妊娠中のオーガニック化粧品

妊娠中はやっぱりオーガニック化粧品!失敗しない選び方と注意点



妊娠すると、様々な身体の変化が現れます。
特に、妊娠初期から中期にかけて、早ければ妊娠がわかってすぐは体型こそ変化していないものの、急激なホルモンバランスの変化によって様々な不調が現れやすくなります。

肌荒れもその中の一つ。
妊娠中の肌荒れは一時的なもので出産を終えると自然に治ることが多いとされています。

しかし、出産まで十月十日も肌がボロボロというのは放っておけません。

基本、荒れた肌を整えていく場合、生活習慣を見直し、スキンケア用品で外から肌へアプローチしていくというのが一般的な方法ですが、妊娠すると今まで使用していた化粧品が合わないことがあります

また、お腹に赤ちゃんがいることを考えると市販の化粧品に含まれる化学成分が与える影響が気になってきます。

そこで今回は、

・オーガニック化粧品とは?
・オーガニックの効果とは?
・オーガニック製品の安全紙について知りたい!

といった方に、妊娠をきっかけに化粧品に悩むママに使って欲しいオーガニック化粧品について詳しくご紹介します。

オーガニック化粧品とは?

肥料や農薬などの化学合成成分を使用せずに栽培された素材のみで作られた化粧品をオーガニック化粧品といいます。

香料や防腐剤などの化学成分が使用されていないので、肌への刺激が少ないのが特徴です。
アトピー性皮膚炎といった皮膚の病気に悩んでいる人や、敏感肌の人にも勧められています。

化粧品は直接体内に摂取されるものではありませんが、その成分は皮膚から吸収されていきます。
原材料が厳選され、栽培方法から製造工程まで化学成分を使用しないで作られるオーガニック化粧品は、ママの肌と赤ちゃんの安全性を気遣った、妊娠中でも安心して使うことができる化粧品といえるのです。

オーガニックと無添加や自然派、天然由来成分との違い

オーガニック化粧品の一部には、製品の安全性を保つために、微量ではあるものの化学成分が使用されているものもあるので、化学成分が一切使用されていないわけではありません。

また、混同されやすいのですが、無添加や自然派、天然由来成分といった名前の化粧品は、正しくはオーガニック化粧品ではありません。

オーガニックは、天然素材のみで作られた物を指すのに対し、無添加化粧品は防腐剤や石油系界面活性剤などの人工添加物が含まれていない化粧品を指します。

そして自然派や天然由来成分の化粧品は、植物などの天然成分を加工して精製しているものです。

肌に優しいという意味で共通点はありますが、無添加は旧厚生省が、アレルギー反応を起こすため危険と指定した化学物質を、ほとんど配合していないというだけで、少なからず化学成分が使用されています。

天然由来成分に至っては天然由来成分が多めに含まれている、という意味ですから香料などを一切使用していないというわけではないので、オーガニック化粧品を選びたい場合には混合しないように注意する必要があります。

オーガニックの効果

肌に優しいという印象が強いオーガニック化粧品ですが、その反面、効果はあるのか?と疑問に感じるママも多いでしょう。

オーガニック化粧品は確かに市販の化粧品にあるような即効性はあまり期待できませんが、オーガニックにしかできないママに嬉しい効果がたくさんあります

肌が元気になる

市販の化粧品は塗り心地が滑らかで広がりやすくなるように水分と脂(化粧品では成分)を混ざりやすくするため、石油由来の界面活性剤が含まれています。

しかし、本来なら混じり合わない物質を合わせてしまう性質上、人の肌にある皮脂膜という外の刺激から肌を保護してくれる天然のバリアまで壊してしまうこともあるため肌には良くないともいわれています。

その点、オーガニック化粧品は界面活性剤や油剤の代わりに、オリーブオイルやアーモンド油といった植物から抽出した油を使用しているものがほとんどなので、肌へのダメージを軽減できます。

