妊娠したら、遅かれ早かれ家族や職場に報告が必要になってきます。
ただし、妊娠初期の段階で子供ができた報告するのは少し早く、流産のリスクなどを考えると安定期に入ってからの方がベストといわれています。
もちろんタイミングは人それぞれですが、安定期が良いといわれているのは、母体と赤ちゃんの双方がデリケートな状態を脱し、落ち着いているので精神的な安心感も得られるからです。
そこで今回は、
・職場への妊娠報告はどうすればいいの?
・家族や友人への妊娠報告のタイミングは?
・妊娠報告にかんする注意点について知りたい!
といった方に、職場、同僚、家族、友人など報告相手別に、一般的な妊娠報告のタイミングをご紹介します。また、最後にSNSを利用した報告についての注意点も紹介しています。
職場への妊娠報告
現役でバリバリ働いているお母さんにとっては、職場から一時的に離れるのは大変な作業。まして妊娠中はホルモンバランスが急激に変化したり、つわりや眠気などさまざまな体調変化が起こります。
業務に支障をきたさないためにも、つわりが始まった頃には報告を完了できていると安心です。
ちなみにつわりは妊娠3〜4ヶ月がピークになりますが、流産の心配がなくなるのは5ヶ月頃からになります。
安定期に入っていれば、確実に子供を授かったといえるのですが、流産の心配が少しでもある場合は3ヶ月目に報告するのは避け、その少し後にしましょう。
とはいえ、具合が悪く業務に集中できない場合は早めの対処が肝心です。
直属の上司には事前に時間をとってもらい、自分の状況や勤務体系の変更、今後の業務に関して相談しておきましょう。
ただし、心無い上司にマタニティハラスメントを受けて業務を強制されたり、解任されるなどのトラブルに遭った方もいるため、上司の反応が心配な場合は労働基準法などに照らして職場で不当な扱いを受けていないかどうかチェックしておきましょう。
マタニティハラスメントに遭った場合は、上司からの評価や今後の進退などを気にして目をつぶらず、同僚や先輩、後輩などの協力なども仰いでおくと安心です。
上司が理解ある方の場合は、安定期に入る前でも「つわりや体調変化で思うように仕事が運ばない事もある」と告げておくと安心です。
上司の立場からすると、即戦力が一人離脱したと考えなければならず、それに合わせて業務の振替えや分担なども変わってくるため、連絡は早いに越したことはありません。
また逆に、「女性に妊娠のあれこれを聞くとマタニティハラスメントになるのではないか」と考え、余計な配慮をしないようにしている上司もいます。
「上司が自然に業務を軽くしてくれる」とは思わず、必要なことは自分の口から伝えるようにしましょう。
同僚への妊娠報告
職場の同僚はある程度気心が知れた存在ですが、妊娠が分かってからすぐ報告する必要はありません。
つわりなどで気分が優れなくなる3〜4ヶ月目から、流産のリスクが低くなる5ヶ月頃が理想的なタイミングです。
リスクが低くなると同時にお腹の中では赤ちゃんの心拍がみられ、確実に育っていると実感できるので、子供をなくす心配も少なくなっていきます。
ただし、同僚の中に死産や流産を経験した方がいる場合は要注意です。それまで関係が良好でも、悲しい思い出に触れてしまい関係が悪くなる場合が稀にあります。
また、不妊治療中の同僚がいる場合、その方の前で妊娠したと報告するのも、配慮が足りないと受け取られてしまう場合があります。
かといって、その人だけ報告しない、というのも相手を傷つけることになります。周囲に報告するタイミングで事実だけ報告し、相手から聞かれない限りは詳細まで話すのは避けましょう。
家族への妊娠報告
もっとも身近な家族には、妊娠検査薬の反応、もしくはつわりが起きた時に報告をしてもよいでしょう。
ただし、夫や子供の口から周囲に妊娠の話が伝わる場合も多いので、あくまでも身内だけの情報共有にとどめておくと安心です。
妊娠後は母体と赤ちゃんの双方への配慮が必要になるので、何より家族が一丸となって協力する姿勢が大切になります。
自分の両親や義理の両親など、近い関係の親族には妊娠発覚のもう少し後でもOKです。
両親は病院への送迎や産後にも色々と協力を仰ぐことができますし、義理の両親も同じく頼りになる存在ですから、病院で確実に妊娠を判断される6週目以降になってから報告を入れると良いでしょう。
少し遠い祖父母やおじ、おば、従兄弟などには、妊娠の安定期に入ってからがベストです。
少し遠い親族とはいえども、親身になって相談にのってくれたり、妊娠中から産後にかけて協力してくれる方もいますから、そうした方には少し早めの報告をしても良いかもしれません。
友人への妊娠報告
友人から友人へと話が口コミで伝わっていくことを考えると、妊娠が安定期に入ってからの報告がベストです。
親しい友人や、妊娠出産の経験のある友人には早めに報告をしても良いですが、人から人へ伝わるということも頭に入れておきましょう。
誰に伝わっても特に構わないのであれば問題ありませんが、友人に報告するときはある程度お腹の状態が安定してから報告するようにすると安心です。
それ以外の人への報告
近隣の人、第一子や第二子の学校の先生、習い事やサークルの関係者など、血縁者でも友人でもないけれど、自分の周りにいる人への報告などは、会社の同僚や上司と同じく安定期に入ってから報告するようにしましょう。
よほど近しい関係でなければ、急いで報告する必要はありません。しかし近所の人に限っては親しく身の回りのお世話をしてくれたり、アドバイスを定期的に与えてくれる場合もありますから、まったく何も言わないで過ごすのも逆に失礼になることがあります。
ある程度お腹の状態が安定していて、順調になればいつ報告してもOKです。
SNSで妊娠報告する場合の注意点
すでに多くの人に利用されているfacebookやTwitterなどでは、妊娠をウェブ上で報告することも多くなっています。
しかしSNS上は不特定多数の人が集まる場所で、情報も流動的であり拡散しやすい状態にあります。中には
・「妊娠をわざわざネット上で報告する必要はない」と考えている人や、
・妊娠を「自慢」と捉えて不愉快に感じる人も少なくありません。
気心の知れた友人しか閲覧できない環境であれば、問題ありませんが、妊娠中は心身ともに健やかに過ごしたいので、あえて、嫌みや妬みの対象になる可能性のあることをする必要はありません。
またSNSでは画像や動画を載せることもできますが、個人が特定されそうな病院の写真や、お腹の中を映したエコーの写真などといった、非常に具体的な情報までは掲載しないように注意が必要です。
ネット上には色々な考え方の人が集っているので、自分自身がモラルを守っていても、それを見た第三者が同じようにしてくれるとは限りません。
また、個人情報は自分自身で守る必要があります。SNSなどで報告する場合は、細心の注意を払うようにしましょう。