卵巣出血は妊娠に影響がある

卵巣出血は妊娠に影響がある?出血が起こる原因と予防する方法



定期的に生理が訪れる女性は、突然の出血があっても生理日に近いようであれば、あまり気にしない人がほとんどではないでしょうか?

しかし、生理でないにも関わらず出血が起きてしまうのは何かの病気が潜んでいる可能性もあります。身体の中で何が起こっているのか見えない分、不安になりますよね。

出血の直前に下腹部に強い痛みを感じた場合、その症状は卵巣出血によるものの可能性が考えられます。

そこで今回は、

・卵巣出血って何?
・どうして卵巣出血は起こってしまうの?
・卵巣出血があると妊娠に影響がある?

といった方に、卵巣出血の原因や、妊娠に影響があるのかどうかについて、詳しくご紹介します。

卵巣出血とは?

卵巣出血とは

読んで字のごとく、卵巣出血は卵巣内で出血が起きてしまうことです。

もっと細かくいうと、卵巣内に何らかの原因で傷ができてしまい、卵巣内の血管が断裂することで腹腔内に出血が起きている状態を指します。

また、卵巣は左右に2つ存在する臓器ですが、この症状は卵巣の構造から右側の卵巣から出血することが多いといわれています。

左側の卵巣の傍にS状結腸があり、それがクッションのような働きをするために出血が起きにくいと考えられているためです。

卵巣出血はどんな症状があるの?

卵巣出血が起こる際には下腹部痛が生じることが多いとされています。しかし、人によっては軽い生理痛程度で終わってしまうこともあり、重症度などによって個人差があります。

これは主要な症状としても挙げられ、酷い場合には経っていられない様な激痛を及ぼすこともあります。

また、卵巣出血という名前の通り、出血も症状の1つです。

ただし、出血が多い場合には貧血になるためめまいや立ちくらみなどの症状が引き起こされ、重症な場合には出血性ショックによる吐き気や血圧低下、意識消失などが見られることもあります。

卵巣出血が起こりやすい年齢

卵巣出血が起こりやすい年齢は、残念ながらはっきりとはわかっていません。卵巣出血が起こる原因はいくつかあり、それによって時期も異なります。

全体的な統計で確認してみると、20~30代の女性に発症しやすいという説もありますが、結局のところは、生理が始まる12歳頃から、閉経を迎える52歳頃まで年齢関係なく、生理周期全体を通していつでも起こる可能性があります。

年齢に関しては参考程度に考えておきましょう。

卵巣出血が起こる原因は?

卵巣出血は、その原因によって以下の3種類に分けることができます。種類によって、どんな原因が考えられるのでしょうか?

特発性出血

突然出血が起きてしまうと病気を疑ってしまいますが、卵巣出血が起きてしまう原因には、特定の病気や異常などではなく、生理的な原因によって起こる場合もあります。

そのような出血を特発性出血と呼び、排卵時などに起こる生理、体の中に排卵時の出血が溜まって破裂したものなどが挙げられます。

この他にも原因をいくつか挙げることができますが、卵巣出血の多くは特発性出血であるとされています。

内因性出血

特発性出血に対し、内因性出血は生理的なものではなく、出血を起こしやすくなる要因があることによって出血が生じるものを指します。

具体的には、血液を固まりにくくする抗凝固剤、排卵誘発剤の服用や血液凝固異常といった病気などの要因が挙げられます。

外因性出血

内因性出血と対極をなすのが外因性出血です。この出血の場合、外部からの要因、例えば下腹部への強い衝撃や、不妊治療による採卵などで卵巣へ直接外傷を与えてしまうことが原因です。

また、性行為がきっかけになることも少なくありません。

この他、内因性出血と同様に、子宮内膜症など他の病気で卵巣が傷付けられ出血に至った場合も、外因性出血の原因に挙げることができます。

卵巣出血の共通点

特発性、内因性、外因性とさまざまな原因が考えられる卵巣出血ですが、発症するにあたって共通点がいくつかあります。

その1つが、黄体期にあたる生理二週間前~前日、もう1つが性交後24~48時間以内に発症しやすいというものです。

理由としては、卵巣出血の原因は黄体出血が多いこと、性行為をすることによる刺激、または元々できていた傷が広がることで出血を起こすことが考えられています。

卵巣出血の名称はさまざま

卵巣出血は発症した時期によって名称が変わります。

例えば、特発性出血の中でも、妊娠初期にあらわれる妊娠黄体出血や排卵をきっかけに出血しやすい卵胞出血などと名称が変わるのです。

他の病気のサインである場合も

他の病気のサイン

卵巣出血が起こった際の症状として、下腹部の痛みに伴う出血、症状が酷い場合には、吐き気やめまいなどの症状が見られます。

ですが、卵巣出血の症状は紛らわしい部分もあり、他の病気のサインである可能性もあります。卵巣出血に似た症状で考えられる病気についてまとめると、次の通りです。

虫垂炎

虫垂と呼ばれる、右下腹部にある盲腸の先端部分が炎症を起こす病気のことです。
発症初期はみぞおちのあたりに痛みが生じ、徐々に右下腹部に痛みが移動するのが特徴です。

その他、発熱、嘔気や食欲不振などの症状が見られることもあります。

卵巣出血と異なる部分は、時間が経過するごとに痛みが右下腹部へと移動していくことがあること、また卵巣出血にはない発熱の症状が見られるようであれば虫垂炎の可能性が高くなります。

