がないことが大半です。

自覚できる症状もあらわれないため、妊婦健診の際、超音波検査での診断をされるまで気づかなかったり、医師に言われて、はじめてわかる妊婦さんが多いです。

しかし、妊娠中期以降になると赤ちゃんの胎動を感じる方も多いため、胎動がなくなる・感じなくなることで気がつく場合もあります。

特に臨月であれば、胎動が急に激しくなったり、反対に胎動が急に止まったと感じた、という方の話もあります。なぜこのような胎動の現象があるのでしょうか。

それは、お腹の中で赤ちゃんが苦しんでいるために、始めは胎動が激しく、その後亡くなり胎動が止まったというように感じるからといえます。

他の症状としては、下腹部に違和感があったり、お腹が冷えたような感覚というのも死産の兆候となります。乳房の張りがなくなったと感じることもあります。

そして、死産ではお腹の張りも兆候の一つです。お腹の中で赤ちゃんが亡くなって長時間経過すると、子宮の収縮などにより腹部に張りを感じます。お腹の張りが続いているな、と思っていたら妊婦健診で死産が判明することも多いです。

関連記事>>妊娠中にお腹が張る時の対処法とお腹の張りやすいタイミング

どんな症状が死産の原因になる?

どんな症状が死産の原因になる

赤ちゃんが死産する可能性を高める症状はいくつかあります。

常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)

常位胎盤早期剥離とは、赤ちゃんとママをつなぐ胎盤(へその緒)が出産前に剥がれてしまう状態をいいます。

胎盤が剥離した箇所から大量に出血する場合があり、剥離箇所の大きさによって母体の死亡率も変わります。

大きく剥離した場合の母体死亡率は約10%、赤ちゃんの死亡率は60~80%と大変高い確率となります。

常位胎盤早期剥離が引き起こされる原因には、妊娠高血圧症候群や絨毛膜洋膜炎、喫煙などが要因として挙げられますが、実際のところはっきりとした原因はわかっていません。

しかしながら、常位胎盤早期剥離を一度起こしたことがある場合には、次回以降の妊娠時にも再び剥離を引き起こす可能性が高く、その確率は5~10%と、はじめて症状を引き起こす方の約5~10倍です。

先天性形態異常

赤ちゃんが死亡する原因として、特に症状が重いものが「先天性形態異常」です。染色体の異常など何かしらの原因で、赤ちゃんの脳や体に奇形などの異常や変形がみられる場合があります。

形態異常は、治療によって治るものも多くありますが、中には死亡となる重篤なものもあり、気をつけなければいけません。

染色体の異常であれば突発的要因となるため、再発する危険性は低いとされていますが、原因が遺伝性の場合には防ぐのは難しいです。

赤ちゃんの奇形を予防するために、厚生労働省からも推奨されている「葉酸」の摂取が効果的です。神経管欠損の予防に有効との研究発表もあり、妊娠前1ヶ月〜妊娠3・4ヶ月頃まで必要量を摂取するようにすすめられています。

参考記事
>>葉酸はいつ飲む?赤ちゃんの疾病予防に必要な葉酸について!
>>葉酸サプリはいつからいつまで必要?妊娠期毎の葉酸の役割
>>葉酸サプリの正しい選び方とおすすめの葉酸サプリランキング

臍帯(さいたい)の異常

赤ちゃんとママをつなぐ胎盤(へその緒)の過捻転、真結節、卵膜付着、断裂など臍帯の異常によって子宮内の胎児死亡を引き起こすことがあります。

これらには原因はなく、偶然に起こるものなので、残念ながら予防方法はありません。お腹の中で赤ちゃんが亡くなった後に、時間が経過すると臍帯は虚血により、細くなり捻じれていることがあります。

しかし、場合によっては他に原因があっても、そのために亡くなったとされ、結果死亡原因は臍帯の異常であると判断されます。

多胎の妊娠

多胎妊娠の場合は、単胎と比べて死産率が約4倍と高く、その半数は早産となります。その確率は単胎の10倍以上で、多胎妊娠の妊婦さんはNICUのある病院で出産となることが多いです。

多胎妊娠を希望する妊婦さんは多いですが、母子ともに危険を伴うこともありますので、リスクの高い出産となるといえます。

胎児水腫

胎児水腫とは、赤ちゃんの心臓の奇形や染色体異常、Rh不適合妊娠などが原因で、多量の水分が赤ちゃんの血管外に蓄積された状態のことをいいます。

妊娠24週よりも早くこの胎児水腫を発症した場合、死亡率は95%と非常に高いです。妊娠24週を越えて生存し、心臓や染色体に異常がない場合で生存率は20%です。

Rh血液型不適合妊娠

Rh血液型不適合は、ママである妊婦さんがRhマイナス、赤ちゃんがRhプラスの場合に起こります。

赤ちゃんの持つRhプラスの血液が、妊婦さんのRhマイナスの血液に入ったとき、妊婦さんの免疫システムが赤ちゃんの赤血球を異物と判断して「Rh抗体」と呼ばれる抗体を作り、Rhプラスの赤血球を破壊してしまうのです。

そのため、このRh血液型不適合が起こると、赤ちゃんは重度の貧血状態になります。初めての妊娠では、分娩までは赤ちゃんの血液が妊婦さんの血液中に入ることはほとんどありません。

ですので、問題が起こることは少ないですが、一度分娩した妊婦さんは妊娠回数を重ねるごとに、多くのRh抗体がつくられるため、初回妊娠時からRhプラスの赤ちゃんを妊娠する度に、この症状を発症する可能性が高くなります。

