産後のぎっくり腰はどうして起こる

産後ママはぎっくり腰に注意!産後になりやすい原因と治し方



突然発症するぎっくり腰。「腰にピキっとした痛みが走った後動けなくなってしまった」という話をよく耳にします。

ぎっくり腰は、高齢者や男性に起こると思われることが多く、特に若い人にはあまり馴染みがないと思われがちですが、実は年齢に関係なく起こります。

特に産後のママさんは意外とぎっくり腰経験者が多いのです。

そこで今回は、

・なぜ産後はぎっくり腰になりやすいの?
・産後に腰痛が起きたらどうすればいい?
・産後の腰痛を予防するには?

といった方に、産後に起こるぎっくり腰や腰の痛みについて詳しくご紹介します。

ぎっくり腰はどうして起こるの?

妊娠中期から妊娠後期の暑さ

ぎっくり腰を経験した人が口を揃えて言うのは、「腰にピキっとした痛みが走った後、動けなくなってしまった」という症状です。
では、そもそもぎっくり腰はどうして起こるのでしょうか?

実はぎっくり腰は普段の何げない動作が原因で起こることも少なくありません。

突然発症することは多く、その場で横になって動けなくなるほど辛い痛みは経験者でなければわからないでしょう。

何の前触れもなく突然起こるため、欧州では「魔女の一撃」と呼ばれています。

一般的には、重いものを持ち上げたときに起こることが多いですが、咳やくしゃみをしたとき、朝ベッドから起き上がろうとしたとき、座ったまま物をとろうとして、体を伸ばしたときなど、そのシチュエーションはさまざまです。

ゴルフやテニスの素振りなどでも起こるので、普段から体を動かしているからといって絶対に起こらないという保証もありません。

本当はこわいぎっくり腰

一昔前、ぎっくり腰は「一時的な急性の腰痛」という認識で、できるだけ安静にしておけばいつかは完治する、と一般的には考えられていました。

ところが最近では、ぎっくり腰は何のケアもせずに症状を長引かせてしまうと、慢性的な腰痛として悪化してしまうケースが非常に多いことがわかっています。

ですので「安静にしていれば治る」と思わず、きちんと病院を受診して専門医に診てもらうことが大切

ぎっくり腰をきっかけにほかの病気が発見されるケースもあり、「唐突に起こった」と思われていたぎっくり腰でも腰痛を発症する別の原因が隠れていたということも少なくないのです。

本当にぎっくり腰なのかどうかは、自己判断ではわかりません

産後のぎっくり腰は育児に追われている時であっても病院を受診して、適切な検査・治療を受けるようにしましょう。

産後にぎっくり腰になる原因は?

では、なぜ産後にぎっくり腰になるのでしょう。その原因について見ていきましょう。

骨盤の歪み

慣れない赤ちゃんのお世話は、腰に無理な負担がかかって腰痛を発症させる原因ではありますが、ママさんは妊娠期間中から腰痛になる要因を抱えています。

妊娠中は、「リラキシン」という女性ホルモンが大量に分泌され、骨盤を広げて赤ちゃんを通りやすくするために、骨盤の靭帯や関節を緩める働きをします。

このため、ただでさえ妊娠中は骨盤が歪みやすく、腰回りへの負担も大きくなるのです。

ただ、通常は産後半年ほどで骨盤も元の状態に戻っていきます

しかし、産後に無理をしたり骨盤が歪んでしまうような姿勢を続けていたりすると、骨盤は元に戻るどころか、歪みが大きくなることもあるのです。

ここで歪みが出たまま骨盤を放置すると、腰痛の原因につながることあります。

妊娠時からの姿勢

胎児は、9~10ヶ月という長い時間をかけてママのお腹の中で少しずつ成長していきます。

そして、ママは少しずつ大きくなるお腹を支えるために、自分でも気がつかないうちにお腹を、骨盤を前にせり出すかたちで支えてしまっているのです。

お腹を突き出すような姿勢をとらなければ、赤ちゃんの重みで前のめりになってしまうので、腰が反り返るのは普通のことですが、反り腰は、腰や骨盤に想像している以上に負担をかけます

また、産後も反り腰になる癖が残ってしまっていると、抱っこや授乳などの際に腰痛が現れやすくなったり、妊娠中から腰痛に悩まされていた場合にはさらに痛みが悪化してしまったりするのです。

