産後に気になるおへその黒ずみ対策

産後のおへそが黒い!へその黒ずみの原因や対策について!



出産を終えれば後は身体の回復を待つばかり、と思いたいところですが、産後は妊娠中と同様、心身ともにトラブルが起こりやすい時期です。

肌荒れが酷くなる人、便秘になる人、眠れなくなる人、精神的に不安定になってしまう人など症状もさまざまで、産後のママはこれらの症状と付き合っていきながら育児をしていくことになります。

そんな中、肌の黒ずみが気になってしまうママも多いでしょう。特に産後はおへそやおへそ周りが黒ずみやすく、今までなかった黒ずみに悩まされるママも少なくありません。

服で隠れるとはいえ、入浴時などに見えると目立ち、このまま黒ずみが治らないのでは…と心配するママも多くいます。

そこで今回は、

・産後におへそが黒ずんできた!
・どうして産後におへそが黒ずむの?
・おへその黒ずみはどうすれば消える?

といった方に、産後におへそが黒ずむ原因や、おへその黒ずみができてしまった場合の対策について詳しくご紹介します。

産後におへそが黒ずむとは?

妊娠中期から妊娠後期の暑さ

産後におへそが黒ずんでしまう原因には、おへその中にゴマがたまる、おへその周りが黒ずんでしまう、おへその周りが毛深くなるといったようものが挙げられます。

また、黒ずみ方にも個人差があり、おへそ自体が黒く見えたり、周りが黒ずんで見えてしまったりする場合もあれば、おへそを中心に上下に線ができるように黒ずんでしまうことも。

おへそが黒くなってしまう原因とは

おへその黒ずみ、おへそ周辺にできる黒ずみは、次のような原因を挙げることができます。

たまった垢などの汚れ

いわゆる「へそのゴマ」とは、垢や皮脂だけでなく、埃、汗、石鹸カスなどが一緒に固まったものです。

これらがおへその中に溜まるとさらに汚れが付着したり、空気に触れて酸化することで黒い塊となってしまい、おへその中が黒ずんで見えてしまうことがあります。

元々、おへその中心部分は垢など汚れが溜まりやすく、ただ身体を洗う程度では汚れも落ちません。
産後は、ゆっくり入浴できない時もありますので、おへその中の垢や皮脂が十分に洗い流されずに溜まってしまい、黒ずみにつながることが考えられます。

伸びた皮膚が縮む

赤ちゃんがお腹にいる間、お腹はその大きさに合わせて伸びていくのですが、産後になると少しずつではありますが、皮膚は縮もうとしていきます。

しかし、縮むといってもゴムのように元の皮膚に戻るわけではありませんので、伸びてしまった分は、余分な皮膚として残ってしまいます。

おへそ周りにたるんだ皮膚が集まって影となりやすいため、おへそ周りが黒く見えやすくなってしまうのです。

正中線

おへその周辺が黒ずんでしまうママの中には、おへそを中心に縦に黒っぽい線ができてしまう人もいます。

これには、妊娠中にお腹の中で赤ちゃんが大きくなっていくことでお腹の皮膚が伸びてしまうことが原因です。

この正中線が産後になってもなかなか取れないと、おへそ周りに線が走ったように黒ずんで見えてしまうわけです。

肌のターンオーバーが崩れ、色素沈着が起こりやすくなる

元々、皮膚は28日くらい時間をかけて古い皮膚から新しい皮膚へ、下の層から表面へ押し出すように新陳代謝(ターンオーバー)を繰り返しているのですが、
産後は女性ホルモンの激減やストレス、睡眠不足などの生活習慣が原因で肌のターンオーバーが崩れがちになります。

肌のターンオーバーが崩れてきてしまうと、上手く新しい肌に生まれ変わることができなくなってきてしまうだけでなく、シミの原因にもなるメラニン色素も排出できなくなってしまいます

それがおへそ周辺に起こることで黒ずんでしまったり、色がくすんだように見えたりすることがあるのです。

特に妊娠中は女性ホルモンの1つであるプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が増加するため、その影響でメラニン色素も発生してしまいます。

