妊婦さんが明太子を食べると

妊婦が明太子を食べると胎児に悪影響?食事で注意したい食品と菌



妊娠すると、赤ちゃんの成長のために積極的に食べたいものと、気をつけなければいけないものと、食事にさまざまな制限が出てきます。

注意の必要な食べ物の中で「妊婦さんは明太子を食べてはいけない」という話を聞いたことがあるでしょうか?

一見、栄養も多く含まれていそうな明太子ですが、食べてはいけない理由はなんでしょう。

そこで今回は、

・妊娠中に注意すべき食べ物は?
・妊婦さんは明太子を食べてはいけないの?
・妊婦さんが明太子を食べるときに注意するポイントは?

といった方に、妊婦さんが注意しなければいけない食品や菌、妊娠中は明太子を避けた方がいい理由や、口にすることで赤ちゃんへどのような影響があるのかなどについて、詳しくご紹介します。

妊娠中に食事制限があるのはなぜ?

ヨガとホットヨガの違い

一昔前までは「赤ちゃんがいるのだから2人分食べないとだめ」と言われることが多く、妊婦さんの食事についてはたくさん食べることを良しとされていましたが、最近では「妊婦さんは体重を増やさないようにしないといけない」というのが現代の一般的な専門家の指導方法です。

妊娠すると、体重管理について口を酸っぱくして言われることの方が圧倒的ですが、体重管理をしないといけない理由はさまざまです。

生活習慣病の恐れ

まず、生活習慣病の予防の観点があります。生活習慣病は、悪性新生物(がん)、心疾患、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、骨粗しょう症、歯周病などの疾患が挙げられますが、普段の食生活がこれらの病気を発症する要因となります。

さらに妊娠中は、体の免疫機能が低下するだけでなく、赤ちゃん分の負担が臓器にかかってきます。

血液を循環させたり、老廃物を除去したり、赤ちゃんへ栄養を届けるために、妊婦さんの体の機能はフル回転です。

免疫力が落ちて弱っている機能をめいっぱい使っているところへ体重が増えると、臓器にかかる負荷は大きくなり、万一この時生活習慣病のような病気にかかったら、悪化するのも早いことが想像できます。

赤ちゃんの成長が止まる

妊婦さんの体重が増えることで、心肺機能や循環能力に増加体重分の負荷がかかり、機能が低下する可能性があります。

臓器の機能力が低下すると、胎児に十分な血液が供給されなくなる恐れがあり、赤ちゃんの成長自体を止めてしまう危険性があるのです。

妊娠高血圧症候群

妊婦さんが気をつけないといけない妊娠中の病気の一つに「妊娠高血圧症候群」があります。

別名「妊娠中毒症」ともいわれますが、体重が増加することで、高血圧や尿中のタンパク質量が増え、むくみの原因にもなります。

この病気の発症を防がないといけないのは、胎盤機能が低下することでお腹の中の赤ちゃんと妊婦さんの両方に悪影響が出るからです。

重症化すると脳出血が起こるなど、大変危険な状態に陥ることも。

元々肥満気味の方や、妊娠してから体重が増えすぎた場合に発症リスクが高まるため、病気を防ぐためにも体重増加には気をつけなければいけません。

妊娠中に気をつけたい食品と菌

妊娠中は体重の増えすぎに気をつけなければいけないこともありますが、それだけでなく、食べるものにも注意が必要になります。

赤ちゃんの体や健康状態は、妊婦さんが食べたものがダイレクトに影響します。妊娠前には何気なく食べていたものも、胎児にとっては悪影響となることがあるのです。

食べてはいけないものの中には「これも!?」と驚くようなものもありますので、うっかり食べを防ぐためには、食べてはいけないものをきちんと把握しておく必要があります。

一般的に体に良いとされているものでも、妊娠中に摂りすぎると赤ちゃんに悪影響があるものもあります。気をつけなければいけないものを順にご紹介していきます。

リステリア菌による食中毒

リステリア菌は、リステリア・モノサイトゲネスという食中毒を引き起こす微生物です。

牛や豚などの飼育動物だけでなく、野生動物、魚類、土壌、河川・下水、昆虫にも見つかることがあります。

その範囲があまりに広いため、あらゆる食品での感染が見受けられます。特に乳製品や食肉などの、動物性食品への汚染性が高いのが特徴的です。

リステリア菌の発育温度は-0.4~45℃と広域で、37℃前後が一番増殖します。

また通常は塩分濃度が高いと菌は生息できませんが、10%以上と高い塩分濃度でも増殖する非常に強い菌です。

免疫力が低下している妊娠期間中だからこそ感染しやすい食中毒の一つです。

通常は軽症で済むことが多いですが、妊婦さんが感染すると髄膜炎、敗血症、流産を引き起こす危険性があります。

また、妊婦さんだけでなく新生児や乳幼児の頃も感染すると重症化しやすいため、授乳期間中や離乳食が始まっても注意が必要です。

リステリア菌の感染の可能性が高い食品

・乳、乳製品
 特にナチュラルチーズ、未殺菌乳といった未加熱の乳製品
・食肉加工品、魚介類加工品
 生ハム、肉や魚のパテなど
・サラダ
 生食で未加熱のためよく洗うなど注意が必要
・ready-to-eat食品
 市販の弁当、惣菜など未加熱の調理済み食品