育児による負担

本来、産後は体力が十分に回復するのに1ヶ月ほど期間を要しますが、産院を退院した後は、自宅に戻って赤ちゃんのお世話が始まる人がほとんどです。

しばらくは実家でゆっくりしながら、両親の助けを借りて子育てが始まれば少しは休める時間を確保できるかもしれませんが、子育てだけでなく同時に家事も再開する、というママさんもいらっしゃいます。

体力が回復しきっていない状態で掃除機をかけたり、キッチンで長時間立ちっぱなしになったりしていると、それだけで体に負担がかかってくるのですが、加えて慣れない赤ちゃんのお世話も始まります。

赤ちゃんを抱っこする機会は多くなりますが、まだまだ小さいとはいえ、夜中の授乳やオムツ替えなどで赤ちゃんの全体重を頻繁な抱っこやおんぶで支えるとなれば、腰には思っている以上に負荷がかかってくるのです。

このように、ママさんの多くが赤ちゃんの抱っこやおんぶで腰に負担をかけているので、元々腰痛になりやすい状態で、さらに腰に負担をかけ続けるため、いつ腰を痛めたとしてもおかしくはありません。

新生児の体重は1日30gずつ増えていく

元々大きく生まれた子もいれば、しばらくは保育器にいたような、体重が軽い未熟児の赤ちゃんなど、新生児の体重はそれぞれです。

体重の増え方にも個人差がありますが、日本助産師会によれば、新生児の体重増加の目安は、1日で30g

生後2~3週間は、排尿と排便の回数の確認も行いながら、1日18g以上増えているかどうかによって、発育不足かどうかを見極めます。

ママは順調に体重が増えていく赤ちゃんを毎日抱っこしていますので、体力がきちんと回復していない間に、ちょっとした動作のはずみでぎっくり腰になってしまうことがあるのです。

産後に腰痛やぎっくり腰が発症したときは?

産後に腰痛やぎっくり腰が発症したときは

産後、
急に腰に痛みが出て横になって動けなくなるようなときには、まずはぎっくり腰に対する処置を行ってみましょう。

アイシング

ぎっくり腰の場合、まずはアイシングです。ぎっくり腰は凝りではなく急性の炎症で、患部に熱を持ちやすいので、冷やしてあげましょう

①濡れたタオルや保冷剤などを、腰の痛みが強いところに当てて、15分ほど冷やします。
②15分冷やしたら、1時間ほど時間をおいてから再度15分冷やします。
③この15分冷やして1時間時間をおく、という方法を繰り返し、痛みが治まったり、引いてきているような場合は、楽になるまで続けましょう。

また、ぎっくり腰初期段階では、からだを温める入浴や足湯などは控えましょう

楽な姿勢をとる

少し痛みがおさまるまでは、楽な姿勢でいるようにしましょう。
ぎっくり腰の場合、腰の筋肉と背骨に負担がかからないよううつ伏せになるのが一番です。

この方法は、ぎっくり腰でない慢性的な腰痛の人にも効果的なので、普段の睡眠時にうつぶせ寝を取り入れるのもおススメです。

ただ、あおむけ寝の方が楽、座っている方が楽など、人によって個人差があるので必ずしもうつ伏せになる必要はありません。
痛みが軽減される姿勢で休むようにしてください。

病院へ行く

産後にぎっくり腰になっても、毎日家事や育児で忙しく、しばらく横になってある程度動けるようになると、病院に行くほどではないとついつい放置してしまうこともあります。

ですが、そのまま放っておくと慢性的な腰痛に悩まされる危険があります。

また、中には背骨の骨折や椎間板ヘルニアなどを発症しているケースもありますので、我慢できない鋭い痛みが続く場合は、早急に病院を受診しましょう。

また、痛みが弱くなったとしても、痛みが長く続く場合も受診してください。

産後は赤ちゃん中心の生活になりがちですが、ママが元気でなければお世話もできなくなってしまいます。
不調は抱えたままにせずに、早めに病院へ行って治療し、ケアしていけるようにしていくことも、ママの大事なお仕事なのです。

ぎっくり腰の再発防止と予防方法は?

