出産時に会陰を切る!?会陰切開と会陰マッサージについて

出産時に会陰を切る!?会陰切開と会陰マッサージについて




出産のときには「赤ちゃんが通りやすいように出口をハサミで切る」という話を聞いたことはないですか?

出産のときの赤ちゃんの出口は「会陰(えいん)」といい、膣と肛門の間の部分を指します。そして噂の通り、出産時にはこの会陰をハサミで切って出口を広げてあげる「会陰切開」という処置がおこなわれます。

そこで今回は、

・赤ちゃんは会陰切開しないと生まれてこないの?
・どこの病院でも絶対に会陰切開するの?
・会陰切開したあと傷口は糸で縫うの?

といった方に、会陰切開がおこなわれるタイミングや方法・痛みについて、また切開を避けたい妊婦さんのための会陰マッサージなどを詳しくご紹介します。

会陰とは

会陰とは
会陰(えいん)とは、膣の入り口と肛門の間の部分のことをいいます。

会陰切開とは?

会陰切開とは
会陰切開は、出産するときに会陰部分を切開する処置のことをいいます。赤ちゃんが生まれてくるとき会陰は伸びて広がりますが、十分に伸びない場合や赤ちゃんのサイズが大きい場合、会陰が分娩に耐え切れずに裂けてしまうことがあります。

その時に、会陰の裂傷を防ぐためにも、はさみで切って出口を広げてあげるのです。特に日本人や東アジア人は会陰が伸びにくい体質といわれており、出産時に会陰が裂けることなく分娩できる方は少ないです。

赤ちゃんの頭が産道から出てくる直前に、切開することで妊婦さんも膣の損傷が減少し、出産がスムーズになります。しかし、近年ではWHO(世界保健機構)の提言もあり、わずかながら会陰切開は減少の傾向にもあります。

赤ちゃんの頭はどのくらいの大きさ?

赤ちゃんの頭周りの大きさは、一般的には32~33センチです。直径にすると約10センチほどとなります。

赤ちゃんは頭が出なければ産まれてくることができません。ですので、会陰が伸びきって頭が通らないときには3~4センチほど会陰切開を行います。

会陰切開は絶対必要?

会陰切開は絶対必要
分娩によって自然に会陰が裂けることを「自然裂傷」といいます。あまりいきまずに、ゆっくりとお産ができれば裂けずに出産を終えることもありますが、体質や条件によって、やはり妊婦さんの多くは出産の際に会陰が裂けてしまいます。

しかし、裂傷して裂けても切開して裂いても、縫合することで傷は同じように治ります。ではなぜ出産時は自然に任せる裂傷ではなく、切開をおこなうのでしょうか。

先ほどご説明した通り、出産がスムーズに運ぶ点や妊婦さんの膣を傷つけないためでもありますが、産婦人科や産院で会陰切開をおこなうもう一つの理由は、実は医師が縫合しやすいという背景があります。

確かに縫合処置がしやすければ必要以上に縫うこともなく、短時間で処置ができ傷口も繋がりやすいです。しかも自然裂傷の場合には、傷が垂直に裂けるため、いきみすぎると肛門近くまで裂けてしまう可能性があります。

傷が大きくなると余計に後遺症が残る心配も出てくるため、医師が裂く範囲を決めてしまうことでリスクを回避しているのです。

ですが、近年の検証結果では、「会陰の重度の裂傷は、自然裂傷よりも会陰切開をした場合の方が起きている」というデータが出るなど、自然裂傷の方が切開よりも傷が浅いという意見も出てきています。

このような情報開示によって、最近では会陰切開を希望しない妊婦さんがいたり、切開しない産院が出てくるなど、状況は変化しています。

会陰切開をするタイミングは?

会陰切開をおこなうタイミングはお産の終盤です。産道から赤ちゃんの頭が見えて会陰が「もうこれ以上伸びない!」というタイミングで切開します。

会陰が伸びきり紙くらいの薄さになり、自然裂傷してしまうという判断を医師がして、初めて会陰切開がおこなわれます。

自然裂傷の可能性がない場合でも、赤ちゃんの心拍数が低下している場合や命にかかわる場合には、分娩をスムーズにおこなうため切開することもあります。

会陰切開をおこなうと判断される例
・会陰が伸びにくく分娩時に裂傷が起こる可能性がわかっているとき
・赤ちゃんの命にかかわるとき
・長時間のお産(母体・胎児の安全確保のため)
・膣内で器具を使用しての出産など

会陰切開をする確率は?

通常会陰切開は、吸引分娩など出産時に医療器具を使用する際におこないますが、初産の妊婦さんの場合では大半の方が切開されます。

すべての妊婦さんに当てはまるわけではありませんが、約7割で実施されます。経産婦の方では会陰切開の確率は低くなります。

吸引分娩とは?

