赤ちゃんのワクチンデビュー

赤ちゃんのワクチンデビューはいつ?予防接種のスケジュール



赤ちゃんが生まれてしばらくすると、ワクチンや予防接種が必要になってきます。

ワクチンや予防接種は、赤ちゃんが健康に成長できるように行うものですが、初めて赤ちゃんを育てるお母さんには、どのワクチンがどんな作用があって、いつ受ける必要があるのか、絶対受けなくてはいけないワクチンはどれか・・と不安でいっぱいです。

複雑すぎて投げ出したくなる気持ちはありますが、赤ちゃんの健康を守るためには避けて通れないのが、ワクチンや予防接種です。

そこで今回は、

・ワクチンって何?
・赤ちゃんのワクチン接種はいつから?
・予防接種のスケジュールが知りたい!

といった方に、赤ちゃんのワクチンはいつから始めればいいのか、その後の予防接種のスケジュールについて詳しくご紹介します。

ワクチンとは

ワクチンとは

ワクチンとは、感染症を予防するために使用する薬のことです。感染症にかかると、体の中でその感染症と戦うために抗体というものが作られます。

抗体は、体の中に侵入してくる病原体を攻撃して、病原体から体を守ろうとします。この仕組みを免疫といいますが、抗体を作って免疫力を上げるために使われるのがワクチンです。

ワクチンを接種(予防接種)することは、体が事前に病原体と戦う練習をして、対処方法を習得する、すなわち抵抗力をつけるということです。

免疫力、抵抗力がないところへ、突然強い病原体が侵入してくると体は病原体に負けてしまいますが、事前に弱い病原体で体を慣らしておくことで、実際に起こる感染症の症状をやわらげることができます。

ワクチンの接種は、個人の体を病原体から守るという働きもありますが、人から人に感染するような病原体に対する免疫を、多くの人が持っていることで集団の場で感染する力が弱まります。

多くの人がワクチンを接種することで、社会全体を病原体から守ることにもなります。

赤ちゃんは元々免疫力がある?

赤ちゃんは生まれてくるときに、お母さんから免疫力を受け継いで生まれてくるということを聞いたことはありませんか?

また、生まれてからも母乳を通してお母さんから免疫力をもらっているので、生まれて間もない赤ちゃんは病気にかかりにくいといわれています。

ところが、約六ヶ月ほど経つと、その免疫力も消えてしまいます。このため、お母さんからの抗体がなくなってしまう前に、いろいろな種類のワクチンを接種して病原体から赤ちゃんを守ることが大切になってきます。

複雑な予防接種の種類

予防接種と一口にいっても、さまざまな種類があるので、把握するだけでも苦労します。母子手帳には、いろいろな予防接種について種類や接種時期などが載っています。

予防接種の仕組みは複雑ですが、赤ちゃんの命を守るために必要なことですので、お母さんは赤ちゃんのためにも一読しておく必要があります。

また、予防接種の仕組みや種類は、赤ちゃんの生まれた年代によって変化が大きいので、年代の違う赤ちゃんのお母さんに聞いた事実と、自分の赤ちゃんが予防接種を受ける仕組みが違っていることもありますので注意しましょう。

予防接種は法律によって定められた「定期接種」と、その予防接種を受けたいという希望者だけが受けることができる「任意接種」というものに分かれます。

基本的には、絶対に受けなければいけないと決まっている定期接種は、無料や費用が一部負担で受ける事ができますが、希望者が受ける任意接種は基本的に全額自己負担になります。

定期接種の予防接種にはヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、4種混合ワクチン(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)、BCG(結核)、MRワクチン(麻しん、風しん)、水痘ワクチン(みずぼうそう)、日本脳炎ワクチン(日本脳炎)、HPVワクチン(子宮頸がん)などがあります。

また、任意で受ける予防接種には、おたふくかぜワクチン、インフルエンザワクチン、ロタウイルスワクチン、A型肺炎ワクチン、髄膜炎菌ワクチンなどがあります。

ワクチンの種類や接種時期、定期接種か任意接種なのか、費用はどうなるのかということは市区町村ごとに異なる場合もあるので、市区町村の窓口に問い合わせをしましょう。

赤ちゃんのワクチンデビューはいつから?

