産後は腱鞘炎になりやすい?産後ママの腱鞘炎、原因と対処法


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出産後は、身体へのダメージが癒える間もなく赤ちゃんのお世話が始まります。慣れるまでママは大変です。

さらに、慣れない育児や生活の大きな変化によって体調不良になってしまうことも多々あります。

手首に痛みを感じるのも、産後のトラブルの1つです。この症状は腱鞘炎から来るもので、酷い場合には赤ちゃんを抱っこできないほどの痛みになることもあります。

しかし、腱鞘炎の主な原因は手を酷使し過ぎること。赤ちゃんとの生活に慣れていないとはいえ、普段通りに過ごしているはずなのに何故、と首を傾げるママも多いはずです。

そこで今回は、

・産後の腱鞘炎はどういうもの?
・どうして産後に腱鞘炎になるの?
・産後に腱鞘炎にならない方法を知りたい

といった方に、産後に腱鞘炎になってしまう原因や対策を詳しくご説明します。

腱鞘炎ってどんな症状?

腱鞘炎ってどんな症状

腱鞘炎の症状としてまず挙げられるのが手首の痛みです。これは手首の腱とその周囲を覆っている腱鞘という部位が炎症を起こしていることが原因です。

初期症状としては、炎症している部位の痛みと慢性的なダルさが挙げられますが、酷くなると少し動かしただけで電流が走るような痛みを感じるといわれています。

このことから通常は執筆活動に携わる人や、重い物を持つ仕事をしている人に発症することが多く、
手首に過剰な負担がかかっていることが主な原因です。

このため、男性に比べて、筋肉の少ない女性がなりやすい症状です。

どうして産後に腱鞘炎になってしまうの?

どうして産後に腱鞘炎になってしまうの

産後は仕事を再開するということもなければ、手首を酷使してしまうようなケースは日常生活において、あまりないのが普通です。

しかし、産後に手首の痛みを訴えるママは多く、特に経産婦よりも初産のママに多い傾向にあります。

何故、産後のママが腱鞘炎になってしまうのでしょうか。考えられる原因としては以下の通りです。妊娠中のママや、腱鞘炎になっていない産後のママも腱鞘炎の原因を知り、予防に役立てましょう。

慣れない抱っこ

産後は体力だけでなく筋肉量も衰えているというのに加えて、初めての出産では赤ちゃんを抱っこするのに慣れていないというのが原因に挙げられます。

赤ちゃんは平均3kg前後であり、また生後3ヶ月くらいまで1日に体重が25~30gほど増えていきます。そんな赤ちゃんを毎日抱っこしていれば、自然と手首に負担がかかります。

また、慣れないうちは赤ちゃんを落とさないように無意識に肩や手首に力を入れてしまっていることが多いので結果、腱鞘炎になりやすくなります。

意外と手首を酷使している育児

産後は手首に負担をかけるようなことは少ないように見えますが、さり気なく手首を使っている場面が沢山あります。

抱っこを始め、赤ちゃんの入浴や授乳では赤ちゃんの頭を手首で支えていますし、毎日のおむつ替えもあります。

それら1つ1つは小さな作業ですが、毎日行うとなるとじわじわと手首に負担をかけることになるのです。また、育児には休みがありませんから、ママは手首に痛みを感じ始めても安静にすることもできず、気づけば悪化していることも多いのです。

女性ホルモンの影響も?

手首に集中して負担をかけてしまっているだけでなく、産後のママ特有の原因として、女性ホルモンの影響が考えられます。

産後は妊娠中に増加傾向にあった女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌が減少します。

特にエストロゲンは腱の弾力性を維持する作用があるため、エストロゲンが減少すると腱と腱鞘の摩擦が生じやすく、腱鞘炎を発症しやすい状態となるのです。

産後の腱鞘炎はいつまで続くの?