吸引分娩は分娩時に赤ちゃんがなかなか出てきてくれないとき、シリコンや金属製のカップの医療器具を赤ちゃんの頭に取り付け、吸引圧をかけて体全体を引き出す分娩方法です。

介助が必要な分娩には、大きなスプーンのような鉗子(かんし)を使用する鉗子分娩もあります。

会陰切開の切開パターンについて

会陰切開の切開パターンについて
会陰を切開する段階になると医療用のハサミが用意され、切るのは3センチ程度ですが麻酔を使うかどうかは病院によって異なります。

麻酔を使用する場合には局部麻酔を使いますが、「陣痛の痛みの方が強く会陰切開の痛みはわからない」ともいわれるので、麻酔を打っても打たなくてもあまり差はありません。次に会陰切開の切開パターンをご紹介します。

正中切開

正中切開は、膣口から肛門の手前まで真っ直ぐ切開する方法です。

この方法で切開するメリットは、会陰を真っ直ぐに切るので、比較的出血も少なく切開後の縫合がしやすいこと、術後も痛みが少ないという点です。デメリットは、いきみすぎると肛門まで裂けてしまうため、結果的に重い裂傷につながる可能性があります。

傷口が肛門まで裂けてしまうと術後の回復に時間がかかるだけでなく、別の障害が出るなどリスクも高く、正中切開はあまり選択されない方法です。

正中側切開

正中側切開は、肛門に真っ直ぐの方向ではなく、膣口から少し斜めの方向(通常は5時7時の角度ですが医師の利き手によって異なる)に切開する方法です。会陰切開の中で、もっともリスクが少ないとされるのがこの切り方で、一般的には正中側切開を取り入れている病院が多いです。

側切開

側切開とは、正中側切開よりさらに外側を切開する方法です。正中側切開よりも角度が大きく、膣口より直角に近い角度で切開します。

この切り方は会陰が極端に狭い方や、肛門や直腸を損傷する可能性があるときに選択される切開方法です。

会陰切開後の縫合について

会陰切開後の縫合について
会陰切開後は出産後に傷口を縫合します。通常縫合に使われる糸は絹糸が一般的ですが、会陰切開でもこの絹糸を使用しています。

しかし、会陰切開は抜糸の際、痛みが非常に大きいなどの理由から、最近では溶ける糸を使用することも多くなりました。溶ける糸とは吸収糸のことで、抜糸の必要がありません

抜糸の痛さもなく縫い目がきれいであると、会陰切開を行った妊婦さんからは評判が良いのですが、産婦人科や産院によっては吸収糸を取り扱っていない場合もあります。抜糸に不安のある方は事前に相談しておきましょう。

会陰切開の術後の痛み

お産の最中は陣痛の痛みもあり、切開自体の痛みはあまり感じない方が大半ですが、出産後、縫合した傷が治るまでの方がむしろ痛いという声が多くあります。

具体的には、縫合後3日間くらいは強い痛みを感じるようで、患部は通常1週間ほどで完全に治るとされています。しかし体感としては1ヶ月ほどは違和感があったり痛みを感じる方が多いとされています。

動いたり座ったりするときに痛みを感じやすく、横になって安静にしているときや傷口が何週間も痛いときには化膿している場合もあります。あまりに痛みがおさまらない時は、病院で診てもらいましょう。

痛みの感じ方や治るスピードも人によって違いますが、切開・縫合が正しくおこなわれていれば後遺症などは残りません。

また、出産後は赤ちゃんへの授乳が始まりますが、授乳中でも飲める痛み止めはあるので、痛みが強い場合には病院で相談しましょう。

会陰切開後の傷口について

会陰切開を行い縫合した後は、感染症などの異常がなければ退院前後に抜糸がおこなわれます。吸収糸で縫合した場合には通常抜糸はありませんが、ごく稀に溶ける糸を使用しても抜糸をおこなうこともあります。

抜糸後の傷口ですが、会陰は切開する方が自然裂傷より傷跡が残りにくいといわれています。しかし実際には多少の傷が残るのが現実です。傷跡が残っても、会陰部分は人目につかないところなので、あまり気にしすぎないようにしましょう。

会陰切開を行った傷口は、基本的に切り傷と同じケアをします。汚れやすいデリケートな部分なので、排泄した後に洗浄綿などで消毒し清潔を心がけましょう。強くこすると刺激してしまいますので、優しく押し当てるように消毒します。

