赤ちゃんの生活リズムを整えよう!月齢に応じた生活環境作り

赤ちゃんの生活リズムを整えよう!月齢に応じた生活環境作り



生まれたばかりの赤ちゃんにはまだ生活のリズムがありません。生活リズムは成長するにつれて自然とでき上がっていくものです。

ですが、赤ちゃんが生活リズムを身に付けていくには、パパとママ自身も規則正しい生活を心がけるなどして手助けをしてあげることが必要です。

そこで今回は、

・赤ちゃんにとって睡眠とは?
・赤ちゃんの生活リズムを整えるにはどうすればいいの?
・赤ちゃんにとってお昼寝は必要?

といった方に、赤ちゃんの生活リズムを整えるにはどうすればいいのか、何に気をつければいいのかを、詳しくご説明します。

質の良い睡眠は赤ちゃんが発達していくうえで重要

質の良い睡眠は赤ちゃんが発達していくうえで重要

脳をはじめとする身体の発達には質の良い睡眠が不可欠です。

赤ちゃんの身体は急激な発達を遂げており、特に脳は著しく成長していきます。
その過程で、赤ちゃんはさまざまな情報を外部から吸収します。

そして、集められたさまざまな情報は、大脳で整理されて記憶として形成されていくのです。
それが円滑に行われるには、質の良い睡眠が必要不可欠です。

また、睡眠中には多くの成長ホルモンが分泌されますので、身体の成長にも睡眠は欠かせません。

赤ちゃんの生活リズムは睡眠から作られる?

人間は、朝に体を活動させるためのホルモンが、日が沈む頃に、身体をリラックス状態にして、眠りに誘うためのホルモンが分泌されています。
また、人間の身体には時間の感覚をつかむための体内時計が備わっています。

これらの作用によって、生活リズムが多少乱れることがあっても、体内時計が働いて元のリズムに戻してくれるのです。

しかし、この体内時計は、生まれたばかりの頃はほとんど機能しておらず、生後4ヶ月を過ぎた頃から徐々に成熟していくと考えられています.

そのため、体内時計が成熟過程にある間は「昼間は活動して夜はしっかり眠る」という習慣をつけて、生活リズムの基礎を作っておくことです。

幼児期になっても生活リズムができていないと、成長ホルモンの分泌量が少なくなることによる発達不全や集中力の低下などが引き起こされることも少なくありません。

生活リズムを整える基本行動

生活リズムを整える基本行動

規則正しい生活リズムを作るには、日々の行動がポイントとなります。とくに毎日行う行動「睡眠・お風呂・授乳や食事・排尿や排便・お散歩」には、赤ちゃんの月齢によって、その時期に応じた配慮や習慣づけが必要です。

夜にしっかり眠ってくれるようになれば、朝はなるべく同じ時間に起こす、お昼寝もお昼過ぎなどの早い時間にして、一定の時間が経ったら起こすようにする。

また、夕方以降の同じ時間に入浴する。トイレトレーニングが始まったら決まった時間にトイレに連れて行くようにするなど、赤ちゃんの生活リズムが整いやすい生活環境を作ってあげましょう。

0~1ヶ月の赤ちゃん

生まれて間もない赤ちゃんには、昼と夜の区別がありません。寝ては起きて、授乳のあとはまた寝て、起きたらまた授乳、このくり返しとなるので、睡眠時間は細切れながら計算すると16~20時間ほどにもなります。

授乳をする間隔も2~3時間おきで回数も多いため、この段階での生活リズムは、赤ちゃんに任せるしかありません。とはいえ、この時期の赤ちゃんでも、周囲の明るさや騒がしさは認識できます。

朝になったらカーテンを開けて、明るくして陽の光を入れてあげましょう。

夜には部屋を暗くして、物音を立てないように静かにし、眠りやすい環境を作ってあげましょう。朝と夜で違う環境づくりをすることで、赤ちゃんはだんだんと朝と夜の違いが、区別できるようになっていきます。

2~4ヶ月の赤ちゃん

この頃には徐々に授乳間隔が定まってくる赤ちゃんも多いでしょう。赤ちゃんが1度に眠る時間も長くなってきて、寝ている時間と起きている時間のリズムが少しずつ整っていきます。

