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妊婦さんが中耳炎に

妊婦さんが中耳炎に?妊娠中に起こる耳のトラブル!薬や治療法



妊娠しているため、病気にかからないよう気を付けているお母さんも多いことでしょう。

妊娠中は薬などの使用も控える必要があるため、病気にならないよう心がけることが大切ですが、やはり自分では気を付けていてもなってしまうのが病気です。

その中でも耳のトラブルが起きた時はどうすればいいのでしょうか?

そこで今回は、

・妊娠中に中耳炎になった!
・中耳炎とは?
・どんな治療法があるの?

といった方に、妊娠中の中耳炎について詳しくご紹介します。

中耳炎とは

三大主症状

中耳炎とは耳の中に菌やウイルスが侵入してしまい、それによって炎症を起こしてしまう病気です。

膿などが耳に溜まってしまうため、痛みが生じたり、耳垂れが出てしまうことも。

小さな子どもに多い病気とされていますが、免疫力の低下してしまう妊娠中にもかかりやすい病気です。

人の耳には鼓膜のある中耳という部分がありますが、この中耳の先には鼻に通じる耳管があります。

通常耳管は、耳と鼻の機能それぞれを維持するため閉じていますが、くしゃみや咳などをする時に開閉するようになっています。

風邪をひいていたりすると、咳やくしゃみの回数が増えてしまうため、耳管が開く頻度も増すことになり、鼻を通じて風邪などの菌やウイルスが中耳の方まで侵入してしまうのが、中耳炎の始まりです。

中耳炎は早めの治療が回復への近道となります。放置してしまうと慢性化してしまったり、重症化してしまうこともあり、長い治療が必要となってきますので、妊娠中は特に早めの診察を心掛けましょう。

まずは早期発見のためにも、中耳炎の主な症状から見ていくことにしましょう。

中耳炎の主な症状

中耳炎には以下のような症状が見られます。このような症状が見られた時には、中耳炎になっている可能性が高くなりますので、必ず早めに受診するようにしましょう。

・耳の痛み
・耳閉感
・耳漏(耳だれ)
・難聴(聴力の低下)
・耳鳴り
・めまい
・発熱

などが主な症状になります。

特に、風邪やアレルギー性鼻炎などの症状がある時、あった後などは中耳炎になるリスクも高くなりますので、上記のような症状がある場合には中耳炎を疑ってみましょう。

急性中耳炎

中耳炎は、特に3歳以下の子どもに頻繁に見られ、中耳と呼ばれる部分に菌やウイルスが侵入することで、炎症を起こしてしまう病気ですが、痛みや腫れの強い、はじめの1週間を急性中耳炎と呼びます。

耳の痛みや発熱の他に、耳だれや聞こえが悪くなることがあります。

治療法

急性中耳炎は風邪などをきっかけに、鼻から耳に菌が入るため、鼻とのどの治療を行い、痛み止めを処方し、自分の免疫力で治癒することがほとんどです。

子どもの場合、早めの治療を行うことで重症化を防ぎますが、大人の場合自然治癒することも多いため、経過観察することが多くなります。

発症後3日程度で症状が軽くなってきますので、妊婦さんでも経過観察のみで治癒できます

まずは早く診察を受け、医師の管理のもとで安静に過ごすようにしましょう。症状がひどい場合、点耳薬や抗生物質で治療を行うこともありますが、妊娠している旨を伝えれば、安全な抗生物質を処方してもらうことができます。

妊娠月齢によっても治療法は異なりますが、数日間の抗生物質の服用となりますので、あまり過度に心配する必要はありません。

滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)

急性中耳炎を放置したり、治りきらないと滲出性中耳炎に変わる場合があります。鼓膜の奥に炎症ができたために、滲出液という液体が溜まってしまいます

よく怪我をするとじくじくとした液体が傷口から出てくることがありますが、これが滲出液です。

耳の鼓膜の奥に炎症が出てしまったために、それを治そうと血管から滲出液が出てきますが、炎症ができた部分が鼓膜の奥であるため、排出することができず、鼓膜の奥に蓄積されていきます。

