一人目の出産後は、何が何だかよく分からない状態の中でも、なんとか育児を行ってきたというママも多いことでしょう。
ただ、一人目の育児は、赤ちゃんとママだけの生活となるため、どうにか乗り切れた方も多いですが、二人目となると、一人目のお世話も必要になってきます。
一人目がまだ小さかったり、旦那さんの協力が得られない、両親が近くにいない場合、出産が近くなればなるほど、不安が押し寄せてきますよね。
出産時の痛みや経験を知っているため、余計に出産に不安を感じてしまうことも。
そこで今回は、
・二人目の育児がうまくいかない!
・二人目の育児で注意することは?
・二人目育児のコツが知りたい!
といった方に、二人目の育児について詳しくご紹介します。
この記事の目次
まずはママの健康が大切
二人目の出産は、一人目の時に色々なことを経験しているので、少しは心に余裕があったというママが多いものです。
出産して約1週間は入院生活を送っていることが多いのですが、この一週間はママがゆっくりできる最後の時間だと覚悟して、体も心もゆっくりさせてもらいましょう。
一人目のときより、自分自身も確実に歳を取っていますので、産後の体力回復は一人目の時よりも時間がかかって当然です。
出産や、日頃の育児や家事で疲れが溜まっているママが多いので、この入院期間の間は徹底的に自分の体を休ませること、元気な状態にすることに専念しましょう。
親子同室の産婦人科もありますが、出産直後で体力が下がっていたり、寝不足でフラフラしているという場合は、赤ちゃんのお世話は病院側に任せてしまいましょう。
赤ちゃんを新生児室に預かってもらって、授乳の時だけお世話をするというスタイルで問題はありません。
また、夜間だけはしっかり睡眠を取りたいので、夜間だけ赤ちゃんの面倒をお願いすることもできます。
退院して誰かに育児や家事のお手伝いをしてもらえるママはまだ良いのですが、まったくの1人で育児や家事を切り盛りするというママは、遠慮せずに入院中は自分自身の体力回復を第一に考えましょう。
赤ちゃんのお世話ができないことに引け目を感じたり、サボっていると思ってしまうママもいるかもしれませんが、産後の二人目育児に一番大切なことは、ママの心と体が健康であることです。
入院生活の中で、しっかり休息を取るようにしてください。
二人目育児のストレス
一人目の子育てと違い、二人目の子育てはより育児書通りにはいかなくなります。お母さんの思った通りに育児ができないと思っておいて間違いありません。
それがストレスになってしまうことも少なくありません。具体的にどんな育児が想像できるのでしょうか?
二人目の赤ちゃんの生活ペースが乱れる
一人目の育児では、起床の時間、お昼寝の時間、授乳の時間、お散歩の時間という具合に、1日のスケジュールがしっかりと管理できていたという家庭でも、二人目の赤ちゃんの生活のペースが管理できなくなることが多くなります。
特に真面目で几帳面なママは、何とか二人目の赤ちゃんのペースを整えてあげたいと思うのですが、家事や一人目の子どもの育児に振り回されて、スケジュール通りにできないことに強いストレスを感じてしまいます。
特に一人目の子どもの幼稚園や習い事、遊びなどの予定が立て込んでいる場合は、二人目の赤ちゃんは規則正しく生活することがなかなかできません。
せっかく二人目の赤ちゃんを寝かしつけたと思ったら、一人目の子どもが騒いだり、泣き出したりして起こしてしまったということも、必ず経験するはずです。
家事ができずに家がめちゃくちゃ
子どもたちのお世話をすればするほど、時間がなくなり、部屋は散らかる一方です。片付けても片付けても散らかったり、食事の用意が全然できなかったりするのは日常茶飯事で、あらためて部屋の中を見るとうんざりしてしまいます。
自分のやり方が悪かったり、要領が悪いからかもしれないと、自分の無力さにストレスを感じたり、落ち込んだりしてしまいます。
家事がなかなか進まないのはママ1人のせいではありません。二人の子育てと家事を同時にこなすことは誰にとっても非常に困難なことなのです。
上の子どもが赤ちゃん返りする
ただでさえ忙しい毎日なのに、上の子が赤ちゃん返りをして、以前よりも手間がかかるようになったというのは、珍しいケースではありません。
上の子にとって、新しく生まれてきた弟や妹は、大好きな存在ではありますが、ママを横取りされるライバルでもあります。
今までママの愛を一心に受けてきた子にとっては、二人目の赤ちゃんは自分の存在価値を脅かす存在です。
