保活は妊娠中から必要

保活は妊娠中から必要?保活の基本と保育園に入るための対策



共働き世帯数が専業主婦世帯数を上回る現在、少子化で子どもの数が減っているにも関わらず、保育園を必要とする人が増え、保育園の入所を待っている待機児童の問題は、国内における重要な社会問題となっています。

保育園に子どもを預けることができなければ、再び働くことができないという問題が慢性化しているので、仕事復帰までに子どもが入る保育園を探すという、「保活」を始める時期が年々早くなってきています。

中には、子どもを出産する前の妊娠中から、子どもを入所させる保育園を確保するために保活をしているという人もいるようですが、本当に妊娠中からの保活は必要なのでしょうか?

そこで今回は、

・保活って何?
・保活はいつから始めればいい?
・スムーズに保育園に入るには?

といった方に、妊娠中から知っておきたい保活の基本と、保育園にすんなり子どもを入園させるための対策についてご紹介します。

待機児童の現状は?

待機児童の現状

待機児童とは、保育園や学童保育など、親に代わって安心して子どもを預けることのできる施設に入園したいと希望しているにも関わらず、それらの施設が満員の状態で新たな入園者を受け入れることができず、入園待ちの状態が続いているという状態の子どもを指します。

入園希望であるにも関わらず、入園できない子どもを抱えた親(特にお母さん)は、仕事をしたくてもできないという状態になります。

少子化が問題になっている日本社会ですが、今や全世帯数の約20パーセントが共働きの世帯です。

結婚しても仕事を続けるという女性が増えたり、不景気によって女性が家計を助けるために仕事をしているという世帯も増えています。

少子化で子どもが減る以上に、共働きの親を持つ子どもが増え、核家族化で子どもの面倒を見てくれるおじいちゃん、おばあちゃん世帯とも別居が増えているというような、さまざまな問題も重なり、待機児童問題は今も深刻な問題です。

国も待機児童を減らすために保育施設を増やしたり、保育士の待遇を良くするための努力をしていますが、保育施設入園希望者が大幅に増加し、一旦は減少した待機児童数も近年はまた増加気味になっています。

地域差ってあるの?

待機児童問題に地域差はあります。女性の就業率が高いことや、核家族の割合が高いという都市部はやはり待機児童の問題は深刻です。

東京などの都市部には人口が集中していて、子育て世帯が多いことに加え、保育施設など設置するためのスペースがなかなか確保できなかったり、施設の騒音問題などに対する苦情が多く発生するので、地域住民の賛同なしには新たな保育施設の設置が難しいという問題もあります。

一般的に待機児童問題は、都市部の方が地方よりも深刻ですが、国の待機児童支援の対策が拡大されたために、都市部でも待機児童が減少したり、問題が解決したという自治体もあります。

待機児童問題は、単純に都市部と地方の違いだけではなく、自治体によってさまざまな違いがあるという現状もあります。

自分の住む地域の自治体の現状をそれぞれ把握することが大切です。

保活はいつからするのが普通?

保活をいつから始めるかというのは、その人がどのような働き方をするかということに大きく関わってきます。

妊娠、出産によって現在の仕事を休職して、子どもを保育施設に預けることができてから仕事に復帰しようと思っている人でも、子どもがどの段階まで成長するまで会社の育児休暇が対応してくれるのか、というのも大きな問題です。

いつまで育児休暇を取ることができるかはさまざまですが、一般的に子どもが1歳から1歳半になったら、元の職場に復帰して働こうとしているお母さんが多い傾向にあります。

このため、保育施設への入園は、1歳児が1番困難であると考えられます。保育園側としては、0歳児から入園した児童は、優先的に1歳児クラスへ進級させます。

このため新規の児童の受入人数がない、もしくは、極端に少ないということも珍しくありません。

受入人数が少ないにも関わらず、入園希望者が殺到するのですから、1歳児の入園は激戦です。

そして、子どもが0歳児のうちか、1歳になったら働こうと考えている人は、妊娠中から保活を始める必要があります

妊娠中から保活は必要?

