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妊娠中に盲腸になったらどんな治療をする

産後の腹痛はいつまで?原因と対処法は?下痢や便秘も



待ちに待った出産を終えて、念願の赤ちゃんと対面を果たしたママ。
ところが、これから赤ちゃんのお世話を頑張ろうと張り切っていたのに、いつまでもお腹が痛くて思うように動けないというママも多いのではないでしょうか?

もちろん、お腹に赤ちゃんがいなくなったからといって、産後すぐに身体が元通りになるわけではありませんが、いつまでも腹痛に悩まされると、痛くてつらいだけでなく少し不安にもなってきますね。

中には「産後なんだからお腹が痛くて当たり前」と我慢して育児や家事をこなす気丈なママもいますが、腹痛には原因があり、腹痛の原因によっては病院で治療しなければならないものもあります。

そこで今回は、

・産後に腹痛になるのはどうして?
・産後の腹痛の対処法は?
・腹痛が起きたら病院に行ったほうがいいの?

といった方に、どうすれば産後の腹痛が和らぎ、何に気をづければいいのかについて、詳しくご説明します。

しっかり身体を休めて痛みを和らげ、ご自分の腹痛の原因が何によるものなのかを知った上で、必要であれば医師の診察を受けましょう。

産後のママの身体はどんな状態?

出産を終えたママは、妊娠前の状態に戻ろうとする「産褥期(さんじょくき)」に入ります。産褥期とは産後6~8週頃までの期間を指します。
妊娠中は赤ちゃんの発育にともなって大きくなった子宮も、無事に出産を終えると元の大きさに戻ろうとします。

「出産後の身体は事故後と同じようなもの」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。産後のママの身体はさまざまなダメージが残っているのです。

特に子宮は出産時にダメージを受けやすく、内部にはさまざまな傷ができています。大丈夫そうに見えても、事故にあった時と同じように後から症状が出てくることも少なくありません。

産褥期の休養は心身ともに健康な状態に戻すためにも大切ですので、きちんと身体を休ませてあげましょう。

産後に起こる腹痛の原因

子宮が収縮するために起きる腹痛(後陣痛)

産後のママが避けて通れない腹痛に「子宮が収縮する痛み(後陣痛)」があります。
これは、自然分娩で出産したママにも帝王切開で出産したママにも同様に訪れる痛みです。

臨月の時の子宮は、妊娠初期から比べると5倍ほどの大きさになります。
そして産後は、大きくなった子宮を妊娠前の大きさに戻すために子宮の収縮が始まります。この働きは「子宮復古」と呼ばれ、子宮復古の際に起こる腹痛が後陣痛です。

後陣痛は、子宮収縮による痛みという点で 出産の時に起きる陣痛と同じ仕組みということから「後」からくる「陣痛」=「後陣痛」と呼ばれています。
基本的には陣痛ほどの痛みはないといわれていますが、長い期間をかけて少しずつ大きくなった子宮が短期間で元の大きさに戻ろうというのですから、それなりの痛みがあっても不思議ではありません。とはいえ、かなり個人差もあるとされています。

出産経験のあるママの方が後陣痛の痛みが強い?

後陣痛は、妊娠中に子宮の壁がより大きく伸展した方が痛みが強いとされています。
つまり、出産経験のあるママの方が、初めて出産するママより子宮がよく伸び縮みするため、元の子宮の大きさに戻すにはより強い収縮が必要となり、後陣痛の痛みもより強くなる傾向があるということです。

同じ理由から、双子や三つ子などの多胎妊娠、また羊水過多症だった妊婦さんも痛みが増すことが考えられます。

赤ちゃんに母乳を与えるとお腹が痛くなるというママもいらっしゃるでしょうが、それは母乳を与えることで「オキシトシン」というホルモンが分泌され、子宮の収縮が促されているためです。順調に子宮復古が行われているということですので安心してください。

後陣痛はいつまで続く?

子宮復古による後陣痛の痛みは、一般的には産後2~3日で治まりますが、1週間以上続く場合もあります。

子宮の回復には1~2ヶ月ほどかかりますので、それまでは痛みを感じることがあるかもしれませんが、産後1ヶ月を過ぎれば子宮は妊娠前の大きさに戻るため痛みもほとんど感じなくなるでしょう。
その頃には婦人科検診もありますので、まだ痛みが残っているようなら必ず医師に相談してください。

子宮復古不全

分娩から1ヶ月以上経っているのに下腹部に後陣痛のような痛みが続いている時は、子宮が元の大きさや硬さに戻る「子宮復古」がなかなか進まず、子宮の回復が悪い「子宮復古不全」の可能性が考えられます。

子宮復古不全の場合、腹痛の他に「悪露(おろ)」が続くという特徴があります。
悪露とは出産後に子宮から出る分泌物のことで、初めは濃い赤色で量も多いのですが、だんだん色も薄くなって量も減ってきます。
子宮復古がちゃんと進んでいれば、約1ヶ月後にはおりものと変わらないような状態になっています。