また、虫垂炎の場合10代から20代の若者が発症しやすいのが特徴で、放っておくと炎症が腹膜にまで波及して腹膜炎を発症したり、虫垂が破裂することもありますので注意が必要な病気です。

チョコレート嚢胞の破裂

チョコレート嚢胞とは、卵巣内に子宮内膜が増殖する病気
で、子宮内膜症の一種です。

ちなみに、ここでいうチョコレートとは、嚢胞内で増殖した子宮内膜からの出血が、時間の経過と共に酸化、それによってドロッと溶けたチョコレートのように見えることからです。

このチョコレート嚢胞は、破裂してしまうと痛みを伴うことがあります。なかには急激に激痛を生じることもあり、虫垂炎と同様に発熱が生じる場合もあるので注意が必要です。

子宮外妊娠

子宮内腔に受精卵が着床することで妊娠が成立するのに対し、子宮外妊娠の場合、子宮内腔以外の場所で受精卵が着床してしまいます。

理由としては、受精卵が卵管から子宮内へ移動する際に、何卵管の閉塞などによって移動が妨げられ、卵管や卵巣 、腹腔内に着床してしまことが考えられます。

特に、卵管での子宮外妊娠は、放っておくと受精卵どんどん成長し、最終的には卵管が耐えられずに破裂してしまい、突然の腹痛に襲われることがあります。

子宮外妊娠に関しては、放置することで母体が非常に危険な状態になるので注意が必要です。

4つほど卵巣出血と似たような症状をもつ病気を挙げましたが、挙げたもの以外でも卵巣出血と似たような症状を持つ病気は多くあります。そのため、痛みを感じた場合、我慢できるような痛みであったとしても、なるべく早めに病院を受診するようにして下さい。

卵巣出血かもと思ったら

卵巣出血が疑われる症状が見られた場合には、病院を受診することが大切になります。

受診した際には、妊娠の有無の確認、エコーによって、子宮と直腸の間を観察し、腹腔内でももっとも下にあるダグラス窩に出血がないかどうかなど出血状態のチェックが行われます。妊娠検査が陰性の場合には、CTを使用した腹水の観察も行われることも少なくありません。

それらの検査を総合して卵巣出血なのか、他の病気なのか診断を下します。

妊娠に影響はないの?

妊娠に影響は

さて、もし万が一卵巣出血になってしまった場合、気になるのが妊娠への影響です。

卵巣は妊娠するにあたり欠かせない臓器の1つですから、そんな場所で出血が起こってしまうと、妊娠するのが難しくなってしまいそうなイメージがあります。

ですが、卵巣出血になってしまったとしても排卵機能に問題さえなければ、妊娠に影響が出ない場合がほとんどです。

ただし、卵巣出血の原因が子宮内膜症など、子宮内の悪性腫瘍などの場合、症状の進行具合によっては妊娠に悪影響が出てしまう可能性が高いので注意するようにして下さい。

卵巣出血の治療法について

卵巣出血の治療法は、出血量がさほど多くなければ自然に止血します。

多くは激しい運動などをしなければ普段通りの生活が可能です。
しかし、腹痛などの症状が強い場合や出血量が多い場合は入院して安静を維持したうえで点滴などを行いながら経過をみることもあります。

出血量が多い場合は手術をすることも

ただし、出血量が多くて血圧が下がるなど容体が危うい状態であれば緊急手術を行う場合もあります。

方法としては、腹腔鏡手術もしくは開腹手術の2つです。エコー検査、血液検査の結果を参考に手術を行うかどうかが決定します。

これらの手術の主な目的は止血を行うことで、最近は跡が小さくて済むということもあり、腹腔鏡手術が一般的になりつつあります。

手術内容に関しては、患者の年齢や出血量、また、今後の妊娠の希望などで決まります。そのため、手術をしたからといって必ずしも妊娠に悪影響が出てしまうわけではないので安心して下さい。

卵巣出血に予防法はある?

卵巣出血に予防法は

主に特発性出血が多い卵巣出血は、これといった予防法がありません

出血の原因を元に対策を考えるとするなら、出血が起こりやすい黄体期(生理予定日の1週間前位)に性交を控えたり、体外受精など卵巣を傷付けてしまう恐れのある不妊治療をしない、ピルを服用して排卵を調整するということが挙げられますが、妊娠を希望しているのであれば、あまり活用できない予防法といえます。

そのため、予防は難しいというのを前提に、原因のはっきりしない腹痛や不正出血 など少しでも異変を感じたら病院を受診する、というスタンスでいることが望ましいといえます。

不安に思ったら病院へ!

妊娠を希望している場合、卵巣の出血はできるだけ避けたい症状です。

しかし、卵巣出血は生理的な要因で引き起こされる場合が多く、有効的な対策もあまりありません。

そのため、突然の痛みや不正出血など症状があった場合には我慢せず、病院を受診することが大切になります。

出血の量にもよりますが、基本的には手術をしなくても治療が期待できるものですから重症化する前に医師へ相談してみましょう。

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監修:成田 亜希子(医師)

プロフィール:弘前大学卒業後、内科医として地域医療に従事。その傍ら、保健所勤務経験もあり、国立保健医療科学院での研修も積む。感染症や医療行政にも精通している。プライベートでは二児の母。

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