傷口を早く回復させるためには、ビタミン類とタンパク質の摂取が効果的です。授乳も始まるので産後の体力の回復も含めて、栄養をたくさん摂りましょう。

会陰の傷は動いたり座ったりするときに痛みますので、なるべく衝撃を与えないように静かに腰を下ろします。ドーナツクッションを使うと楽に座れます。

会陰切開を回避する会陰マッサージ

会陰切開を回避する会陰マッサージ
会陰マッサージとは、会陰部分をマッサージすることで会陰をほぐし、出産のときに切開を回避する可能性を高める方法です。会陰がよく伸びれば切開せずに出産でき、膣が傷つく確率が抑えられます。

分娩が楽になるだけでなく、出産の傷が少ないと産後も体力が回復するのが早く、感染症や風邪など産後の体調不良になりにくくなります。もし会陰切開をおこなうことになっても、会陰が柔らかいことで切開が狭い範囲で収まる可能性もあります。

会陰マッサージの方法

では、実際に会陰マッサージをやってみましょう。マッサージ方法は2パターンありますが、この2つのパターンを交互におこないます。

通常は指にオイルを塗ってマッサージしますが、ネイルをしている場合や会陰を素手で触るのに抵抗がある方は、コットンにオイルをつけてマッサージしましょう。

1. 会陰の周囲を英語のUの字を描くようにマッサージする方法
① 指1,2本(または、コットン)にオイルをつけます。
② 会陰のおへその真下くらいを起点にして、膣の周囲をUの字を描くようにマッサージします。時計でいうと、体の前面(おへそ側)を12時として、3時から9時の方向へそっと押してあげます。コップの縁についた口紅を拭うイメージで。

2.会陰と肛門の間をクルクル円を描くようにマッサージする方法
① 会陰と肛門の間を指1,2本(または、コットン)で、真横にマッサージします。
② 細かくクルクルと円を描くように手を動かしましょう。

この2パターンのマッサージを交互に、1回2~5分位で週に2~3回ほどおこないます。ですがマッサージの回数が多いと、会陰部分が柔らかくなるというわけではありませんが、無理のないペースで適度にマッサージを続けることが大切です。

マッサージのタイミングは、入浴中か入浴直後がおススメです。体が暖まっているためオイルの浸透率も高まります。

マッサージが終わった後は余分なオイルを拭き取っても構いませんが、そのままにしておけばオイルが時間をかけて浸透し、より効果が高まります。

ただ、下着にオイルがついてしまうので、気になる方はおりものシートを利用しましょう。

コットンでマッサージした方も、使用したコットンをおりものシートなどに乗せてそのままオイルパックしておけば同様の効果が見込めます。無理のないペースで適度にマッサージを続けてみましょう。

会陰マッサージのポイント

会陰マッサージのポイントは以下の通りです。

・姿勢はしゃがんで、またはイスなどに片足をかけて行うとやりやすい。
・手はこぶしを握って親指を立ててマッサージすると力を入れやすい。
・オイルの量は指から滴らない程度、少しでOK。
・お風呂上がりや入浴中に行うのがおすすめ。お風呂の中ではすべらないように十分注意しましょう。

会陰マッサージにおすすめのオイル

会陰マッサージをする際には摩擦で会陰を痛めないよう、オイルを使用します。オイルは植物性のピュアオイルがベストです。

植物性のピュアオイルには、カレンデュラオイル、グレープシードオイル、ホホバオイルなどがあります。

会陰部分はデリケートゾーンですので、刺激が強いオイルを使用すると肌荒れの原因になります。初めて使うオイルは必ずパッチテストをおこない、赤みやかゆみがなければ使用します。

違和感を覚えるようであれば、体質に合わない種類かもしれないので違うオイルを試してみましょう。

マッサージをするときの注意

会陰マッサージは妊娠34週頃を目安に開始しますが、体調が良いことを前提におこないましょう。お腹が張っていたり、調子が良くないときにはマッサージはお休みです。

また、マッサージ中に肛門に指が触れたときには膣内に雑菌が入ってしまう可能性があるので、一度中断して手を洗ってから再開しましょう。

体調面や妊娠の経過にトラブルや心配事がある場合には、必ずかかりつけ医と相談の上で会陰マッサージをおこなってください。

会陰マッサージ以外の方法

会陰マッサージ以外の方法

マッサージ以外で会陰部分を柔らかくする方法は、体を動かすことです。掃除やストレッチなどで体を動かすことで会陰部分に柔軟さが備わります。膣や肛門の引き締め運動も効果的です。

また、会陰マッサージに抵抗がある方は、コットンを使ったオイルパックをするだけでも効果が見込めます。時間がなくてマッサージできないときにもおススメです。コットンがずれるようであれば、レギンスを履いたり下着を重ねるなどするとずれにくくなります。

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