産後の腱鞘炎はいつまで続くの

抜け毛や気分の落ち込みなど産後のトラブルは、女性ホルモンが関係していることがほとんどなので、ホルモンバランスが落ち着いてくると共に、症状も落ち着いてくる場合が多いです。

そのため、腱鞘炎も自然に治っていきそうなイメージがあります。しかし、残念ながら腱鞘炎は自然治癒するものではありません

ママによっては、気づいたら治っていたこともありますが、それは自然に治ったのではなく、無意識に手首の使い方を変え、負担を減らした結果が大きいです。

ですので、いつ治るという目安はなく、抱っこの仕方やクセなどを治すことで、数日で回復する場合もあれば、1度痛みが治まってもまた痛みがぶり返してしまうこともあり、個人差があるのです。

産後の腱鞘炎、病院には行くべき?

産後の腱鞘炎、病院には行くべき

忙しい育児の中、手首の軽い痛みだけしかない場合には放置してしまいがちですが腱鞘炎と思ったら早めに病院を受診することが大切です。

前述にもあるように自然治癒はほぼありませんから、放置していると、どんどん痛みが酷くなるも少なくありません。
育児に支障が出てしまうこともあるので注意が必要です。

産後のトラブルと考えると、産婦人科を考えるママもいると思いますが、腱鞘炎に関しては整形外科を受診しましょう。痛みの程度によって、治療が行われることになります。

腱鞘炎はどんな治療をするの?

腱鞘炎はどんな治療をするの

腱鞘炎の治療法は、痛みの程度や原因によって異なります。

痛みが軽度~中度程度であればボルタレンクリーム、ロキソニンテープを使用しながら手首になるべく負担をかけないで安静にすることになります。

痛みが重症と診断された場合には、痛みを感じる部分に直接ステロイド注射を打ったり、腱鞘切開手術を行ったりする必要が生じることもあります。

ステロイド注射や腱鞘切開手術について

痛みが重症の際に行われるステロイド注射や腱鞘切開手術は安易には勧められない方法とされています。

ステロイド注射の場合は効果がありながら、その分、副作用も大きく、注射針が確実に腱と腱鞘の間に入らないことには望む効果を得られないといった、医師の技術に左右されます。

また、ステロイド自体にも様々な副作用があります。

そのため、病院によってステロイド注射は賛否が分かれているので、この治療を受ける際には医師と良く話し合うことが大切です。

また、腱鞘切開手術も腱鞘という腱の動きをスムーズにするカバー材を切ってしまうということになります。

腱鞘は1度切ってしまうと治ることはないので、ステロイド注射と同様、治療する際にはよく話し合って決めて下さい。

ドケルバン病に注意!

ドケルバン病に注意

産後のママに多い腱鞘炎の一種として、ドケルバン病というものがあります。狭窄性腱鞘炎とも呼ばれ、症状としては親指から手首にかけての痛み、親指を動かすだけで、親指と手首に強い痛みが出てしまいます。

また、手首の親指側の痛み、腫れてしまうこともあります。原因としては通常の腱鞘炎と同様に抱っこする際の癖や指の酷使、産後のホルモンバランスの乱れも影響します。

この腱鞘炎の場合も、自然治癒は見込めませんので、親指を中心に手を3週間ほど安静にする必要があり、よくならない場合には手術が必要となることも少なくありません。

ドケルバン病を治療するには?

腱鞘炎と同様に、ドケルバン病の治療は痛みの具合によって治療法が分かれてきます。

軽症であれば親指や手首を極力使用しないように、テーピングや治療用サポーターで固定する他に、医師や薬剤師に相談の要相談の上ではありますが、湿布薬の使用、塗り薬を処方されることもあります。

また、直接的な治療効果はないとはいえ、マッサージなどで血液の循環を良くし痛みの改善を図ることもあります。

ただし、親指や手首の腫れ、痛みが強く重症と診断された場合には、投薬やステロイド注射で痛みや腫れを抑えることになります。

完治させるには切開手術

ただし、上記の治療法は痛みの改善に重点が置かれているため、痛みが引いても完治したわけではありません。

そのため、再発してしまう場合や痛みの改善が何年経っても見込めない場合には、腱鞘切開手術を行うことになります。

治療時間は5分ほどで、特殊な細いメスを使用することから手術時の傷はほんの小さな穴が残る程度です。

短時間で終わることから、入院することなく当日帰宅もできるようです。ただし、切って広げた部分は二度と戻らないので、医師とよく話し合って決めましょう。

自宅でできる腱鞘炎の対処法

自宅でできる腱鞘炎の対処法

病院で治療ができるとわかっていても、育児に追われ。病院に行く時間も惜しいというママもいるかもしれません。

もしくは、そんな時間があるならお昼寝や、休憩をしたいというママもいるでしょう。痛みがあまりにも酷い場合には、自宅での対処だけでは困難なので、すぐにでも病院を受診して欲しいところですが、初期症状であれば自宅でも痛みを軽減できる対処法はあります。

