妊娠後期に入ったあたりから、出産準備を始めるママは多いのではないでしょうか。
この準備は、赤ちゃんがやって来る新生活に向けての準備だけではなく、産後の入院時に必要になってくるアイテムの準備も含まれています。
その中の1つに挙げられるのがパジャマです。さまざまな種類があるパジャマですが、出産前や産後の入院時に着るとなると、普段のパジャマ選びとは選び方が異なってきます。
また、出産前や産後の入院前にマタニティパジャマを準備しておいた方が良いという声もあります。
そこで今回は、
・産後のパジャマは必要?
・マタニティパジャマの種類を知りたい
・どんなマタニティパジャマを選べばいいの?
といった方に、産後に着るパジャマはどのようなデザインを選べば良いのか、マタニティパジャマについて詳しくご紹介します。
この記事の目次
マタニティパジャマって何?
前述でも触れたパジャマの種類の1つであるマタニティパジャマは、その名の通りお産で入院する時にママが着るパジャマのことを指します。
産後、赤ちゃんがいる時でも授乳しやすいデザインであることから、授乳用パジャマとも呼ばれています。
また、マタニティパジャマは授乳だけでなく、産後に寝たままでも診察を受けられる工夫がされており、洗い替えも考慮に入れて2~3着は持っておくママが多いです。
実際に、マタニティパジャマを利用したママからは便利という声をよく聞きます。
産後はマタニティパジャマじゃないとダメ?
入院中は洗い替えすることも考えて、2~3着は持っておくと良いとされるマタニティパジャマですが、必ず準備しなければいけない物ではありません。
ママの中には、前開きのタイプのパジャマやネグリジェをマタニティパジャマに代用する人もいます。
前開きのタイプであればボタンを開けて授乳ができるからです。
ただし、病院によっては帝王切開など万が一の緊急事態を考えて予めマタニティパジャマのみを指定する病院もありますので、パジャマを準備する際には出産予定の病院に確認するようにして下さい。
マタニティパジャマのメリット
出産前や産後の入院時、つまり普通分娩であれば3~4日、帝王切開であったとしても10日の入院と、短い期間しか使用しないことを考えると、マタニティパジャマを購入するのを迷ってしまうママは多くいます。
しかし、現在では産後以降も長く使用できるマタニティパジャマが増えてきており、一般的なパジャマにはない、産後のママに嬉しい機能や工夫がマタニティパジャマにはデザインされています。
一般的なパジャマにはないマタニティパジャマのメリットは以下の通りになります。
長めの丈でシーンに合わせて対応可能
産後は回診の時などに、パンツなしの上着だけという機会が多くあります。
こんな時、マタニティパジャマを準備しておくと、膝が隠れるくらいの長い丈なので回診の時も安心です。
また、パンツセットを選んでおくと、回診時はネグリジェ、回診後はパジャマと臨機応変に対応することもできて便利です。
長さがあると、歩く時などに邪魔になってしまいそうな気がしますが、マタニティパジャマの場合、邪魔にならないように足さばきを良くするため、ボタンがスナップ止めになっているなどの工夫もされているのも嬉しいところです。
授乳口付き、大きなポケットも
マタニティパジャマの最大の特徴は、授乳時におっぱいだけ出せる授乳口が付いていることです。
一般的なパジャマだと、前開きのパジャマでもない限り、肩まで出さなくてはいけないことが多いのですが、その心配がありません。
また、男性に比べ、女性は持ち物が多いのが当たり前。
それは産後のママも同様で、入院中でもティッシュやミニタオル、お産パッド、売店に行く時にはお財布が必要になったりと、意外と持ち物が多いのです。
マタニティパジャマは、その点も踏まえて大き目のポケットでデザインされているので、必要な物を持ち歩きやすくなっています。
ウエストの調節が自由で着替えやすい
パジャマにせよ、基本的に衣類はサイズが決まっているものですが、マタニティパジャマに関しては、出産前~産後のウエストが変わりやすい時でも着られるように、ウエスト調節が可能になっています。