そのことで弱い痛みが出たり、耳が聞こえにくくなってしまいます。滲出液が耳の奥深くに溜まってしまうため、耳閉感や自分の声が変に聞こえるようになるといった症状も出ることがあります。

治療法

滲出性中耳炎の場合にも自然に治癒することが多いため、妊娠中でも過度に心配する必要はありません。

ただし、急性中耳炎と同じく、滲出中耳炎の原因となる風邪などの治療を並行して行っていくことが重要です。

原因となる風邪が治らないと、滲出性中耳炎の症状も治まってきませんのでしっかり治すことを心掛けましょう。

鼻から菌が耳へ入ってきてしまっていることが原因となるため、しっかり鼻をかむことも大切です。

症状がひどく熱や強い痛みがあるケースでは、鼓膜を切開し、膿を出す処置が行われることもあります。

また、膿の排出と空気の通り道を作るために、鼓膜の穴にチューブを挿入することも。鼓膜にあけた穴は塞ぐ必要はありません。自然と再生されるまでは、耳の聞こえも悪い生活となりますが、時間と共に聴力も戻ってきます。

慢性中耳炎

急性中耳炎や滲出性中耳炎が完治しない状態で放置してしまったがために、慢性化した中耳炎を慢性中耳炎といいます。

中耳炎は症状がひどい場合、その膿を排出させるために自然に鼓膜に穴が開くことがあります。また膿を排出させるために鼓膜切開という治療を行いますが、この穴から再度菌が侵入してしまうリスクも上がってしまうため、慢性化してしまうことがあります。

治りが不十分なまま放置した場合なども慢性化することがあり、難聴などの症状を伴います。

治療法

耳漏を止めて症状を軽くすることが先決となりますので、耳洗や耳浴などを行い、抗生剤を直接耳に入れたり、服用して治療していきます。

いったん症状が治まって、も風邪などを治さない場合再発を繰り返すこともありますので、しっかり時間をかけて治療していくようにしましょう。

難聴への処置として手術などを行うこともありますが、出産後まで見合わせるといった選択も可能ですので、医師と相談の上、検討していくようにしましょう。

また、断続的に抗生剤を使用することもありますので、胎児への影響なども考えた治療を進める必要があります。産婦人科にも相談の上、根治までの道のりを考えていくのが一番と言えるでしょう。

真珠腫性中耳炎(しんじゅしゅせいちゅうじえん)

中耳炎を繰り返すことで、鼓膜の奥に、骨をとかしながら大きくなっていく真珠腫ができる病気です。

主な症状は難聴で、進行してしまうとめまいや耳鳴りなどの症状と共に、髄膜炎や脳腫瘍に発展することがありますので、注意が必要です。

治療法

他の中耳炎と同様、まずは耳漏を止めるために耳洗や耳浴を行います。また、抗生物質を使った点耳薬、服薬治療も行っていきます。

根治させるためには最終的に真珠腫の摘出が必要となりますが、検査の結果問題がなければ出産後まで手術を見合わせることを選択する場合もあり、やはり医師との相談で決めていくことになります。

再発なども懸念されるため、定期的な受診は必要不可欠となってきますが、長期にわたる抗生物質の治療など、妊娠と並行して行っていける解決策を見つけていくことが大切です。

航空性中耳炎

飛行機など気圧が大きく変化する時に、鼓膜の外と中の気圧調節が行われなかったことで起こる中耳炎です。

通常であれば耳管が空気の通り道を開け、この気圧の調節を担っているのですが、耳管の機能が上手く働かなかったことで、耳に痛みを感じる中耳炎です。

耳が詰まったり、強い痛みを感じますが、数分経過すれば治るケースが多くなっています。ただしアレルギー性鼻炎や風邪などをひいていると、重篤な症状があらわれることがありますので、注意が必要です。

治療法

航空性中耳炎は、数分間経過することで改善がみられるため、特に通院などの治療は必要ありません

飴をなめたり、あくびをすることで症状が良くなる場合もあるので、まずはそれらを試してみましょう。

やや重症化している場合には、耳抜きを試してください。鼻をつまみ空気を耳に流すことで、改善されます。

それでも良くならない場合にはやはり受診が必要となり、点耳薬などが用いた治療が行われます。

点耳薬の中には、妊娠中安易に使えないものもありますので、病院にかかる際には、必ず妊娠している旨を伝えるようにしましょう。

妊娠していても中耳炎の手術はできる?