デビューはいつから

赤ちゃんは生まれてくるときに、お母さんから多くの免疫力を受け継いで生まれてきます。

免疫力がある程度続くものもありますが、百日せきの抗体は、一般的に生まれてきて一番早く抗体がなくなります。

また、麻しんの抗体も乳児期の後半にはなくなりますので、百日せきを含む4種混合ワクチン(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)を生後3ヶ月を過ぎたら、生後12ヶ月を過ぎたらMRワクチン(麻しん、風しん)をなるべく早い段階で始めます。

また、生後2ヶ月になるとヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチンも接種の推奨期間に入ります。

主なワクチンとおおよその接種時期

ワクチンの種類はたくさんありますが、各ワクチンによって接種の適性時期や回数が違います。

予防接種のスケジュールは、赤ちゃんそれぞれによって受ける順番や時期が違うこともありますが、おおよその接種時期は認識しておくことが大切です。

0歳からできるワクチンには、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、ロタウイルスワクチン、4種混合ワクチン、2種混合ワクチン(DT)、BCGです。

1歳からのワクチンには、MRワクチン(麻しん、風しん)、水痘ワクチン、おたふくかぜワクチン、3歳からのワクチンは日本脳炎ワクチンです。

また、インフルエンザワクチンは、生後6ヶ月以降に受けることが可能です。

ワクチン接種には適性時期がありますので、接種漏れのないようにスケジュールをしっかり立てることが大切です。

一番早く受けられるワクチンはいつから?

一番早く受けられるワクチンは生後2ヶ月です。

本来は接種可能な時期が来た予防接種は、順次早目に受けることがのぞましいのですが、あまりよくわからないというお母さんは、1回の受診で多くのワクチンを同時に受けることができる同時接種から受けはじめると、スムーズにスケジュールが組めます。

市区町村から、赤ちゃんに対して予防接種の案内がハガキで来る場合も多いですし、かかりつけの小児科医などに相談してスケジュールを決める人も多くいます。

同時接種とは?

同時接種というのは、受診1回に対して、2種類以上の違うワクチンを接種することをいいます。

ワクチンを同時に複数赤ちゃんに接種させるのは、危険なのではないかと不安になるかもしれませんが、安全性は1種類のワクチンを受ける時と変わりません

また、同時に受けるとワクチンの効果が低くなるのではないかというイメージもありますが、効果も変わりません

赤ちゃんの体調の良いときに、複数同時にワクチンを接種することができるので効率的ですし、スケジュールを早く消化することができ、受けもれも少なくなります。

また、ワクチンの同時接種において、組み合わせできないものはありません。

混合ワクチンとは?

予防接種をするようになると、混合ワクチンというのは何か、同時に複数のワクチンが打てる同時接種とどのように違いがあるのかという疑問が出てきます。

日本国内における混合ワクチンには、四種混合というものと、MRワクチンというものがあります。

四種混合の4種とは、百日せき、破傷風、ジフテリア、ポリオで、MRワクチンというのは、麻しんと風しんです。

これらはいろいろな病原体に対するワクチンですが、複数の異種類のワクチンが1つの注射液の中に最初から混ぜ込まれています。

混合ワクチンは1本で複数のワクチン接種ができるので、病院を受診したり、注射を受ける回数を減らすことができます。

同時接種というのは1回の受診で複数の異種ワクチンを接種できますが、体の別の部分にワクチンを接種します。

同じ部位に接種するときは、2.5センチ以上の間隔をあける必要があります。

定期接種と任意接種の違いとスケジュール

予防接種には、国の予防接種法に基づいて行われる定期接種と、個人が希望して受ける任意接種があります。

定期接種は対象年齢、期間のうちに受ければ、基本的には無料の予防接種です(地方自治体によっては一部自己負担額が発生する場合があります)。

定期接種と任意接種を比較して、国が費用を負担してまで接種させる定期接種の方が重要で、任意接種の重要性は低いと考えている人もいるかもしれませんが、予防接種としての重要性は定期接種も任意接種も同等です。

