妊娠後期の転倒!確認したいサインと転倒防止にできること




妊娠中は、さまざまなことに敏感になります。妊娠中期のように体が安定している時期もあるとはいえ、何があるかわからないのが妊娠後期です。

特に心配になるのが転倒です。妊婦さんの転倒はママだけでなく、広く認知されています。それは、お腹を打ち付けてしまう=流産や赤ちゃんへ悪影響が出るというイメージがあるからです。

そこで今回は、

・妊娠後期に転んでしまった!赤ちゃんは大丈夫か心配・・・
・妊娠後期に転倒した場合、気を付けたい症状や確認しておきたいサインはある?
・妊娠後期、自分でできる転倒予防を教えてほしい!

といった方に、妊娠後期や出産予定日が迫った時期に転倒した場合、どんな症状を注意してみれば良いのか、さらに転倒予防策法について詳しくご紹介します。

関連記事>>妊娠後期にやっていいこと悪いこと!出産間近に注意したい行動

妊娠後期は転倒しやすい?

妊娠後期は転倒しやすい

元々、妊娠中は転倒をしやすいとされています。

特に、妊娠8~10ヶ月(28週~40週目)の期間に当たる妊娠後期は、お腹の中の赤ちゃんがどんどん大きくなっていくのに合わせて、足下が見えづらくなり、お腹が重くなることもあってバランスを崩しやすくなります。

いくらママが注意をして歩いていても、普段なら躓(つまず)かないようなところに躓いて倒れてしまったり、滑って尻餅ついてしまうなどのケースが多いので、妊娠後期はもっとも注意が必要です。

転倒で起こりうる影響

転倒で起こりうる影響

ドラマなどの影響もあってか、妊婦さんの転倒は悪い想像しかできません。

しかし実際のところ、妊娠後期に転倒をすると、どうなってしまうのでしょうか。出産も近い妊娠後期に転倒することは一番考えたくないですが、赤ちゃんもお腹の中で成長している分、その影響も気になります。

また、赤ちゃんだけでなくママの身体に問題はないのでしょうか。妊娠後期に転倒してしまった場合に考えられる影響については、以下の通りになります。

転倒による切迫早産、流産

妊娠後期のママが転倒してしまうことで母子共にもっとも心配されるのが、切迫早産や切迫流産です。

それだけでなく、転倒によりお腹を強打してしまうことで子宮口が開いてしまうこともあります。

倒れてしまった時の衝撃や打ちどころにもよるので、転倒したからといって必ずしも切迫早産や流産に繋がるというわけではありませんが、危険性が高まることに変わりはありません。

妊娠中、もっともお腹の大きさがピークになる妊娠後期は、ちょっとしたことでも転倒しやすいので注意したいところです。

転倒による胎盤性剥離

正式には常位胎盤早期剥離と呼ばれるもので、転倒で腹部に衝撃を与えてしまうことにより、赤ちゃんがまだ子宮内にいるにも関わらず、先に胎盤だけがはがれ落ちてしまう状態を指します。

転倒する他にも、喫煙や妊娠高血圧症候群など原因はいくつも挙げられますが、妊娠32週頃~35、37週にかけて起こる確率が高くなるとされているので、妊娠後期のママは注意が必要です。

また、万が一、転倒時に何も症状を感じなかった場合でも、少し間を置いてから胎盤剥離が起きてしまう可能性も否定できません。

最悪の場合にはお腹の中の赤ちゃんに酸素が届かない状態になり、知らないうちに赤ちゃんが死亡してしまうこともあります。

転倒による赤ちゃんへの影響は少ない

お腹には赤ちゃんがいるので、転倒した際に一番影響を受けそうなのは赤ちゃんのような気がします。

そのためか転倒すると、まずママが心配するのは自分のことより、赤ちゃんへの影響です。

しかし、ここまで切迫早産や胎盤剥離などを挙げてきましたが、実をいうと赤ちゃん自身にはあまり影響がありません。

お腹の中にいる赤ちゃんは羊水に包まれているので、ママが思っているよりも少々の衝撃くらいでは影響は少ないです。

ただし、安心はできないので大事をとって病院へ相談することが大切です。

転倒したら確認したい3つのこと

転倒したら確認したい3つのこと

転倒しても尻もちをついた位であれば、赤ちゃんに影響がないどころか、ママも普通に動けてしまう場合もあります。とはいえ、お腹の中を見ることはできません。

時にはママが気付かないだけで身体が緊急サインを発していることもあります。そんな確認したいサインとして挙げられるのが、お腹の張りや痛み、破水、出血の3点で、詳細に関しては下記の通りになります。