難聴など中耳炎の症状がひどい場合、耳鼻科などでは手術という手段がとられる場合もあります。

妊娠中は免疫力も落ちる傾向があるため、耳漏など膿の症状がなかなか完治しにくいことも少なくありません。

そういった時、完治するのであれば、手術を選択することもあります。耳の手術は一般的に局部麻酔を使った日帰り手術が多いため、妊娠中でも手術することができます。

ですが、妊娠中は麻酔の効きも妊娠前のようにはいかず、出血も止まりにくいこともあるため、手術が必ずしも安全という訳ではありません。

また、手術をしたとしても、必ずその後の投薬治療が必要となってきますので、できることであれば投薬治療のみでまずは様子を見てみることが大切です。

症状がひどくない場合は、大抵薬での治療で改善が見られることも多いので、大きなリスクを冒してまで手術を選択する必要はありません。

ただし、重篤な場合、手術しか方法がないこともあります。月齢に応じて手術を選択できるかどうかも変わってきますが、安定期といわれる5か月から8か月頃に手術を行うのがベストといえます。

安定期でない場合、手術のリスクも高くなりますので、慎重に決断していくことが大切です。月齢なども念頭に置きながら、どんな手術になるのか、手術以外の治療法はないのかなど、医師とよく相談した上で、最終的な判断を下していくようにしましょう。

妊娠中の抗生物質は安全なの?

中耳炎の場合、一般的に抗生物質を使った治療が行われます。菌の繁殖を抑え、炎症を抑えることのできる抗生物質ですので、それを用いた治療が最適といえますが、やはり妊娠中に使ってはいけないとされる抗生物質はあります

胎児に奇形など影響するリスクのある抗生物質もありますので、中耳炎で耳鼻科などを受診する際には、安全な抗生物質を出してもらうためにも、必ず問診票だけでなく、診察してくれる先生にも妊娠している旨を伝えるようにしましょう。

薬局で薬を受け取る際にも再度確認すると安心です。また、服用する抗生物質だけでなく、点耳薬にも注意が必要なものがあります。

基本的に外用薬となるため、妊娠していてもリスクの少ない点耳薬ですが、必ず妊娠していることを伝え、安全なものを処方してもらうようにしましょう。

メニエール病や突発性難聴の可能性も

中耳炎と似た症状の病気に、メニエール病や突発性難聴があります。

メニエール病や突発性難聴も音が聞こえにくくなり、耳鳴り、耳の奥に何か詰まっている耳閉感を覚えますので、中耳炎の症状とよく似ています。

ただし、中耳炎と大きく異なるのが、痛みや熱を発症しない点です。中耳炎の場合、炎症が強くなってくると必ず痛みや熱を伴いますが、メニエール病や、突発性難聴は痛みや熱の症状がありません。

耳の痛みがなく熱などもなくて、耳閉感、耳鳴り、難聴の傾向がみられるようであれば、これらの病気を疑ってみましょう。

メニエール病はこうした症状が繰り返し起こりますので、ずっと痛みを感じ続ける中耳炎とは症状もまったく違ってきます。

また、中耳炎の場合、徐々に音が聞こえにくくなり、急に難聴になってしまうことはありませんが、突発性難聴の場合、ある日突然音が聞こえなくなります

また、この2つの病気に特徴的なのが、耳鳴り以外に吐き気や平均感覚が失われる点です。

熱や痛みなどなく吐き気、ふらつき、回転性のめまいなどがある場合は、これらの病気が濃厚といえます。これらの病気はストレスや過労などが原因となっている点も共通しています。できるだけ早く適切な医療機関で治療をしてもらいましょう。

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