ママの気持ちをこちらに向けたい、ママを独り占めしたいという気持ちから、ママの注意を引く幼い行動を取ってしまうのが赤ちゃん返りです。
ママへの愛が、問題行動や赤ちゃん返りの行動を起こさせているのですが、忙しいママはそんな上の子どもの気持ちになかなか共感できずにイライラして、つい怒ってしまいます。
きつく叱ってしまったあとは、上の子もしょんぼりしますし、ママも自己嫌悪に陥って落ち込んでしまいます。
上の子どもが赤ちゃん返りするのは当然のことで、誰も悪くはないのですが、ストレスに感じてしまうことの一つです。
パパに対してイライラする
出産は男性にはできませんが、育児は男性にも手伝うことができます。近年、イクメンという男性が持てはやされ、マメに育児や家事を手伝う男性も増えてきました。
まったく何もしないという旦那さんは論外ですが、ちょっと手伝ったくらいでイクメンを気取るパパや、イマイチ育児や家事の要領が悪いパパにママはイライラしてしまいます。
せっかく手伝ってくれているパパに対して、イライラしたり、文句を言ってしまう自分に嫌気が差すこともありますが、イライラしてしまうのは旦那さんに対する期待値が大きいというのもあるのではないでしょうか?
自分の要求に対してもっと分かって欲しい、もっと色々考えた上で行動してほしいという期待を裏切られることが、過度のストレスになってしまいます。
二人の育児のコツ
二人の育児には色々なストレスが考えられます。しかし、どんなにストレスを感じても子育てを放棄することはできません。
上手に子どもたちと向き合っていくことが大切です。ここでは、二人育児のポイントについて紹介していくことにしましょう。
二人目育児には過度な計画を立てないこと
一人目のときのように、タイムスケジュール通りに育児が進まないのは当然と考えて、開き直ることが大切です。
寝かしつける時間を決めていても、二人の子どもが同時に寝てくれないこともたくさんあります。
授乳してあげたくても、忙しくて授乳ができずに二人目の赤ちゃんが泣きつかれて眠っていることもありますし、ずっと泣いていることを知っていても、なかなか抱き上げてあげることができないこともよくあります。
そんな時でも自分を責めることなく、仕方ないと諦めることも大切です。スケジュール通りにいかないことにストレスを感じていると、毎日ストレスだらけになってしまいます。
二人目の育児は一人目の育児のように、計画的にはできないという事を理解しておきましょう。スケジュール通りにできないのは貴方のせいではありません。
すべてのママが抱えている悩みです。適度にあきらめること、自分を責めないことが大切です。
最低限やることを決める
育児や家事が山のようにあるので、全部を完璧にこなすことは無理です。このため、家事や育児でその日、最低限やらなければいけないことをノルマとして決めましょう。
授乳やオムツ換えは省略することができないので、例えば、掃除は○曜日と○曜日だけしかしないとか、洗濯は毎日しないとか、週に何度かは惣菜にするとか、後片付けは1日1回夜にするなどと決めてしまいましょう。
家事や育児は、真面目に取り組めば取り組むほど、仕事が山のようにでてきますし、次から次へとやることが増えていきます。
時間が空いたからといって、次の仕事に取り組んでいてはずっと働き詰めることになります。1日にこなすべき仕事のノルマはできるだけ少なく、ハードルはなるべく低く設定しましょう。
子どもたちのためにも、ストレスを溜め込んで体を壊さないことが大切です。
人に頼む
育児や家事は自分一人だけで抱え込まないようにしましょう。睡眠不足で調子が悪かったり、体調が悪くて育児できないという日は、自分自身は休んで誰か第三者に育児などを手伝ってもらうようにしましょう。
パパや実父母、また義父母や姉妹など、家族に頼ってつらいときは乗り越えるというもの立派な方法です。
家族や親戚は遠くて頼れないという人は、赤ちゃんを一時的に預かってくれる施設を利用したり、家事はプロにお願いするようにしましょう。
自治体によってはママが病気だったり、急用で誰も赤ちゃんを見てくれる人がいないという場合は、登録しておけば助けてもらえるというサービスがあります。
上の子の幼稚園の行事などの間だけ赤ちゃんを預かってもらうようにすると、上の子どもはママを独り占めできて精神的にも満足してくれます。