賞味期限が切れた食品は避け、必ず加熱してから食べるようにすることで予防ができます。

 

トキソプラズマによる感染

トキソプラズマは、よく猫トイレの砂換えやガーデニングなどの土いじりで感染するといわれますが、動物や鳥類にも寄生している、トキソプラズマ原虫という寄生虫です。

動物の糞尿の中に寄生していることが圧倒的で、特に猫からの感染率が非常に高く、土いじりをしないようにいわれるのは、野良猫の糞が庭の土や砂場に混ざっている可能性が高いからです。

通常、大人が感染しても免疫力が働き、症状が出ないか、もしくは出ても軽症で済みますが、妊婦さんが感染した場合、胎児が「先天性トキソプラズマ症」を発症する恐れがあります。

胎児が先天性トキソプラズマ症を発症すると、流産や死産、生まれた赤ちゃんの運動機能に遅れが出たり、精神的発達が遅れるだけでなく、脳性麻痺、視力障害を引き起こす可能性があります。

早期発見と治療によって軽症で済むこともありますが、感染を予防することに努めるようにしましょう。

感染源は動物であることが多いですが、食べ物からの感染がないわけではありません。

トキソプラズマ感染の可能性が高い食品

・生肉
 ステーキのレアなど焼き不足、ユッケなど
・食肉加工品
 生ハム、サラミなど
・乳製品
 フレッシュチーズなど

加熱不足で感染する確率が高まりますので、肉類の食品を食べる時は中まで十分に火を通して食べるようにしましょう。

水銀を含む食品

水銀は「水俣病」で有名ですが、社会的問題になった後、昭和48年に水銀の暫定規制値を「総水銀0.4ppm、かつメチル水銀0.3ppm」と定め、環境汚染物質の調査の公表や、規制値を超える魚類は販売の自主規制を行うなど、市場に出回らないような配慮がされてきました。

ですが、食物連鎖を繰り返すことで水銀濃度が高くなる魚類もあり、平成15年には厚生労働省から妊婦さんを対象に「水銀を含有する魚介類等の摂食に関する注意事項」として魚類の摂取量について、目安量が公表されました。

必要栄養素を摂取するため、妊娠中も適量は食べておきたい食品ですが、魚類の中には微量の水銀を含んでいるため、摂取量には注意が必要となります。

水銀含有量の気になる魚類

・マグロ類、カジキ類
 マグロ、カジキの魚肉を含む加工食品なども注意
・キンメダイ、エッチュウバイガイ
 深海魚や貝にも注意
・クジラ、イルカ
 食物連鎖によって水銀が多く含まれていそうな魚類

イワシ、キハダ、アジ、サンマ、ブリなどの青背の魚や、ツナ缶などは特に注意は必要ありません。魚の種類によって異なるので、厚生労働省のホームページからも詳しく調べてみるようにしましょう。

ビタミンAの過剰摂取

脂溶性ビタミンであるビタミンAは、動物性食品に含まれるレチノールか、植物性食品に含まれるβカロテンかを指します。

ビタミンAの主な働きとしては粘膜の維持・強化、体の抵抗を強めて風邪などをひきにくくしたり、視力を補ったり、動脈硬化の予防にも良い作用があるとされています。

ところが妊婦さんの場合、妊娠初期にあたる15週目までは胎児の体づくりにレチノールの摂取が強く影響するため、摂り過ぎないように注意が必要なのです。

レチノールは肝臓に蓄積されやすく、妊娠中、体外に排出されないことで赤ちゃんの奇形の原因になるとされています。

ですので、妊娠後はビタミンA含有量の多い食品を摂り過ぎないよう、献立には気をつけなければなりません。

レチノール(ビタミンA)含有量の多い食品

・レバー類
 鶏、豚、牛の順番でレチノールの含有量が多い
・うなぎ
 蒲焼にしても含有量は他の食品と比べて多い
・鮎、銀ダラ、あなご など

本来、ビタミンAは欠乏することで胎児の成長障害に関わるのですが、日本人は欠乏よりも過剰摂取に気をつけなければなりません。

特に貧血予防としてレバー類を食べ過ぎると、過剰症での胎児奇形になる恐れが強くなります。

まったく食べてはいけないものではありませんし、少量であれば摂取も必要ですが、ビタミンAはできるだけ植物性のβカロテンを中心に摂取し、動物性のレチノールの摂取量を控えるよう献立を考えていきましょう。

