授乳中に起こるトラブル乳腺炎!その対策と予防法を徹底紹介

授乳中に起こるトラブル乳腺炎!その対策と予防法を徹底紹介


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母乳で赤ちゃんを育てようと頑張っているお母さんは多いですが、母乳育児におっぱいトラブルはつきもの。

特にしこりや痛みなどを引き起こす乳腺炎は、多くのママたちを悩ませるおっぱいトラブルの代表格です。

乳腺炎は軽い症状のものから重症のものまでさまざまですが、多くのお母さんが経験する病気といわれています。

そこで今回は、

・乳腺炎とは何?
・乳腺炎を予防する方法が知りたい!
・乳腺炎になってしまったらどうすればいい?

といった方に、授乳中に起こるトラブルの一つである乳腺炎について詳しくご紹介します。

正常なおっぱいと乳腺炎の違いとは?

正常なおっぱいと乳腺炎の違いとは
おっぱいには乳腺や乳管があります。

赤ちゃんがおっぱいを吸い始めると、乳腺の中で母乳が作られはじめ、乳管を通って乳口まで運ばれ、赤ちゃんは母乳を口にすることができます。

乳管は非常に細い構造をしており、十分に開ききっていない出産直後~6週目ころは乳管が詰まってしまうことがあります。

その結果、痛みや腫れ、しこりなどを生じることがあり、これが乳腺炎の正体です。

おっぱいに痛みや腫れを感じたら乳腺炎を疑いましょう

おっぱいに痛みや腫れを感じたら乳腺炎を疑いましょう

乳腺炎は、大抵痛みを感じる、腫れを感じることで気が付く方も多いのですが、この痛みも個人差があるため、気づかないで悪化してしまうことも少なくありません。

授乳中は、おっぱいをあげる時間になると胸に痛みを感じたり、赤ちゃんの飲み方ひとつで乳首を痛めてしまったり、何度もくわえられることで痛みを感じる方もいますので、乳腺炎に気づかない人も少なくないのです。

乳腺の細菌感染が広がってしまい、膿がたまってしまうようなケースもあります。

少しおかしいな、違和感があるなと感じた時点では、適切な治療や対処を行えばすぐに完治できます。
もちろん事前に予防を心がけることは大切ですが、おっぱいに違和感を覚えたときは、乳腺炎を疑うことが症状を悪化させないために大切なことです。

乳腺炎は珍しい病気ではない

乳腺炎は珍しい病気ではない

乳腺炎と聞くと特別な病気と思う方も多いですが、決して珍しい病気ではありません。
乳腺炎は、母乳育児をしているお母さんの約3割が発症するというデータもあります。

そのため、あなたが乳腺炎を発症しないという保証はありません。
乳腺炎になってしまったお母さんの10分の1は、膿が溜まるような重度の乳腺炎と診断されています。

膿のたまってしまうような重症のケースでは、その膿を出すために切開手術が必要な場合もあり、入院となることもあるため、注意が必要です。

まずは乳腺炎にならないよう、予防に努めることが大切です。日頃からできる授乳方法と自宅でできる予防法、改善法を見ていくことにしましょう。

乳腺炎にならないためにできる予防法とは?

乳腺炎にならないためにできる予防法とは

乳腺炎にならないようにする予防法から見てみることにしましょう。少し気を付けるだけで乳腺炎は十分に予防することができます。

授乳にひと工夫

腺炎にならないためには、授乳方法にポイントがあります。

左右交互に与える

与えているうちに赤ちゃんが寝てしまって、同じ方向のおっぱいばかりを与えている、反対側を飲んでもらえないというように、左右均等におっぱいを与えていない場合、吸われていない方のおっぱいが詰まって乳腺炎になってしまうことがあります。

5分経ったら与えていない方のお乳に変えるなど、赤ちゃんにまんべんなく左右のお乳を飲んでもらえるようにしましょう。

おっぱいを残さない

おっぱいの出が良すぎる、赤ちゃんの飲む量が少ないなどのために、乳腺内で産生された母乳を赤ちゃんが全部飲みきってくれない状態が長い間続くと、おっぱいが詰まってしまう可能性が高くなります。