その方法については以下の通りです。効果には個人差があり、この対処法で腱鞘炎やドケルバン病が完治するわけでは決してないので、痛みが引いたとしても無理はしないようにして下さい。

サポーターやテーピングの使用

病院で痛みが軽度~中度の場合に使用されるサポーターやテーピングは、自宅でのセルフケアとして活用することができます。

腱鞘炎は親指や手首などの疲労、集中して関節を動かし過ぎることによる疾患なので、テーピングやサポーターで痛む部分を固定することで、その部分を動かせないようにし、痛みを軽減させます。

産後は安静に、といわれても休めない状態が続きますから、あえて患部を固定することで無意識に使用することがないように、患部を守ることにも繋がります。

ただし、がっちり固定してしまうことになるので、育児に支障が出るなどの欠点があります。

手首に負担をかけないアイテムの活用

腱鞘炎やドケルバン病には痛む部分を日常生活でなるべく使用せず、安静にすることが一番の対策です。しかし、育児や家事など作業をする上で手を使うことはほぼ避けられません。

そんな産後に腱鞘炎対策としておススメしたいのがベビーカーや抱っこ紐、授乳クッションの活用です。

外出する時はベビーカーを活用することで長時間抱っこすることを避けることができ、抱っこ紐を使用することで手首だけで赤ちゃんの体重を支えることがなくなるので、負担を減らし、痛みの改善に繋がります。

また、赤ちゃんに授乳する際、首のすわっていない赤ちゃんの頭を支えることも手首には負担になっているようですから、授乳クッションを上手く活用して手首などを休ませてあげて下さい。

患部をアイシング

腱鞘炎は、患部に炎症が起こっている状態なので熱を持っています。そのため、熱と痛みがある部分をアイシングすることも、痛みの軽減に効果的です。

数日間はアイスノン、ビニールなどに入れた氷水などで痛む所を冷やしてみましょう。痛みが引いて、熱っぽさもなくなってきたら、アイシングを止めましょう。

産後の腱鞘炎は予防できる?

産後の腱鞘炎は予防できる

抱っこの癖など育児が原因になっている場合もあることを考えると、腱鞘炎やドケルバン病は予防できないような気がしてきますが、字を大量に書かないようにする、スマホや携帯電話を親指でいじらない、重い物を極力持たないようにするなど、ちょっとしたポイントを押さえることで予防することができます。

また、料理をする時は手にあまり力を入れる必要のないピーラーを使用するようにしたり、食事でもお箸よりスプーンやフォークを使うようにしたりすると効果的です。

家族のサポートも腱鞘炎の予防に繋がる!

家族のサポートも腱鞘炎の予防に繋がる

パパなど家族のサポートも腱鞘炎の予防策になります。

パパも仕事でお疲れですが、お皿洗いや洗濯物などを手伝ってあげるだけでも、ママの腱鞘炎の予防に繋がります。

家族が身近に住んでいなかったり、パパが単身赴任でサポートしてもらうことが困難だったりする場合には、ヘルパーさんなど家事代行サービスを一時利用するのも視野に入れてみましょう。

腱鞘炎やドケルバン病は1度痛み始めてしまうと、個人差はあれ治すのに時間がかかります。病院で治療することもできますが、育児をしている時はその時間を作るのも難しいところです。

そのため、痛み始める前から手首などに負担をかけないアイテムを活用したり、育児の合間にスマホをいじり過ぎないようにしたりするといった自分で意識できることから予防を始めてみましょう。

産後の腱鞘炎を予防して、赤ちゃんの成長を直に触れながら楽しみたいですね。

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監修:成田 亜希子(医師)

プロフィール:弘前大学卒業後、内科医として地域医療に従事。その傍ら、保健所勤務経験もあり、国立保健医療科学院での研修も積む。感染症や医療行政にも精通している。プライベートでは二児の母。

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