また、天然油脂で肌に優しいだけでなく、植物由来が持つ美肌効果で肌の状態を整えることも可能です。

例えば、先に出てきたオリーブオイルならクロロフィルという成分で、ニキビや吹き出物などの炎症を鎮めてくれる効果もあるのです。

選んだオーガニック化粧品の配合成分にもよりますが、美白効果が期待できる物もあります。

市販の化粧品のように、ピンポイントですぐに効果が現れるわけではありませんが、長く使っていけば肌環境を整えることができると考えられています。

赤ちゃんに影響が少ない

オーガニック化粧品を妊娠中のママに勧めるのは化学成分の影響が少ないからです。
化学成分の心配がないということは、同時に、体内にいる赤ちゃんにとっても安心ということになります。

皮膚から吸収された化学成分は血液に乗って赤ちゃんに届いてしまうこともあります。
大人であれば問題とならないような微量な化学物質も赤ちゃんに影響してしまう可能性はゼロではありません。

オーガニック化粧品は、赤ちゃんの弱い肌でも使用できる優しさもポイントの1つですが、同じ化粧品の中には赤ちゃんが触ったり、誤って舐めてしまったりしても大丈夫なように作られている製品もあります。

それぐらい配合成分からこだわっているからこそ、お腹に赤ちゃんがいても安心して使用できるのです。

精油は両得

天然成分で肌を元気にしていくオーガニック化粧品の中には、精油(エッセンシャルオイル)が含まれている製品もあります。

精油というと、花や草木、葉といった植物の芳香物質を抽出して作られるもので、香りを楽しむといったイメージがあります。

精油には、香りを楽しむというだけではなく、美容効果に優れたもの、精神的にリラックスできるなど、多くの効果が期待できるものもあります。

オーガニック化粧品に精油が配合されている場合、こういった効果も期待できるのです。
メーカーによって配合されている精油に違いはありますが、どうせなら香りを選ぶことから楽しんで、好みの香りに包まれながらリラックスした気持ちで使用したいですね。

ただし、中には子宮収縮を促す作用を持つものもありますので注意しましょう。

妊娠線もオーガニック製品でケアしよう

妊娠線は、お腹が大きくなるにつれて皮膚が急激に引っ張られてしまうために、肌内部にある表皮より伸縮性の少ない真皮と皮下組織が断裂することでできます。

簡単に言えば肉割れの状態で、肌に亀裂が入ったように腹部や太ももなどに何本も細い線ができます。
妊娠中に起こることから、妊娠線と呼ばれておりストレッチマークと呼ばれることもあります。

赤紫色から始まり、定着してくると白っぽくなるのですが、出産後も中々消えず悩むママも多いです。

この妊娠線の予防にも、保湿効果の高いオーガニック化粧品は良いとされています。

妊娠線の予防のためにはお腹や太ももなど広い範囲に使用する必要がありますので、安心して使えるオーガニック化粧品を活用したいところです。

妊娠線は妊娠6ヶ月以降の妊娠後期から目立ち始めるので、その時期からできやすいと思われがちですが、本当に何とかしたいと思うなら妊娠初期から対策をとることが必要です。

まだできていなくても、妊娠線ができやすそうなところを予測してケアしておくことで、妊娠線が増えるのを防ぐことができますから、予防できるなら早め早めにすることが大切なのです。