きちんと最後までおっぱいを絞り出すなどの処置は毎回でなくても構いませんので、してみましょう。

一日一回はおっぱいを空にすることが大切です。

授乳の時の抱き方をいつも同じにしない

授乳中横向きに抱き、おっぱいをあげるというお母さんが一番多いですが、赤ちゃんの抱き方を変えてあげることで吸う方向が変わり、吸い出される乳管も同時に変化します。

色々な抱き方で授乳すればまんべんなく乳腺を使うことになりますので、乳腺炎のリスクを減らすことができるでしょう。

立て抱きで与えてみる、寝ながら授乳して見るなど、その時々で授乳の姿勢を変えてみましょう。

時間を空けすぎないこと

授乳の時間が空いてしまうと、作られた母乳が溜まって詰まる原因になります。

夜よく寝るようになって、おっぱいの回数が減ってきたのにもかかわらず、夜おっぱいが張るようであれば搾乳したりしてみましょう。

また、断乳を決意した際にも乳腺炎を患う危険性が高まります。断乳の際にはおっぱいを絞り出すなどの対処をとることが大切です。

自然とおっぱいの張りが落ち着くまで様子を見ながら、張った状態を避けるよう心がけましょう。

搾乳のしすぎには要注意

おっぱいを空にした方が良いとはいっても、搾乳ばかりするのは逆効果です。母乳の分泌を過剰にしてしまうため、乳腺炎の原因となってしまいます。

授乳後にまだおっぱいが張っている場合や授乳間隔が極端に開いてしまったときなどに限定し、におっぱいを刺激することはできるだけ避けましょう。

乳頭を清潔に保とう

乳口は5つから7つほどありますが、それが詰まることが原因となり、乳腺炎を発症してしまうケースは少なくありません。

また、乳頭にできた傷に細菌が感染し、それが乳口を通って乳管や乳腺内に侵入してしまうこともあります。

このような事態を防ぐためにも清潔な手でおっぱいを触るようにしたり、母乳パッドは小まめに変えたり、お風呂に浸かって清潔を保つなどすることはとても重要です。

歯の生えはじめなどはおっぱいに傷ができてしまうこともしばしば。特に意識して衛生を保ちましょう。

健康面にも配慮を

授乳の時期は、育児疲れがたまって体力も何かと回復しにくい時です。
風邪などをすぐ引いてしまう、すぐ疲れるということも多いのではないでしょうか。

十分体を休めることは免疫力をアップし、乳腺や乳管内への細菌侵入をシャットダウンしてくれる可能性が高くなります。

乳腺炎になりかけていると思ったら?

乳腺炎になりかけていると思ったら

しかし、どんなに気を付けていても乳腺炎になってしまうことはあります。
乳腺炎は早めの処置で症状を回復させることが大切なので、いろいろと試してみましょう。

おっぱいをとにかく冷やす

おっぱいが腫れていたり、赤くなっていたり、熱っぽさを感じるようであれば、まずは冷やすことが大切です。

冷やすことで腫れが引き症状も痛みも落ち着きます。濡れタオルや、タオルでくるんだ保冷剤などをやさしく胸に当てて、冷やしましょう。

ただし冷やし過ぎはよくありませんので、注意しましょう。

牛蒡子(ごぼうし)を煎じて飲む

牛蒡子はゴボウの種のことです。
聞きなれないかもしれませんが、乳腺炎の改善にいいとされていますので、煎じて飲んでみましょう。
また、牛蒡子が含まれた漢方薬などもおすすめです。

決して飲みやすいものではありませんが、古くから民間療法として多くのお母さんが取り入れてきた方法です。一度試してみるといいかもしれません。

温かい飲み物は控える

乳腺炎で痛みを伴う場合、母乳分泌のためだからといって、温かい飲み物を飲むのはあまりおすすめできません。

母乳が詰まった状態で母乳を分泌させると、おっぱいに母乳がどんどんたまってしまい、症状を悪化させることもありますので、常温にとどめておきましょう。

病院を受診する

病院を受診する

おっぱいに違和感を覚えたのなら病院を受診するのが一番安心です。食事指導やマッサージの施術、抗生物質などを処方してもらえる場合もあります。

ただし、初期段階では何もしてもらえず、生活の改善で様子を見ようといわれることもありますので、ご紹介した方法を試してみましょう。

それでも改善されず、痛みや腫れが悪化してしまったり、熱が出てしまったりした場合は、すぐに受診するようにしましょう。

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監修:成田 亜希子(医師)

プロフィール:弘前大学卒業後、内科医として地域医療に従事。その傍ら、保健所勤務経験もあり、国立保健医療科学院での研修も積む。感染症や医療行政にも精通している。プライベートでは二児の母。

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