任意接種は、費用も自己負担でかなり高額なワクチンもありますが、赤ちゃんにとって必要であるワクチンはできるだけ受けましょう。

定期接種を受けることで健康被害が発生した場合は、救済措置制度がありますので市町村の窓口に相談するようにします。

一方、任意の予防接種により健康被害が起こった場合は、医薬品医療機器総合機構法により救済する制度もあります。

予防接種による健康被害などの懸念もありますが、定期接種も任意接種の予防接種も子供を感染症から守るために受けるものであるということを頭に入れておきましょう。

予防接種のリスクとメリットを担当の小児科医とよく相談して、確実に予防接種を受けていきましょう。

スケジュール上の予防接種を受け忘れた場合

予防接種のスケジュールを組んでいたのに、すっかり予防接種を受けることを忘れてしまうことは良くあります。

予防接種は複数回の接種が必要なものもいろいろあります。1回で終われば忘れることもないのに、どうして複数接種が必要なのかと疑問を持つ人もいるでしょう。

予防接種によって複数回の接種が必要であるのには、いろいろな理由があります。まず、1回の予防接種では、充分な免疫が付かないという子供が数パーセントいるとことで、免疫のない子供がいないように複数接種する必要があるのです。

また、1回の接種で免疫が付いても、子供の場合、時間の経過と共に免疫力が下がってくる子供がいますので、複数接種してしっかりした免疫を、すべての子供に備えるようにする意味もあります。

そして、予防接種のスケジュールは過密で複雑で、なかなか接種できていないという子供も中にはいます。

充分に予防接種ができていない子供には、予防接種の漏れがないように接種機会を複数回与えることができるという面もあります。

一度の接種でも、しっかりした免疫ができるという子供も多いので、接種時期をすっかり忘れてしまって、2回目以降の接種を受けていないことが後に分かった場合などは、できるだけ早く予防接種を受けることが大切です。

時期がずれていても複数回受けることで、予防接種の効果は充分期待できます。予防接種の間隔が長時間空いてしまったという場合でも、最初からやり直す必要はありません。

赤ちゃんの体調が悪い場合、スケジュールはどうする?

予防接種のスケジュールは本当に過密で複雑なので、お母さんにとってストレスの原因にもなります。

しかし、いくら予防接種が過密スケジュールでも最優先すべきは赤ちゃんの体調です。

健康な状態でも予防接種をすることで副反応として熱が出たり、機嫌が悪くなったりすることもありますので、体調ができるだけ良いときにしましょう。

いつもよりちょっと調子が悪いというくらいならば、予防接種の安全性や効果には問題がありませんが、稀に予防接種後に発熱や嘔吐が出たときに、予防接種によるものなのか、他の病気によるものなのか原因がはっきりしないことになります。

はっきりと具合の悪い時は担当医からストップがかかりますが、体調が微妙な状態ならば医師とよく相談してスケジュール通り接種するか、中止するか判断しましょう。

まとめ

まとめ

予防接種は、赤ちゃんが健康に成長するために必要なものなので、お母さんは神経質になりますし、予防接種のスケジュールが順調に進んでいないと不安になってしまいます。

また、仕組みが複雑ですし、子供の年齢によって予防接種の制度が大きく違う場合があるので、初めての赤ちゃんではないという経験者でもよくわからなくなってしまうことは良くあります。

自分だけが分からないのではなく、周りのお母さんの中にもよくわからないという人も大勢いますので安心してください。

よくわからなければ自分だけで悩んでいないで、かかりつけの小児科で次にどの予防接種をいつ受ければよいか、どのようなスケジュールで進めていけばいいかということを相談しましょう。

普通に小児科を受診するときに、母子手帳などを持参して医師に見てもらえば、適切なアドバイスをもらうことができますし、不安な気持ちが解消されて、気持ちに余裕ができます。

不安や疑問があれば、専門家の意見を参考にしながら無理のない予防接種のスケジュールを組みましょう。

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