自分の仕事を人にお願いすることによって、費用がかかったり、迷惑をかけると心配する人もいますが、必要な時には費用をかけて人に頼むことが大切です。
掃除や家事などは、時にはプロにお願いした方が綺麗になり、気持ちよく過ごせることも。自分ひとりで二人の子育てや家事などを全部こなそうとしないことが、二人育児のコツです。
自分自身の時間をつくる
二人の子育てをしていると、ママ自身の時間がまったく取れなくなることも。自分の時間がないということは、考える以上に育児や家事のモチベーションを下げます。
育児や家事を毎日明るくするために、少しでも暇な時間があれば、ママ自身のために時間を作りましょう。
ゆっくり座ってお茶を飲んだり、ゆっくり湯船に浸かったり、好きな本を読んだり、音楽を聴く、甘いものを食べるなど、何でも良いので、自分だけの好きな時間、リラックスタイムを設けましょう。
子どもが寝た後1時間でもそんな時間があれば、明日からも二人の育児をがんばることができます。
時間ができたからといってやり残した仕事をこなしていては、いつまでたっても自分自身の時間は作れません。
のんびりする
二人の子育てに追われていると、自分に対して無力感を覚えたり、子どものことがあまり可愛く感じられないで、自分に嫌気がさすということもあります。
子育てに振り回されている時は、子育ての楽しさや醍醐味、小さい子どもの可愛さ、純粋さを感じ取れないことも多いですが、子育ての期間というのは、人生の中で考えてみるとホンの短い時間であり、貴重で大切な愛おしい時間なのです。
時間や仕事に追われて、このような貴重な時間を楽しむことができないのは実に勿体無いことです。
今の瞬間を楽しむために、気持ちをのんびりリラックスするようにしてみましょう。ちょっとしたことにイライラしたり、メソメソしたりする気持ちがなくなります。
上の子に寄り添う
二人の子育てをしていると、上の子と下の子のどっちを優先したらよいか分からなくなってしまいますが、上の子がまだ小さい場合は、上の子どもを中心に子育てをしていきましょう。
忙しい毎日で時間に追われていますから、ついつい上の子の動きが遅くてイライラしてしまいます。
「早くしなさい、どうしてできないの!」と声を荒立ててしまいますが、上の子どももまだまだ小さいので、ゆっくり自分のペースで行動できる時間を確保してあげることが大切です。
また、「お兄ちゃんでしょ!」「お姉ちゃんなのにどうして我慢できないの!」という声がけは子どもの気持ちを無視しているということを理解しましょう。
下の子の授乳やオムツ換えで、上の子の用事が後回しにされる時などは、上の子どもに了解を取ったり、謝ったりして、貴方を忘れているわけではないということをアピールしてあげましょう。
そして、毎日何度でも抱きしめてスキンシップをしっかり取ってあげてください。スキンシップは取りすぎるということはありませんので、できるだけたっぷり時間を作ってあげましょう。
離乳食は特別なものを作らない
上の子どもの時のように、きめ細やかな育児はできないという覚悟が必要ですが、離乳食も赤ちゃんのために特別な離乳食を作らないようにしましょう。
赤ちゃんのための離乳食は、他の家族の食事作りをする途中段階のものを少量分けておくことで作るようにします。
味や具の大きさなどは、赤ちゃんの成長段階に合わせてあげるようにしますが、柔らかい素材などは、食べさせるときにスプーンで潰しながら食べることもできますので、大人の食事のメニューを決めるときには、赤ちゃんの離乳食にリメイクできるようなものにすると手間が省けます。
二人目の子どもはどうしても一人目と比べて、離乳食は大胆な進め方になってしまってしまう家庭も多いのですが、消化さえされていれば問題ありませんので、あまり神経質に考えないようにしましょう。
お風呂はみんな一緒に
産後に二人の育児をしていて、一番大変だと感じるのはお風呂です。新生児をお風呂に入れる場合は、用意や片付けもする必要があるので、ベビーバスを早目に卒業してママと子どもたちがみんな一緒に入ると楽になります。
パパが子どもたちをお風呂に入れさせてくれると、ママはとても楽になりますので、パパに子どもの入浴担当になってもらうのも良い方法です。
一緒に入ると一度に仕事が終わるので、時間短縮にもなります。
冬場はママがなかなか自分自身の体を拭いたり、パジャマを着ることができないので苦痛に感じるかもしれませんが、部屋を温めておいたり、ガウンのようなものを手早く着るなどの工夫ができれば効率よく入浴ができます。