しかし子宮復古不全の場合は、産後1ヶ月経っても濃い赤色の悪露が出てきたり、レバー状の血の塊のような悪露が出てきたりすることもあるのです。

子宮復古不全になる原因には、子宮の中に胎盤や卵膜の一部が残ってしまっている、子宮筋腫がある、細菌感染を起こしているなどさまざまな要因が考えられますが、いずれにしても早急に担当の医師の診察を受けましょう。

子宮内に残った悪露

赤ちゃんが産まれた後、子宮からは胎盤も剥がれて出てきます。
胎盤が剥がれた子宮の中では赤ちゃんに栄養を送っていた血管から出血して、その血液が悪露として身体の外に排出されるのです。
その時、子宮内に残っている卵膜や子宮内膜なども血液とともに排出されます。

産後2~3日はまだ子宮内の傷からも少量の出血を生じることがあるため、濃い赤色の悪露が多く出ますが、産後1週ぐらいになると量も少なくなり色も薄くなってきます。
産後2~3週頃には子宮復古も進むため、悪露の色もより薄くなり量も減ります。悪露がほとんど出ていないと感じるママもいるようです。

産後1ヶ月を過ぎる頃には個人差はあるものの、ほとんどのママが悪露からおりものへと変化しています。
産後1ヶ月~1ヶ月半ほどで悪露は出なくなることが一般的ですので、この期間を過ぎても悪露が出ている場合は医師に相談しましょう。

特に悪露だけでなく腹痛を伴っている場合には、まだ排出しきれていない残留物が子宮の中に残っている可能性があります。

また、帝王切開で出産したママは悪露が長引きやすくなります。
それでも、産後2ヶ月を過ぎているのに悪露の量が多い、色が濃いと感じたら、迷いなく医師に相談しましょう。
子宮内に残った悪露によって感染症を引き起こすことがありますので、毎日のトイレの際には悪露の状態を確認するようにしてください。感染を生じた悪露は膿のようなものが混ざったり、臭くなったりするのが特徴です。

ストレスや疲れからくる下痢

出産の疲れが取れないまま突入する子育て、退院したら見て見ぬふりができない家事、数時間おきの授乳で十分な睡眠時間が取れないなど、産後のママの生活はとても大変です。

せめて産褥期である産後6~8週間はしっかり休養したいところですが、ずっと布団に寝ていられる環境を作ってもらうのはなかなか難しいです。たとえそういう恵まれた環境でも、慣れない育児と寝不足は避けられません。

ホルモンバランスもまだ整っていない状態のため、疲れやストレスを抱えやすくなってしまい、自律神経が乱れることで
過敏性腸症候群や急性ストレス胃炎を引き起こして、腹痛や下痢、胃痛といった症状が出ることもあります。

疲れやストレスが溜まる前に、なんでも自分でやろうとせず頼めることは誰かに頼みましょう。
ママが心身ともに元気でいてくれることが家庭の幸せにつながるのです。

便秘

産後すぐの場合、会陰切開(えいんせっかい)の傷口が開くかもしれないという恐怖から排便をためらったり、帝王切開の傷口が痛くて身体に力がはいらず排便しづらかったりというケースがあります。
それが常習化して慢性的な便秘になることがあるのです。

出産後は一時的に体内の水分が減ることもあり、母乳育児の場合はさらにたくさんの水分が毎日奪われていきます。
そのため、水分不足から便が硬くなり、便秘になって腹痛を起こすママも少なくありません。

産後はいつも以上に水分補給を心掛けて、1日に2リットル以上の水分をこまめに摂取するようにしましょう。
食事に汁物、食物繊維を多く含んだ野菜を積極的に取り入れるようにして、軽い運動やストレッチで腸の動きを活発にしてください。

それでも便秘が頑固な時には、担当の医師に相談して産後でも飲める便秘薬を処方してもらうのも一つです。

すぐに受診するべき腹痛の症状

出産後の身体は大きなダメージを受けており、さまざまな不調が出てきます。
子宮復古が終わる産後1~2ヶ月ぐらいまでは、たかが腹痛と軽く考えたり我慢したりせずに適切に対処しましょう。

発熱

分娩後24時間以降~10日間のうちに、38℃以上の発熱を2日以上起こした場合には「産褥熱(さんじょくねつ)」という病気の疑いがあります。

産褥熱は、かつては妊婦さんが死亡する最も重要な原因とされていたほど重篤な症状です。
子宮内の傷に細菌感染が生じて炎症を起こすことで発症するのですが、感染経路の特定がとても難しい病気です。
ただし、悪露の量や臭いの変化を常にチェックすることで早期発見ができます。