まだ生まれてもいない子どものために、妊娠中から保活をする必要があるのかということがよくいわれますが、1歳前後の子どもを預ける保育施設を確保することは、都市部の場合難しいことが多く、いざ出産して育児が始まると、育児に追われて保育施設を探すこと自体が肉体的にも困難になります。

妊娠中はゆっくりしたいと考える人もいるでしょうが、妊娠中ならば自分ひとりで自由に動くことができます。

スムーズに子どもを受け入れる、良い条件の保育施設を確保したいと考えている人は、保活なんて実感がまったく湧かないかもしれませんが、ぜひ妊娠中から活動を始めることをおすすめします。

保活って何をすればいいの?

保活って何をすればいい

子どもがまだ生まれていない段階で保活をするというのは、何だか雲をつかむような実感のない活動で、誰に聞いたらいいのか、どうすればいいのか、どんな仕組みになっているのかよくわかりません。

しかし、保活を始めると保育施設にもいろいろな違いがあること、自分の住宅や会社のある地域の待機児童の問題、どんな場合の子どもが優先的に入園できるのか、というような現実的な問題に直面します。

保活を始めるには、まず保活の基本を知ることが大切です。

まずは役所に行ってみる

保活の基本は、まず自分の置かれている状態を把握することです。

長年住んでいる地域でも、子どもがいる人といない人では、見えてくること、知っていることが違います。

近くに保育園があるからといって、誰でも簡単に受け入れてもらえないということも徐々に分かってきます。

地域の待機児童問題、子どもの受入施設の内容や数など、全体的な状況を把握するためにもまずは地域の役所に行ってみましょう。

多くの自治体の場合、保育課や福祉課というような担当部署があります。

そこに行けば、地域にはどんな保育施設があるのか、募集人数は何人なのか、待機児童はいるのかというような基本的なことを書いたパンフレットを手に入れることができ、担当の職員が相談に乗ってくれます。

相談に行くのが面倒なのでインターネットなどで情報を集めたくなりますが、地域の生の実情を把握するためにも、担当の役所を訪ねて直に話を聞く方が情報も最新で、現状を把握しやすくなります。

自宅から通いやすい保育園の受入状態なども正確に把握出でき、申込書の書き方や提出期限などの方法もその場で知ることができます。

役所に行くことによって、自分の子どもが保育施設にすんなりと入園できるのか、難しい状況なのかということも、おおよそ把握することができます。

口コミ情報も大切ですが、まずは役所で正確な情報を得ることが保活の第一歩であるといえます。

希望の保育施設を見学に行く

地域の保育施設にどんなものがあるのかということを把握したら、入園したいと思う保育園の候補をあげましょう。

誰でも自宅近くで便利な場所、施設や保育サービスが充実している保育園に入園したいと思いますが、一つの候補に絞らずに複数の候補をあげておくことが重要です。

条件が良い保育園はやはり人気が高く、入園希望者が待機児童として空きを待っていることも多いので、優先順位をつけて複数の入園希望の保育園をあげておくことが大切です。

都市部では待機児童も多く、自宅や職場からは程遠い保育園に入園しているという子どももたくさんいるのが現状です。

また、認可保育園にすんなりと入園が困難であると感じた場合は、認可保育園だけにこだわらず、認可外の保育施設なども考慮しておく必要があります。

希望する保育園がある程度絞れたら、できるだけ直に保育園を訪れて、見学をさせてもらって園の様子などを自分の目で確認しましょう。

実際に保育園に通うようになった場合は、

・自宅からどのようなルートで何を利用していくのか
・時間はどのくらいかかるのか
・職場までの所要時間は何分なのか
・何時から何時まで子どもを預かってもらえるのか
・先生たちはどんな雰囲気か
・保育園の施設は充実しているか
・園児の1日の生活はどのようなものか
・給食はどんなものか