強打してしまった場所がお腹でなかったとしても、いずれかの症状が1つでも見られる場合には病院をすぐに受診するようにして下さい。

お腹の張りや痛み

転倒した場合だけでなく、妊娠中においてお腹の張りや痛みは緊急のサインの目安の1つとされています。お腹が張ってしまうと子宮収縮を起こしている恐れがあるからです。

自然反応でもあるので、転倒など何か身体に刺激を与えてしまった後でもなければ、ストレスや冷えなどでお腹が張りやすくなっているだけとも考えられます。

しかし、転倒してしまっただけでなく、お腹の張りとともに激しい腹痛のような痛み、それに伴う出血や動悸がある場合、また多胎妊娠でお腹の張りが強いと感じたら身体の緊急サインである可能性があります。

参考記事>>妊娠後期はお腹が張りやすい?お腹が張る原因と対処法

破水、羊水の色がおかしい

破水は目に見えてわかる症状なので、ママにとってわかりやすい緊急のサインです。破水に関しては、妊娠後期ともなると前期破水と呼ばれる、陣痛より先に破水が始まる出産も挙げられます。

ですが、転倒の後であればまず、身体に緊急事態が起きている確率が高いです。

そのため、転倒してしまった後に羊水が大量に流れてしまったり、破水と共に痛みや出血がある、羊水の色が緑に近い色、濁っている、逆子と診断されているママは注意が必要です。

また、破水をしてしまうと羊水が流れだしてしまうだけでなく、赤ちゃんが細菌やウイルスに感染してしまう恐れもありますので、すぐに病院を受診することが大切です。

出血も緊急サイン

先の2つからもわかるように、出血もまた転倒時に起こりうる身体の緊急サインです。

切迫早産などの兆候として真っ先に挙げられ、主な症状としてはお腹の張りに伴う出血、出血に激痛も伴う場合やドロっとした血の塊が出る、生理2日くらいかそれ以上の大量出血があるとされています。

ただし、妊娠後期の出血は量や質に関係なく異常出血とみなされる場合が多いです。赤ちゃんへの影響も心配されるので、出血が起こってしまった場合には放置せず、病院へすぐに相談するようにしましょう。

緊急サインがなくても、転倒したら病院へ相談を

緊急のサインと考えられる症状を3つ挙げましたが、以上の症状が見られなくても妊娠中のママの転倒は母体と赤ちゃんへの影響が心配されます。

転倒しても、すぐに体勢を立て直せたり、痛みを感じない場合もあって病院へ特に相談しないママもいますが、妊娠中は本当に何があるか予測できません。

ママも気にしないちょっとしたことが、多大な影響を与えてしまうこともあるのです。そのため、たとえお腹を強打しなかった場合でも決して自己判断はせず病院を受診するようにしましょう。

いちいち病院へ足を運びたくないというママでも医師に連絡、相談することが大切です。

ママの転倒予防法

ママの転倒予防法

妊娠後期は転倒をしやすい時期です。これは身体的なものなので、ママが気を付けていても不可抗力で転んでしまったり、滑ってしまうことがあります。

しかし、転倒することによるリスクを考えると予防できるに越したことはありません。ママでも簡単にできる予防法は下記の通りです。

小さな事の積み重ねで、これだけで転倒を防げるというわけではありませんが、転倒する確率を減らすことができます。

転倒予防法を実践しながら、妊娠後期は足下に注意して歩くようにしましょう。

履く物を選ぶ

足下に注意すると同時に、履く物を選ぶことで転倒を予防することができます。

さすがに妊娠後期に入ってヒールを履く人はいないと思いますが、ヒールやブーツなどかかとが細い物や安定しない靴は控えましょう。

また、ヒールを選ぶ場合には低めのヒールで、かかとが安定した物を選ぶことをおススメします。それから、かかとが低い物でも使用されている素材によっては、滑りやすい物もあるので注意が必要です。

室内でスリッパを履くママも多いと思いますが、滑りやすい履物の1つなので、妊娠中は避けた方が良い場合もあります。

関連記事>>妊婦さんの失敗しない「ヒール靴」の選び方

両手はなるべくあけておく

万が一、転倒してしまった時に強打したくないのがお腹です。そのため、倒れたり滑ったりした場合でも、すぐに身体を庇(かば)えるよう両手はなるべく空けておくことも予防になります。

大きなお腹でバランスが取りづらい上に、両手が塞がってしまう自転車は避けましょう。また、最近はスマートフォンが普及したことにより「歩きスマホ」をする人も増えてきています。