ぎっくり腰は、通常1週間程度で痛みはかなりおさまります

ぎっくり腰になりたての頃は起き上がることすらできなくても、1週間ほどで日常生活を送るくらいには回復することがほとんどです。

しかし、ぎっくり腰のこわいところは再発です。
一度ぎっくり腰になると何度も起こってしまうという人が多く、しかも腰痛が慢性化してしまうことも少なくありません。

ぎっくり腰の原因になるひとつに、日頃の運動不足が挙げられますが、産後すぐの激しい運動はできないので、ぎっくり腰にならないためにも毎日の生活のなかで少しずつ体を動かして、腹筋や背筋を鍛えることを意識するのが大切です。

産後ママはぎっくり予防のストレッチに要注意

ぎっくり腰になったとき、大腰筋のストレッチを行うことが効果的であるといわれます。大腰筋とは腰骨の前側の筋肉のことで、ぎっくり腰の原因になりやすい筋肉のひとつ。

この筋肉が痛むと、腰の後ろ側、そして太ももの前側に「関連痛」と呼ばれる痛みが生じやすくなるのです。

ストレッチをすることでぎっくり腰を予防することができるのですが、産後のママは要注意です。

産後は1ヶ月を過ぎるまではまだまだ出産によるダメージが癒えておらず、基本的にストレッチなどはしない方がいいとの意見が多数あります。

また、産後すぐのころは骨盤が開いている状態なので、ストレッチを行うと余計に骨盤を歪めてしまう恐れも。

急な腰痛のときには、まず患部を冷やして様子をみて、それで痛みが引かないようなときは自力で解決せずに病院へ行きましょう。

腰に負担がかからない姿勢と座り方

妊娠中は大きくなったお腹を支えるために反り腰になりがちだったので、きちんと正しい姿勢で座ることで腹筋や背筋が鍛えられ、腰への負担が少なくなります。

ただし、あぐらのように足を崩したり、左右前後に偏ったりすると重心が安定せず腰に負担がかかってしまうので注意しましょう。

授乳したまま居眠りしない

赤ちゃんを抱えながら行う授乳は、猫背になりやすく、腰痛が起こりやすい体勢です。

ついウトウトと眠ってしまうママも多いですが、この姿勢で長時間いればいるほど、腰の負担がかかってしまいます。

授乳クッションを利用するなど、正しい姿勢を心がけ、授乳したまま眠らないようにしましょう。

お風呂にゆっくりと浸かる

腰回りの筋肉が凝り固まっていると、ぎっくり腰になりやすくなってしまいます。

赤ちゃんのお世話で忙しく、シャワーばかりになっているママも多いですが、1ヶ月健診で医師の許可が下りればゆっくり湯船につかり、腰回りを温めて血流を良くすることが大切です。

血流が良くなると、腰回りの筋肉もほぐれます。
そしてお風呂にゆっくりつかることはリラックス効果があり、ストレスも解消でき一石二鳥です。

お風呂の時間はゆっくりつかれるように、パパに赤ちゃんのお世話を頼んでみましょう。
ただし、ぎっくり腰になった直後は患部を温めると逆効果なので気をつけましょう。

supervisor_image_url_2

監修:成田 亜希子(医師)

プロフィール:弘前大学卒業後、内科医として地域医療に従事。その傍ら、保健所勤務経験もあり、国立保健医療科学院での研修も積む。感染症や医療行政にも精通している。プライベートでは二児の母。

この記事が役に立ったらシェアしよう!


ココマガ編集部厳選サプリ

ココマガが厳選した妊活サプリ、葉酸サプリをご紹介!お得なキャンペーンを実施中の商品もあるので、ぜひチェックしてくださいね。

男性用妊活サプリ「精育支援サプリ」

  • 精子観察キットがついてくる!
  • 定期3,582円
男性の妊活について詳しく知る

米仏でもNo,1獲得の葉酸サプリ「ララリパブリック」

  • 300円OFFクーポン!はこちら
  • 定期2,980円

キングオブ葉酸!ベルタ葉酸サプリ

  • 酵素サプリプレゼント!
  • 定期3,980円
葉酸サプリの選び方を見る

はじめての方はこちら!

妊娠周期ごとのまとめ記事

はじめての妊娠の方に、読んでもらいたい記事をまとめました。周期ごとのママや胎児の様子を把握しておきましょう。


出産・産後のカテゴリー

出産の兆候出産準備出産費用
保険陣痛分娩
帝王切開早産高齢出産
出産予定日産後の手続き出産祝い・出産内祝い
産後のダイエット・骨盤矯正産後のスキンケア産後の栄養・食事
授乳・母乳・ミルク産後のファッション産後うつ
妊娠線新生児(生後0ヶ月)
出産の兆候出産準備
出産費用保険
陣痛分娩
帝王切開早産
高齢出産出産予定日
産後の手続き出産祝い・出産内祝い
産後のダイエット・骨盤矯正産後のスキンケア
産後の栄養・食事授乳・母乳・ミルク
産後のファッション産後うつ
妊娠線新生児(生後0ヶ月)
目次
をみる
関連記事
をみる