ヨウ素を多く含む食品

妊娠初期の過剰摂取に気をつけたい食品として、ヨウ素(ヨード)があります。本来は体に必要なミネラルの一種で、甲状腺ホルモンの原料となっています。

しかし、妊娠中に摂取し過ぎると、妊婦さんは甲状腺機能低下症や甲状腺腫などの病気を発症する可能性があり、また新生児の場合では、甲状腺障害や生まれつき甲状腺ホルモンの働きが弱くなるクレチン症(先天性甲状腺機能低下症)を引き起こす可能性があります。

早期発見することでホルモン異常を回復させることはできますが、万一発見が遅れた場合には知的障害や成長障害が起こる可能性があります。

ヨウ素の含有量が多い食品

・海藻類
 昆布、わかめ、ひじき、のりなど
・合わせ調味料
 原料に昆布や海藻などのエキスを使用しているもの
・インスタント食品や味噌など
 加工品に出汁として含まれている可能性がある

日本人は普段の食生活の中でヨウ素を多く摂る習慣があります。毎日の味噌汁でも十分なヨウ素を摂取しているので、過剰に摂取しないよう、普段の食生活ではちょっと注意が必要です。

明太子はリステリア菌を多く含む

体調の変化

妊婦さんが気をつけたい食品の感染として、リステリア菌を紹介しましたが、明太子はリステリア菌を多く含む食品の一つです。

リステリア菌は加熱することで死滅しますが、低温でも増殖するため、冷蔵庫で保管していても菌が生きている可能性があります

食品を買った後、加熱せずに食べるスモークサーモンや燻製、チーズや生野菜のサラダなどで食中毒を起こす確率が高いのです。

特に、燻製魚介類、ネギトロ、たらこ・明太子・筋子といった魚卵製品での感染率が高く、妊娠中に食べるとリスクの高い食品として挙げられています。

保管方法や食べ方に注意する

リステリア菌は熱を加えると死滅するので、一番の予防は食品を未加熱で食べないことです。

明太子は火を通さず、購入後はそのまま生で食べることが一般的ですが、どうしても食べたい場合には、加熱して中まで火を通すようにしましょう。

製造過程では塩漬けされていたとしても、リステリア菌は10%以上の塩分濃度でも死なず増殖することができるので、「すでに加工されている食品だから」といって安心しないようにすることが感染を防ぐための方法です。

また、-4℃の低温でも増殖可能なリステリア菌は、冷蔵庫でも繁殖します。

冷蔵保存では菌が増殖しますので、明太子は購入後にすぐ中までしっかり加熱してから冷凍保存しましょう。

生のまま冷凍保存すると鮮度や品質はやや落ちますが、一度加熱することで劣化度合いも減らすことができます。

ただし、加熱したものであっても、冷凍後に美味しく食べられるのはせいぜい1ヶ月ほど。それ以上月日が経ってしまったものは、胎児への影響も考え食べないようにしましょう。

明太子を食べてしまった時の対応方法

リステリア菌に感染した場合、症状が発症するまでに9時間~数週間の潜伏期間があります。

症状があらわれるまでにかなり時間がかかることがあるので、まずはかかりつけの医師に相談してください。

その時、いつ、どのくらいの量を食べたのかなど、食べた時の状況をメモしておきましょう。

たとえ症状が出ても、軽症かどうかの判断を自分ではせずに必ず医師の判断に従ってください。

明太子や魚卵類のすべてがリステリア菌に感染しているわけではありませんので、うっかり生食してしまっても慌てずに、医師に相談しましょう。

明太子は加熱したら食べても問題はない

妊婦さんはリステリア菌に感染しないことが重要なので、「絶対に明太子を食べてはいけない」ということではありません。

明太子にはビタミンとミネラルも多く、またむくみやすい妊娠中の水分排出を助けてくれるカリウムの含有量も多いので、適正量であれば摂取したい食品でもあります。

少量をしっかり加熱して食べる分には、栄養源としても大変優れた食品です。

加熱することを前提に明太子を食べる場合は、加工品なのでできるだけ無添加のものを選ぶように気をつけましょう。

明太子は着色料を使って赤くしていることが多いので、無着色の、甘味料で味付けされていない商品を選択するとより良いですね。

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