そのため、長く使用することができるのです。また、ゆったりと着られるようになってるので着心地が良いデザインが多く、お腹の締め付け感が気になるママには嬉しいところ。
更に、前開きや全開のタイプを選べば横になった状態でも着替えをしやすくなっています。
マタニティパジャマの種類
マタニティパジャマというと、トップの丈が長いのが特徴ですが、種類をいくつか挙げることができます。
大まかに挙げると、その種類は以下の通りになります。デザインも可愛らしい物からシンプル、カジュアルな物と、より取り見取りのマタニティパジャマですが、やはり、いくら可愛くても使いやすくなければ意味がありません。
種類を踏まえた上で自分が使いやすいと思うマタニティパジャマを選ぶようにしましょう。
ワンピースタイプ+ズボン
トップが丈の長いのが特徴であることから、マタニティパジャマはワンピースタイプが多いといえます。
産後、身体が万全じゃない状態でもスポっと頭から被るだけですむので、一着は持っておくと便利です。
また、産後すぐはズボンを履くのも一苦労といわれていますが、素材によるとはいえ、ワンピースタイプは足下が冷えます。
そのため、冬の寒い季節のことも考えて、足下の冷えを防いでくれるパンツとセットになっている物を選んでおくと重宝します。
出産予定が冬とわかっている場合には、カーディガンなど上着とセットになっているタイプがおすすめです。
ゆったりタイプ
マタニティパジャマは産後だけでなく、妊娠中でも使用することを考えて、調節機能が付いているものだけでなく、ゆったりとした着心地のタイプもあります。
特に胸回りやお腹周りに余裕を持たせている種類が多いです。
産後は、お腹も元通りになりそうなイメージがありますが、体型の戻りには個人差があり、すぐに妊娠前の体型に戻れるわけではありませんから、こうしたタイプも選んでおくと安心です。
ただし、サイズがないというわけではないので選ぶ際には注意して下さい。
前開きタイプ
産後のママは赤ちゃんに授乳するようになるので、胸を出す機会が多くなります。
この際に、前開きできないワンピースタイプなどを選ぶと、お腹から捲り上げなければならず、お腹を冷やしてしまう原因になりますし、冬はとにかく寒いです。
こんな時、前開きのタイプを選んでおくと、お腹を冷やす心配がありません。また、前開きタイプは全開タイプと胸のところだけ開くタイプの2種類があります。
特に胸の開くタイプの方は、はだける部分が胸の辺りで済むので、バスタオルや上着などで隠しやすく、添い寝スタイルで授乳する際にも使いやすいのがポイントです。
授乳口タイプ
前開きタイプと似たようなもので、授乳口がついているマタニティパジャマもあります。
授乳する際に、その授乳口を開けるだけで良いので、授乳のたびに胸まで出すのが面倒臭いというママには、こういったタイプがあると便利です。
ただし、ママ本人に合わせて授乳口の位置が調整されているわけではないので、ママによってはパジャマのサイズが合っていても、位置や開く大きさが胸と合わないということも多々ありますので、選ぶ際には注意しましょう。
マタニティパジャマを選ぶポイント
目安としてマタニティパジャマを購入する際には、診察もスムーズにでき、シーンに合わせて脱ぎ着が可能なパンツセットになった丈の長いタイプ、お財布などが入れられる大き目のポケットが付いているもの、横になっても着替えができる前開きになっていることや、妊娠中~産後1ヶ月の体型に対応できるウエスト調節が可能であること、長く着るわけですから吸汗性が高く、肌触りに優れた生地素材を使用している、といったポイントを踏まえて選びましょう。
とはいえ、着るのはママ本人ですから、好みを優先するのが一番です。選ぶ時の参考程度に覚えておきましょう。
マタニティパジャマを購入するタイミング
基本的にマタニティパジャマを含む、出産前の入院から産後に必要なアイテムは、妊娠後期に入る28週頃から準備を始めて、35週頃まで完了しておくと安心です。
しかし、マタニティパジャマに関しては着られる時期が限られてしまう物であるため、準備をするなら早めにしておきましょう。