オーガニック製品の安全性

肌に優しいというメリットや、化学成分を使用しない赤ちゃんにも安心という点からオススメされるオーガニック化粧品。

しかし、オーガニックだから「絶対」安全かというと、そうではありません。

何でも必ずメリットデメリットがあるように、オーガニックだからこそ気を付けなければいけないことがあるのです。

オーガニックの基準

オーガニック化粧品と認定を受けるには、基準があります。

海外では認定をする第三者機関が存在し、国によって基準内容は若干異なるものの、販売されるオーガニック化粧品はしっかりと基準をクリアしたものなのです。

しかし、日本では食材に厳しい基準があるものの、化粧品にはそうしたものがないというのが現状になります。

理由としては、国産でオーガニックと呼ばれる原料が少なく、あったとしても使用していくには難しいというのが理由のようです。

そのため、日本のメーカーで販売されるオーガニック化粧品は明確な基準がないことから、基本はメーカー独自で判断しています。

もちろん、基準に統一性はありません

つまり最悪の場合、1滴でもオーガニックの原料が含まれていればオーガニック化粧品といえてしまうのです。

それぐらい基準が曖昧なので、日本メーカーのオーガニック化粧品を選ぶ時は成分表を確認するなど、慎重になる必要があります。

オーガニックに惑わされない

植物などの天然成分しか使用していないからとはいえ、体質によってはその天然成分が合わず、肌にアレルギー反応が出てしまうこともあります。

効果はあっても肌にとって刺激が強すぎる成分が使用されてしまっている可能性も否定できないのです。

また、精油が含まれている製品もあることは触れましたが、この精油も香りによっては子宮収縮を引き起こすものもあります。

影響は個人差もあるので、事前にわかるようなら、自分にあった成分が配合されたオーガニック化粧品を選び、精油の種類もチェックしておくと良いでしょう。

このような理由から、肌に負担の少ない、効果もわかっている化学成分が含まれた化粧品を使った方が安心という考えもあります。

オーガニックという言葉に惑わされず、「自分に合う・合わない」「妊娠中に使える・使えない」といった判断をしていく必要があります。

使い心地が劣る面も

保存料や、界面活性剤など化学成分が使用されていないので、市販の化粧品に比べると使い心地が悪く感じます。

慣れてしまえば気にならないことではあるのですが、触った時の滑らかさがなく、使用した時も伸ばしにくいと感じることもあります。

また、防腐剤が使用されていないので、使用期限が短いというデメリットもあります。

使用期限が過ぎたオーガニック化粧品は、肌に悪影響を与えてしまうので気を付けましょう。

気を付けたい成分

国産のオーガニック化粧品であっても、化学成分を一切使用せず原材料からこだわるメーカーも存在します。

しかし、はっきりとした基準がまだないというのも事実ですから、妊娠中に気を付けた方がよい成分を知っておきましょう。

防腐剤で使用される「パラベン」は赤ちゃんの成長阻害や赤ちゃんの肥満傾向が問題視されていますし、化粧品などに多く含まれる「サリチル酸」は催奇形性があると心配されています。

また、精油である「ローズマリー」は、防腐剤の代わりにオーガニック化粧品によく使用されているのですが、流産を引き起こす可能性があるとして妊娠中は避けた方がよいといわれているのです。

化粧品に含まれる成分は濃度が高くないものがほとんどですが、影響が全くないとは言い切れません。

注意したい成分はこれだけではありませんので、購入する前にぜひ確認しておきましょう。

まとめ

オーガニック化粧品は肌に優しく、赤ちゃんへの影響も少ないとしてよく取り上げられる化粧品ですが、すべてが100%安心して使えるとは言い切れません

ほとんどの人にとって良い成分でも、天然の成分が配合されていますから体質的に合わない可能性は十分あり得ます。

アレルギー反応などの肌への影響は個人差が大きいので、使用する前にパッチテストをして反応を見ることが大切です。

顔の皮膚と腕などの皮膚は、肌の強さが異なるので試す時は、顔の目立たないところで行いましょう。

かゆみを感じたり、肌が赤くなってしまったりするような場合には、よく洗い流して使用を中止してください。また、症状が治まらない時は産婦人科や皮膚科に相談しましょう。

植物由来の成分は体に良い分、どんな反応があるのか未知数な面もあります。
自分に合ったオーガニック化粧品で、妊娠中の肌ケアと赤ちゃんの健康の両方を気遣っていきましょう。

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監修:成田 亜希子(医師)

プロフィール:弘前大学卒業後、内科医として地域医療に従事。その傍ら、保健所勤務経験もあり、国立保健医療科学院での研修も積む。感染症や医療行政にも精通している。プライベートでは二児の母。

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