これもまた、片手が塞がっている状態になるので控えるのが賢明です。さらに、前を向いて歩けないので誰かにぶつかる可能性もあります。

歩き方に注意する

妊娠後期は足下も見えづらくなります。お腹の重さで重心がずれてしまい、バランスも取りづらくなることから足下に注意して歩いているママは多いです。

それでも十分、転倒の予防にはなるのですが、さらに意識して欲しいのが歩くスピードです。急いでいたり、慌てていたりするとつい速足になったり、小走りになりがちです。

妊娠中は足下に気を付けていても転んでしまう場合がありますので、歩くスピードは普段より緩めることをオススメします。慌てないように、普段から時間には余裕を持って行動をすることも大切です

こんな場所に注意しよう!

こんな場所に注意しよう

妊娠後期に転倒をしないためには、ママ自身が注意するだけでなく、滑りやすい場所や転倒しやすいシチュエーションを予め知識として覚えておくことも大切です。

妊娠前は気にもならなかったような場所が、実は転倒しやすかったりします。また、日常生活で行っていたことがバランスを崩す原因になることもあります。転倒しやすい、滑りやすい場所は以下の通りです。

外出先だけでなく、室内でも気を付けた方が良い場所はたくさんありますので、注意しましょう。

躓きやすい階段

普段から何気なく利用している階段ですが、妊娠後期に入ると足下が見えにくくなるなどの理由から階段で躓きやすくなります。

下っている時であれば尻餅をついてしまう可能性が高くなり、上っている最中であれば、いくら手で庇おうとしても階段特有の出っ張りがあるので身体を強打しやすくなります。

そのため、階段を利用する際には手すりを必ず掴みながら、一歩一歩足下を確かめながら上り下りをすること、また、上り下りをしている最中は重い物を持たないようにしましょう。

自宅の階段であれば、階段用の滑り止めを取り付けるのもオススメです。

滑りやすい浴室

ゆっくりお風呂に浸かるのは、リラックス効果もあるので好きな人は多いのではないでしょうか。しかし、毎日使用しているので気付きにくいですが、お風呂も階段と同様に滑りやすい場所です。

床が濡れていたり、泡が残っていると滑りやすく、また妊娠中は立ちくらみなども起こしやすいからです。この事から妊娠後期は、長湯をしないといった注意事項が設けられています。

転倒の防止策としては、バスマットや手摺(てすり)の活用、すぐに座ることができるように脱衣所にも椅子を予め用意しておくことが挙げられます。

浴室に関しては周囲の協力も必要不可欠であり、入浴後は泡が床に残らないように流してあげたり、立ちくらみの原因にもなる、座ったり立ったりが多いお風呂掃除をママの代わりにするなどの心遣いが大切です。

ママも立つ時はゆっくり動いて眩暈や立ちくらみを予防しましょう。

危険な路面の凍結

外出中、特に注意したいのが冬に起こりやすい路面の凍結です。車の交通でよく聞く話ですが、凍結は道路だけでなく、どこでも起こりうるもので、日が当たらず、気温が低いなど条件さえ揃っていれば凍結は起こります。

つまり、近所周辺や家の出入り口付近でも凍結している可能性はあります。また、凍結した路面は滑りやすいだけでなく、ぱっと見た目からでは気付きにくいので注意が必要になります。

妊娠後期はバランスも取りづらいですから、季節的に道の凍結が心配される日は、靴底に滑り止めをつけるなど対策をとることが大切です。

意外と怖い雨の日

雨の日も滑りやすい日の1つ。雨風に傘が煽(あお)られて転倒してしまったり、傘で視界が狭まって人や物にもぶつかりやすくなります。

雨風が強い日はなるべく外出を控えるか、もしくは傘ではなくレインコートを活用しましょう。万が一、転倒してしまっても両手で身体を庇えるように、荷物はショルダーバッグを利用するなど、荷物を手に持たないようにしましょう。

外出中は、階段や道の状態、天気に左右されるだけでなく、エスカレーターやエレベーターなども利用するので、足下に気を付けた方が良い場所がたくさんあります。

妊娠後期に、家から全くでないというのは難しいでしょうが遠出はなるべく控え、出かける場合には1人ではなくパートナーや家族の方など付き添いの人がいると安心です。

階段などを利用する場合には、手摺の利用や家族に手をとってもらうのも転倒の予防になります。慌てないために、スケジュールに余裕を持つことも重要です。転倒してしまった場合には、自己判断せず、病院を必ず受診して下さいね。

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