天気がいい日は、お散歩に連れて行ってあげたり、起きているときは遊んであげたりと、昼間はスキンシップをたっぷりとって様々な刺激を与えてあげましょう。

そして、夜になったら早目に部屋の明かりを消して眠る準備をします。このメリハリで、昼と夜の違いがより分かりやすくなります。

5~6ヶ月の赤ちゃん

授乳の間隔が規則的になってくる時期で、そろそろ離乳食をスタートしてもいい頃です。最初は1日に1回から始めますが、できるだけ毎日同じ時間にあげましょう。

詳しくは、離乳食のはじめ方と月齢別の進め方の記事を参考にしてください。

夜にしっかり眠るようになったら、朝はなるべく同じ時間に起こすようにします。1日の始まりである起床時間が決まれば、そのあとの授乳の時間やお昼寝の時間なども、自然に定まってきます。

お昼寝も1~2時間で起こしてあげましょう。長時間寝てしまうと夜に眠れなくなり、せっかく整いつつある生活リズムが乱れてしまいます。お昼寝は午前中に1回、午後に1回、それぞれ1~2時間までが望ましいです。

また、入浴時間にも気をつけましょう。我が子可愛さから帰宅時間が遅くても、一緒にお風呂に入れたがるパパが多いのですが、赤ちゃんの入浴時間が遅くなれば寝る時間も遅くなってしまいます。

会社から帰ってくるのが遅いパパは、お休みの日だけ赤ちゃんと入るようにしてもらって、普段はママが同じ時間に赤ちゃんをお風呂に入れてあげましょう。

7~8ヶ月の赤ちゃん

ハイハイができるようになると運動量も増えてきます。日中は部屋の中を元気に動き回るため、よく食べるようになって夜もぐっすり眠ってくれることが多くなります。

離乳食が1日2回に増えますが、2回ともできるだけ決まった時間にあげましょう。また、そろそろ乳歯が生えてくる時期ですので、離乳食のあとやオヤツを食べたあとには、歯磨きをする習慣も忘れずに。

なかには夜泣きが始まって、夜にしっかり眠れなくなる赤ちゃんもいます。夜中に赤ちゃんが泣くため、ママやパパも眠れなくなり、親子で睡眠不足になる場合があります。

ですが、朝はしっかり起こしてあげないと、1日の生活の流れがことごとく狂ってきます。寝不足でつらいママは、赤ちゃんと一緒にお昼寝をしましょう。

しかし、お昼寝の時間が長すぎてもいけません。赤ちゃんのお昼寝は午前で1回と午後で1回、それぞれ1時間~1時間半ぐらいがベストです。

午後のお昼寝はなるべく早い時間にして、遊び疲れた赤ちゃんが、夕方の遅い時間に寝てしまわないよう注意が必要です。

たとえ、夜泣きが続いて赤ちゃんが睡眠不足であっても、お昼寝をはじめる時間を早めるようにして、起こす時間はいつも通りに、また、朝も毎日同じ時間に起こすようにしてあげましょう。

9~11ヶ月の赤ちゃん

ハイハイだけでなく、つかまり立ちや伝い歩きができるようになってきます。日中の運動量がさらに増えて活発になるので、夜の寝つきがよくなります。

また、夜泣きもおさまって、朝までぐっすり眠る赤ちゃんが多くなります。

離乳食が3回になり食べられる食材も増えてくるため、さまざまな味を覚えて、食事が楽しくなってくる頃です。

夜にまとめて、しっかり眠ってくれるような習慣をつけるためにもお昼寝は一日1回にするのが望ましいです。

夜は8時ごろまでに寝かしつけるようにして、朝の7~8時に起きるという睡眠リズムが定着するように、昼間はたっぷり体を動かすようにしましょう。

毎日同じ時間に起きて、同じ時間に寝る習慣がつけば、食事や入浴などの生活リズムもおのずと整ってきます。

たとえ連休などで1日中外出していたとしても、翌朝はいつも通りに起こして、いつも通りの流れを作っていけば、リセットするのは難しくありません。

また、まだ家の中だけでも充分に遊べる時期ですが、外に出て色んなものを見聞きすることが刺激になります。新しいものを見ることや聞くこと、匂ったり触ったりすることが、赤ちゃんにいい刺激を与えるのです。