マタニティパジャマのメリットでも触れたように、マタニティパジャマにはウエストの調節が可能なデザインが多いです。
そのため、購入するタイミングとして、早くてもお腹が目立ち始める妊娠中期から買っておいても損はないとされています。
購入するなら、マタニティ専門のお店やマタニティパジャマを扱っているお店へ行って購入するパターンが多くなります。
しかし、ママによっては人で溢れる場所に行くのは身体的に辛いという人もいます。
現在ではそんなママのために、マタニティパジャマを販売する通販サイトも多くあります。
パジャマはサイズやママの肌に合った素材、デザイン性など手に取ってみなければわからないこともあるので、なるべく実物を見て選んで欲しいところですが、そういったサイトを利用するのも購入方法の1つです。
通販を利用する際の注意点
購入方法の1つに挙げられる通販サイトですが、マタニティパジャマを扱っているサイトは数多くあります。
また、サイトのブランドごとにデザインの特徴が変わってきますから、何が良いのか迷ってしまうママもいます。
やはり実物を手に取って選ぶのとでは勝手が違ってくるので、通販サイトを利用するにあたっては注意して欲しいことがいくつかあります。
実際の店舗では手に入らないものや、取り扱っていないデザインが揃っていたり、出歩かなくても購入できるといったメリットもある通販サイトですが、直接商品を見ることができない分、予想と違うものを購入してしまうことが多いのも事実です。
注意点を踏まえて、自分に合ったパジャマを選ぶようにしましょう。
サイズ、デザインの確認
手に取って見ることができない分、マタニティパジャマを選ぶ際にはサイズの確認をきちんと行うようにしましょう。
早めの購入を検討しているようであれば、サイズが決まっているデザインを選ぶ場合、ウエストなど体型の変化も考えて、実際より大きめのサイズを選ぶことが大切です。
あらかじめウエストを調節できるデザインを選ぶのも方法です。また、パンツがセットになったマタニティパジャマでも、細かく見てみると違いがあります。
膝丈のトップにパンツのセットが一般的ですが、商品の詳細や口コミなどを参考に自分が使いやすいと思うデザインを選ぶようにしましょう。
素材のチェック
通販サイトを利用した時にたまにあるのが、ママの肌に合わない素材を選んでしまうことです。
手に取って確認することができないので仕方がない部分はあるのですが、妊娠中や産後のママの肌はデリケートのため、素材1つで肌が荒れてしまうこともあります。
ですので、生地に使用されている素材は必ずチェックするようにしましょう。
また、産後は授乳時などに赤ちゃんが触れる機会も多いですから、綿100%など赤ちゃんの肌にも優しい素材を使用したマタニティパジャマを選ぶようにしましょう。
ママ友から譲り受けるという手も
とはいえ、マタニティパジャマもお手頃なお値段の物もあれば良いお値段のする物もあります。
そのため、揃えたいと思っていても、経済的な事情で難しくなってしまうママもいます。
マタニティパジャマは絶対に購入しなくてはいけない物ではないのですが、出産予定の病院によっては、病院側からのマタニティパジャマを指定されている場合もあります。
そんな時に、相談してみて欲しいのが身近にいる先輩ママやママ友です。使用の終わったマタニティパジャマを綺麗な状態で保管している可能性が高いからです。
予算が許す限りは自分で揃えたいところですが、どうしても無理な場合には、周囲の人に確認してみるのも1つの方法です。
自分の着やすいパジャマを選ぼう!
あると便利なマタニティパジャマですが、購入して良かったかといえば賛否両論です。
あると便利、というママがいる反面、全く使わなかったというママもいます。
妊娠中から産後のママが使いやすいように工夫されているマタニティパジャマですが、やはり一番はママ本人が使いやすいかどうか、着ていてリラックスできるか、これに尽きます。
マタニティパジャマでも、普通のパジャマの代用でも、自分に合ったパジャマを産後までに準備しましょう。