というようなことが、保育園を見学することによって確認することができます。

大切な子どもを預かってもらう施設なので、自分でしっかり納得できることも大切です。

入園の申し込みをする

保活は妊娠中からできますが、実際に入園を申し込む手続きは出産後、入園希望時期に合わせて申し込むことがほとんどです。

生後早期に預けることを希望する場合は、妊娠中から申し込みが必要なこともありますので自治体の役所で確認しましょう。

申込書には、家族の細々した状況や、勤務していることを証明する書類などを用意する必要もあるので、時間的に余裕をもって行えるようにしましょう。

また、入園希望の保育施設を複数あげる必要があるので、希望や考えをしっかりまとめておきましょう。

スムーズに保育園に入るための対策とは?

では、少しでもスムーズに保育園に入園するためにできることをご紹介します。

入園希望日から逆算して確実に申し込む

保育園への入園申し込みは一年中行われています。

全国どこでも、希望する日までにスムーズに子どもを預かってもらうことが可能ならば問題ないのですが、都市部や人気のある保育施設では、希望日に合わせて入園可能であるということは、余程ラッキーな場合を除いてはないと考えておきましょう。

基本的には、入園希望月の前月の期限日までに申し込むことが一般的です。

また、一番子どもの入れ替わりの多い、4月入園を希望する場合は前の年の11~12月頃に受付期間が設けられていることが多いです。

入園申込みは保育園入園の大切な第一歩なので、しっかり期日や期間を確認して確実に提出することが大切です。

入園審査をクリアするために

認可保育園の入園は、入園の条件が厳しいので注意しておかなくてはいけません。

入園希望者が定員を超えた場合は、子どもを取り巻く環境を、不公平がないように項目ごとに点数計算して明確に序列をつくり、入園の緊急性や必要性が高いと算出された子どもが優先的に入園できるように厳正に審査されます。

保育園の入園は、その子どもと同居する人が、保育をどれほど必要としているかということが重要なので、重い病気や怪我、妊娠、出産などで、同居人が子どもの面倒をみることができない、同居の家族を常に介護しなくてはいけない、現在自宅内外で仕事をしているので子どもの面倒をみることができない、というような人が優先的に入園を許可されるような仕組みになっています。

育児休暇中で職場復帰が決まっているという人は、今から新たに求職して仕事を始めたいと考えている人よりも優先順位は高いですが、育児休暇明けが決まっているからといって、入園希望日に認可保育園に入園できるという保証はありません。

また、両親が家の外で働き、労働時間が長いほど点数は加算され、同居人に65歳以下の祖父母などがいると優先順位が下がります。

認可保育園には希望日までに入園できないので、認可外保育園に子どもを預けて職場復帰するという人もいますし、認可保育園の空きが出るまで育児休暇を延長したという人もいます。

入園するための条件として、自分の子どもは優先上位になるのか、ならないのか入園が難しいのか否かというある程度の見当をつけておくことは大切です。

入園審査をクリアするために虚偽の報告をする人がいますが、入園審査は厳正で一つ一つ事実の確認がなされますので、虚偽報告は絶対に止めましょう

認可保育園に入園できなかったらどうする?

入園希望日までに認可保育園に入園できないという場合は、その後どうするかという選択は人それぞれですが、職場復帰を優先する場合は、認可外保育園にとりあえず入園するという人も多くいます。

認可外保育園は、基本的に空きがあればすぐに入ることができますし、認可保育園の空き待ちをしながら入園し、認可保育園に空きが出たらそちらに移るという人もいます。

まとめ

まとめ

待機児童問題がなかなか解決しない現在、職場復帰に合わせてスムーズに希望保育園に自分の子どもを入園させることは、都市部ほど難しいと考えられます。

このため、子どもが1歳前後に職場復帰を考えているお母さんは、妊娠中からお腹の子どもの保育園を探すための保活をすることが大切です。

保活は意外にやることが多いので、計画的に正確に進めることが大切です。まずは自分の周りの状況を把握するためにも、地域の役所を尋ねてみましょう。

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