産後は肌のターンオーバーが崩れやすいことによって、妊娠中に発生したメラニン色素を皮膚から排出することができずに色素沈着を起こし、おへそやその周辺を黒くさせてしまうことが考えられます。

妊娠中の増毛の影響

妊娠中は毛周期の中の「成長期」を伸ばすエストロゲンが増えるため、髪の毛が丈夫になり、ムダ毛が濃くなりやすくなります。
そのため、おへそ周りのムダ毛も濃くなることがあり、おへそが黒く見える原因になることがあります。

産後はエストロゲンが激減するため抜け毛が多くなるのが一般的ですが、ムダ毛がそのまま残ってしまうと産後も引き続いておへその黒ずみが目立つケースも少なくありません。

おへその黒ずみは元に戻らない?

産後の生理がこないのはどうして

あまり目立たない場所とはいえ、赤ちゃんが成長してプールに行くようになったときなど、ずっとこのままだったらと不安に思うママも少なくないはず。

黒ずんでしまった原因にもよるので、絶対とは言い切れませんが、ほとんどの場合、おへそやその周辺が黒っぽくなってしまうことがあっても、ホルモンバランなどが戻るにつれて徐々に薄らいで消えていくのが一般的とされています。

ただし、色素沈着など、肌のターンオーバーが鍵となる場合、個人差はあるものの数年かかってしまう場合も。

また、反対にへそのゴマといった汚れが原因の場合は、きちんとお手入れしてあげることで早めに綺麗なおへそを取り戻せる場合もありますので、まずは原因が何なのかしっかりと見極めるようにしましょう。

放っておいても大丈夫?

つい黒ずんだ肌を見ると、不健康そうというか、何だか身体に悪い影響がありそうな気がしてきますが、基本的には、おへそやその周辺が突然黒ずんでしまうようなことがあっても、身体への悪影響は心配ありません。

そのため、まったく見た目が気にならないというようであれば、自然に消えるのに任せても大丈夫です。

ただし、色素沈着など肌のターンオーバーが回復のポイントになる場合、前述のように時間がかかり、何より、間を開けずにまた妊娠、出産を経験される場合には、以前の黒ずみが消えていない可能性があります。

その場合、発生するメラニン色素の関係で症状が酷くなってしまう恐れも高いので、その点だけは注意するようにして下さい。

悪臭がする場合も

おへそやその周辺が黒ずんでいてもあまり心配はありませんが、へそのゴマによる黒ずみの場合は少し注意が必要になります。

へそのゴマが、垢や石鹸カスなどの汚れが混じってできるもので、おへそが蒸れてしまったりすることで、雑菌が繁殖してしまう場合もあります。その場合、おへそが黒ずむだけでなく、悪臭がしてしまうこともありますので注意が必要です。

おへその黒ずみ対策

放っておいても問題ないとはいえ、黒ずみが薄れるまでに時間がかかることや、見た目の問題も考えると、早め早めにケアをする方が良いような気がします。

しかし、実際のところおへそなどに黒ずみができてしまった場合、どんな対策をとったら良いのでしょうか。おへそとその周辺それぞれで対策をまとめてみると、以下のようなものがおすすめです。

おへその中心を綿棒でお掃除

おへそ中心の黒ずみの原因がへそのゴマにある場合には、綿棒を使用しておへその中をお掃除してあげましょう。

ただし、そのまま綿棒を突っ込むのはNG

綿棒でお掃除をする際には、ベビーオイルやオリーブオイルなどを綿棒の先に含ませて滑りを良くしてから行うことが大切です。

ベビーオイルなどを含ませないと掃除ができないわけではないのですが、少し力を入れるようになってしまうため、薄くデリケートなおへその皮膚を傷付けてしまう恐れがあります。