1歳~1歳半の赤ちゃん

この頃になると、お散歩に行ってもベビーカーではなく、自分の足でしっかり歩く赤ちゃんもいます。行動範囲はますます広がっていき、公園に行っても、目を離せなくなります。

外で遊ぶのがますます楽しくなっていく時期です。お天気のいい日はなるべく、お散歩に連れて行き、いつも同じ公園ではなく、新しい場所を開拓して、赤ちゃんの好奇心を満たしてあげましょう。

新しい発見はいい刺激となり、いい刺激は赤ちゃんの成長に欠かせないものです。日中たっぷり遊んで、体力を使った赤ちゃんは、夜にはぐっすり眠ってくれます。

また、夜にしっかり眠ってもらうためには、遊び疲れからでも、夕方の遅い時間にお昼寝しないよう気を付けましょう。ママが夕食の準備をしている時間帯は、赤ちゃんが疲れて眠くなる時間帯でもあります。

料理に集中している隙に、赤ちゃんが寝ないよう気を付けましょう。パパが家にいるときは、遊んでもらうようにすればOKです。

お昼寝は1日に1回2時間ほどで充分です。2時間たっても起きないようであれば起こしてください。それ以上寝かせてしまうと、夜の寝つきが悪くなってしまいます。

夜は9時までには寝かしつけられるよう、食事の時間やお風呂の時間を調整しましょう。

1歳7ヶ月~1歳11ヶ月の赤ちゃん

生活リズムが、安定してくる時期です。赤ちゃんも「赤ちゃん」と呼べなくなるほど、しっかりしてきます。

体力もついてくるので、これまでのように、お散歩だけでは疲れなくなり、もっと遊びたい・パパが帰るまで待ってるなど、夜遅くまで起きていたがる赤ちゃんもいます。

ですが、ここでリズムが乱れてしまうとせっかく作ってきた生活リズムが崩れてしまうので、どんなに起きていたがっても「時間になったら布団に入る」ことを徹底しましょう。

だからといって、ヒステリックに「もう寝なさい」などと声を荒げてはいけません。あくまでも自然に、生活の当然の流れとして教えましょう。

お風呂に入ったらパジャマに着替える、パジャマに着替えたらお布団に入る、お布団に入ったらママが絵本を読んでくれるなど、生活の中のリズムとして、寝る前の行動をパターン化させれば寝かしつけるのも楽になります。

2歳児

両親の生活リズムに合わせて、夜遅くまで眠れない子どもが増えてきます。子どもが健やかに成長できるように、子どもに合った生活リズムを作ってあげましょう。

まずは早寝早起きを徹底することです。そのためには、夜にしっかり寝て、質の良い充分な睡眠をとらせてあげることが大事です。

日中たくさん遊んで体を使うことも必要ですが、寝る前によけいな刺激を受けないような配慮も必要です。大きくなっていくにつれて、テレビやビデオなどに興味を持ちはじめますが、寝る直前までできるだけ見せないようにしましょう。

テレビやビデオ、スマホ、タブレットなどから放出されるブルーライトは脳を覚醒させる作用があるため、赤ちゃんだけでなくママやパパの寝つきも悪くします
また、この頃になるとお昼寝の時間も短くなり、お昼寝をしない子どももいます。

夜の寝つきが良ければお昼寝をしなくてもいいのでしょうが、夕方になって眠ってしまうようでは困ります。お昼寝が必要なのか必要でないのかは、夜の寝つきをみて判断しましょう。

たとえば、午後に1~2時間ほどお昼寝をしても、夜にしっかり眠ってくれるようなら、そのままの生活リズムで大丈夫です。

しかし、お昼寝をすると夜の寝つきが悪いとなれば、お昼寝の時間を短くするか、ためしにお昼寝ナシにして様子をみるのも一つの方法です。

ただし、お昼寝をしないことで機嫌が悪くなってしまうようでも困ります。その場合は、お昼寝する時間を早くしてみましょう。

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監修:成田 亜希子(医師)

プロフィール:弘前大学卒業後、内科医として地域医療に従事。その傍ら、保健所勤務経験もあり、国立保健医療科学院での研修も積む。感染症や医療行政にも精通している。プライベートでは二児の母。

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