入院中に少しでも発熱があったら、すぐに医師や看護師、助産師さんに報告しましょう。
退院後に発熱した場合には、出産した病院に早急に連絡して診察を受けてください。素人判断で無理をしてしまうと、取り返しのつかない事態になる危険性もあります。

出血

産後2週間を過ぎても悪露の色が濃く量も多い、安静にしていても出血量が多い、レバーのような大きな血の塊が出てきたなど、出血や悪露が増えた場合には注意が必要です。
胎盤などの一部が子宮内に残っている可能性もあります。
まずどのような状況かを把握して、出産した病院に連絡をし、現在の状態を正確に伝えましょう。
その後は医師の指示に従い、すぐに診察を受けなくていい場合でも慎重に様子を見ましょう。

我慢できないほどの激しい痛み

産後は後陣痛があり、ほとんどのママが腹痛に耐えています。
しかし、中には耐え難いほどの腹痛が起きる場合もあり、それは単なる子宮復古による痛みではなく、他の病気である可能性も考えられます。
あまりに痛い時は、我慢せずにとりあえず病院に連絡を入れましょう。

虫垂炎(盲腸)

通常であればすぐに気づく虫垂炎も、産後は後陣痛と見分けがつかないこともあります。
というのも、虫垂炎ならば本来は右下腹部に痛みを感じるのですが、臨月から産褥期にかけては大きくなった子宮が虫垂を押し上げて位置がズレてしまい判断しづらいのです。

産後に、右の肋骨下~右下腹部のあたりに痛みがあり、時間とともに痛みが下腹部に移動していく場合には虫垂炎の可能性も考えてみてください。虫垂炎であれば、吐き気や嘔吐、便秘、食欲不振などの症状も現れてきます。

産褥子宮内膜炎

産褥子宮内膜炎とは、産褥期に細菌が子宮頚管から子宮内に入り、炎症を起こす病気です。
この病気にかかると、子宮が元に戻ろうとする子宮復古がうまく進まず、下腹部や子宮に圧迫されるような痛みがあり、39℃前後の発熱や食欲不振、全身の倦怠感といった症状が現れます。

産後の腹痛の対処法は?

産後の腹痛の代表格である後陣痛は、ママの身体を妊娠前の状態に戻すために避けられないものです。後陣痛は順調に子宮が元に戻っている証ともいえます。

出血や発熱、耐え難い腹痛など緊急を要する症状を伴う場合は病院での診察が必須ですが、悪露の様子を見て問題がなければ子宮復古がちゃんと進んでいるとみていいでしょう。

とはいえ、やはり腹痛はつらいもの。和らげるために次の方法を試してみてください。

とにかく休養する

産後1ヶ月は産褥期で「産後の肥立ち」とも呼ばれ、この時期に無理をするといずれ更年期の健康状態にも影響を及ぼすと言われているほど重要な期間です。
子宮復古を促すには適度に動くことも大切ですが、 無理をせずにゆっくり休む時間を確保し、妊娠中と出産の疲れを癒すことに専念しましょう。

身体を冷やさない

身体を冷やして良いことなど何一つありません。
特に、冬場に出産したママは数時間おきの授乳で身体を冷やしがちになるので、部屋の中を温かくしておきましょう。
身体を温めて血行を良くすれば、母乳の出も良くなり、腸の働きが活発になって便秘や下痢も改善できます。ただし、脱水には注意しましょう。

食事内容に気をつける

栄養バランスのとれた食事をするのはもちろんですが、こまめに水分を摂って水分不足を予防しましょう。また、便秘を防ぐために食物繊維や乳製品を摂ることも大切です。
赤ちゃんに栄養たっぷりの母乳をあげるためにも、食事には気を使いましょう。

産褥期は身体を休めるのが仕事と割り切る

2人目や3人目の赤ちゃんを出産した場合、ママは上の子どものことが気がかりでゆっくりしていられないことが多いです。
パパやおばあちゃんに任せても何か心配で、ついつい動いてしまうというママをよく見かけます。
ですが、今ママがちょっと無理をすることで、後々思いもよらない体調不良が現れることもあります。

せめて産後1ヶ月はゆっくり休む時間を作りましょう。
長い一生の中のほんの1ヶ月ほどです。後でいくらでも修正できますので、今は身体を休めるのが仕事と割り切って、小さなことは気にせずしっかり養生しましょう。

もしもパパが毎日忙しくて家のことがお願いできず、他に頼れる人もいなければ、宅配の食事や時間制の家政婦さん、ファミリーサポートセンターや産褥シッターなど、使えるものは何でもお願いしましょう。
お金はかかりますが、ママの健康には代えられません。

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監修:成田 亜希子(医師)

プロフィール:弘前大学卒業後、内科医として地域医療に従事。その傍ら、保健所勤務経験もあり、国立保健医療科学院での研修も積む。感染症や医療行政にも精通している。プライベートでは二児の母。

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