除去しやすいのはお風呂上り

特に、おへその中を掃除する時間帯は決まっていませんが、塊になってしまったへそのゴマは硬く、肌にこびり付いてしまっているものもあります。

そのため、お風呂上りにおへその掃除をする方が、頑固なへそのゴマもふやけてくれるので、取りやすいです。

それでも取れない場合にはオリーブオイルかベビーオイルをへそのゴマに染み込ませてみましょう。
硬くなったへそのゴマも取りやすくなります。

皮膚科に相談する方法も

へそのゴマによる黒ずみであれば、綿棒などを使ってほぼ除去することができますが、中にはそれでも取れない場合もあります。

おへその穴が小さい方や、塊が奥へ入り込んでしまっていたりすると自力では取りにくい場合も。

この場合、無理に取ろうとするとおへその中を傷付けてしまうリスクが高くなりますから、その際には無理をせず病院に相談しましょう。

化粧品でしっかりスキンケア

皮膚が伸びてしまったり、シミによっておへそを中心にその周辺が黒ずんでしまったりしている場合には、肌のターンオーバーを促進させるためにクリーム系の化粧品でしっかりスキンケアをしてあげることが対策の1つです。

この際、乾燥を防ぐことが大切なので、保湿力の高い化粧品でしっかりケアしてあげることがポイント。

また、美白成分の含まれた化粧品も効果が期待できます。ただし、産後は女性ホルモンの影響で肌も敏感になりがちです。

普段ならなんてことない化粧品の成分に反応して肌荒れを起こしてしまう可能性もありますので、化粧品でケアを行う際には自分に合った化粧品を利用するようにして下さい。

洗う際は優しく

肌が黒ずんで見えると、つい念入りにその部分を洗ってしまいがちですが、そんな状態だからこそ、優しく洗ってあげることが大切になります。

むしろ力を入れて擦ってしまうと肌に刺激を与えてしまい、黒ずみの原因であるメラニン色素をさらに分泌させてしまうことに繋がるため、余計に黒ずみが酷くなってしまう可能性があります。

また、産後のママは敏感肌。強くこすってしまうだけでも肌が荒れてしまいやすいので、洗う時は優しく洗ってあげて下さい。

優しく洗っても汚れは落ちるの?

ただ、ここで心配になってくるのが優しく洗って果たして汚れは落とせるのか、ということです。

優しいタッチで洗うのは、なんだか洗った気がしないというママもいるのではないでしょうか。

実際のところ、優しいタッチで洗っても汚れを落とすことはできます。ただし、その時は石鹸をよく泡立ててあげることがポイント。

しっかり泡立てることで石鹸の伸びも良くなり、汚れの吸着力も増すからです。

また、原液をそのまま肌につけて洗うよりも、すっきり洗い流すことができるため、洗い残しによる肌トラブルからも肌を守ってくれます。

生活習慣を整えよう

生活習慣を整えることも、おへそ周辺の黒ずみ対策の1つ。

家事や育児で忙しい産後にすべてを整えるのは難しいかもしれませんが、バランスの取れた食事を1日3食欠かさずに摂取したり、適度な運動、睡眠をしっかりとるといった日常生活の習慣を改善するだけでも、肌のターンオーバーを正常に保つ効果が期待できます。

特に食事に関しては、ビタミンCといった美白効果が期待できる栄養成分が豊富な物を摂取しておくと、身体の内側から美白を助けてくれます。

おへそのいじり過ぎに注意!

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対策でも少し触れましたが、肌は擦り過ぎたりすると、メラニン色素が発生して余計に肌が黒ずんでしまう恐れがあります。

そのため、おへそやその周辺の黒ずみ対策を行うにしても、やり過ぎには注意するようにしましょう。

特におへそのケアの場合、へそのゴマのお掃除をあまり念入りにやり過ぎると肌を傷つけるだけでなく、肌を刺激することで色素沈着を引き起こしてしまう可能性があります。

また、いくつか対策を挙げましたが、どれもすぐに効果があるわけではなく、また効き目にも個人差があります。
そのため、対策をとっても症状が落ち着かない、症状が悪化の傾向にあるようであれば医師に相談するようにして下さいね。

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監修:成田 亜希子(医師)

プロフィール:弘前大学卒業後、内科医として地域医療に従事。その傍ら、保健所勤務経験もあり、国立保健医療科学院での研修も積む。感染症や医療行政にも精通している。プライベートでは二児の母。

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