Rh抗体が胎盤を通して赤ちゃんに流れ、重度の貧血が引き起こされると、その作用によって赤ちゃんが亡くなることがあります。

感染症

感染症が直接の原因で、お腹の赤ちゃんが亡くなるケースは少ないですが、感染症が原因で膣内に感染した細菌が入り込み「絨毛膜洋膜炎」を引き起こす可能性はあります。

絨毛膜洋膜炎になると破水して早産してしまうなど、赤ちゃんを死産させてしまう可能性が高まります。

前置胎盤

前置胎盤とは、胎盤が子宮口の全体や一部を覆ってしまう状態を指します。

前置胎盤であるかどうかは超音波検査で判別できるので、万が一前置胎盤だとしても、帝王切開での分娩により死産となることは少ないです。

妊娠高血圧症候群

妊娠高血圧症候群は、妊娠中期を過ぎた頃に、妊婦さんに高血圧の症状があらわれることをいいます。

妊娠高血圧症候群になると、子宮や胎盤の血行が悪くなるので、赤ちゃんに酸素や栄養が十分にいきわたらなくなります。

栄養が足りない赤ちゃんは胎児発育不全となる可能性や、低酸素状態によって赤ちゃんの脳に影響が出ることもあります。

関連記事>>妊娠初期の塩分摂りすぎは危険!妊娠高血圧症候群と減塩のコツ

このような胎児機能不全の状態になると緊急で帝王切開が必要となり、痙攣(けいれん)発作や常位胎盤早期剥離などを引き起こす危険性もあります。母子ともに大変リスクの高い状態です。

妊娠糖尿病

妊娠糖尿病とは、妊娠をきっかけに糖尿病になることをいいます。糖尿病は糖代謝異常のことですが、妊婦さんの血糖値上昇によってお腹の中の赤ちゃんも高血糖の状態になり、さまざまな合併症を引き起こす可能性が出ます。

妊娠糖尿病の怖いところは、この合併症が原因で母子の命が危険に晒される可能性が高まることです。万が一妊娠中に医師から妊娠糖尿病と診断された場合には、血糖値をコントロールする必要が出てきます。

妊娠糖尿病になると、赤ちゃんは形態異常、巨大児、心臓の肥大、多血症、電解質異常、黄疸などの異常が生じるリスクがあり、最悪の場合は死亡します。

妊娠中の食事によって発症する場合が多く、妊婦さんの7~9%にこの症状が見られます。ただし、妊娠中の一時的な血糖値の上昇であることが多いため、分娩してしまえば自然と治る方が多いです。

しかし、赤ちゃんが十分に育っていない時期では出産はできないため、発症しないよう食事の管理を行いましょう。

参考記事
>>妊娠中期にお菓子は食べてもいい?間食で気を付けるポイント
>>妊娠後期の食事で積極的に食べたいものと注意が必要なこと

また、妊娠糖尿病を発症した方では、将来的に糖尿病を発症する確率が通常の約7倍です。定期的な健康診断でこまめにチェックしておくのが一番の予防です。

分娩時のトラブル

妊娠期間は経過が順調であったとしても、分娩時にトラブルが起こり死産や仮死状態で生まれてくるケースもあります。出産にはリスクがつきものと考えましょう。

死産予防のため、安定期にこそ注意しよう

死産予防のため、安定期にこそ注意しよう

日本が医療先進国であるおかげもあり、赤ちゃんの死産率は世界でも類を見ない程低い国です。それでも、妊娠中の妊婦さんの状態よっては、死産となるケースは多々存在します。

お腹の中の赤ちゃんを守るためにも、まずは定期的な妊婦検診の受診で予防、そして胎動に変化がないか日頃からカウントを取るなど、異変があった時にすぐに気がつけるように注意しておきましょう。

また、赤ちゃんの奇形を防ぐためにも、妊娠初期から葉酸の摂取を積極的に行うなど、予防できることはたくさんあります。

参考記事
>>葉酸はいつ飲む?赤ちゃんの疾病予防に必要な葉酸について!
>>葉酸サプリはいつからいつまで必要?妊娠期毎の葉酸の役割
>>葉酸サプリの正しい選び方とおすすめの葉酸サプリランキング

安定期だからといって安心せず、つわりが落ち着く妊娠中期にこそ、毎日の生活を見直してみましょう。生まれてくる赤ちゃんの健康のためにも、まずはママが健康的な生活をして、赤ちゃんの成長を支えてあげてください。

この記事が役に立ったらシェアしよう!


はじめての方はこちら!

  • 妊活まとめ
  • 妊娠初期まとめ
  • 妊娠中期まとめ
  • 妊娠後期 産後まとめ
  • 産後ママの悩みまとめ
  • 育児の悩みまとめ

おすすめの葉酸サプリ

妊活中または妊娠の疑いのある場合は、葉酸を摂取するようにしましょう。

米仏でもNo,1獲得!ララリパブリック

  • 注目商品
  • |定期購入 2,980円

100%天然!はぐくみ葉酸

  • No,2
  • |定期購入 3,980円

初めての妊活はこれ!ベジママ

  • No,3
  • |定期購入 2,750円(初回)
葉酸サプリの選び方を見る

妊娠周期ごとのまとめ記事

はじめての妊娠の方に、読んでもらいたい記事をまとめました。周期ごとのママや胎児の様子を把握しておきましょう。



関連するカテゴリの記事一覧を見る
妊娠

スポンサードリンク

目次
をみる
関連記事
をみる