出産してから気になるのがお腹のたるみです。出産後、多くのママはお腹のたるみに悩み、お腹のたるみだけでなく、お腹の皮のたるみも気になるところです。
そもそも、お腹のたるみの原因のひとつが、お腹の皮のたるみだということを皆さんご存知でしょうか?
そこで今回は、
・どうして出産後お腹がたるむの?
・産後のお腹のたるみは治るのか?
・産後のお腹のたるみを解消方法を教えて!
といった方に、出産後のお腹がたるむ原因やたるみの解消法について詳しくご紹介します。
この記事の目次
出産後にお腹がたるむ原因
出産後にお腹がたるんでいる主な原因は、お腹の皮のたるみです。出産後ママのお腹の皮はたるみ、お腹がたるんでいるように見えるのです。
産後、多くのママがお腹の皮がたるんだことに悩んでいます。しかし、お腹のたるみを解消するためには、まずお腹の皮の部分のたるみを解消させる必要があります。お腹の皮のたるむ原因には、どんなことが考えられるのでしょうか。
出産後にお腹の皮がたるむ原因
妊娠・出産を経験すると、女性の身体はいろいろ変化をもたらしますが、ママのお腹の皮が出産後にたるんでしまうのも変化のひとつです。
当たり前ですが、妊娠中は赤ちゃんがママのお腹の中にいます。ママのお腹の中で赤ちゃんが成長していくにつれて、お腹が大きくなりお腹の皮や筋肉が伸びてしまうのです。
しかし、出産するとお腹の赤ちゃんがいなくなり、結果としてお腹が急激にしぼんで皮が余ってしまいます。そういった理由から、出産後はおなかの皮がたるんでしまうのです。
例えるなら風船と同じです。膨らましてない風船は固くてなかなか伸びません。しかし、一度膨らましてから空気を少し抜くと、ゴムが伸びて少したるんだようになります。出産後のママのお腹の皮も似たような状態なのです。
出産後のママのお腹
出産後にお腹がたるむ主な要因はお腹の皮のたるみですが、ママのお腹自体も出産によって変化しており、お腹がたるむ原因となっています。
出産すると骨盤が妊娠前に比べると開いてしまい位置が下がってしまいます。さらに、妊娠中に筋肉量が少なくなり、お腹まわりの内臓が下がりお腹がたるみます。
出産後も骨盤が開いたままで、筋肉量も少ないとお腹まわりに脂肪がつきやすい状態になります。ですので、そのまま放置していくとおなかに脂肪がつきやすく、お腹のたるみは進んでいきます。
こういった理由から、早期に骨盤を正しい位置に戻しお腹のたるみを解消することが大切なのです。
お腹の皮のたるみを戻す方法
出産後のママは、できるだけ早くお腹の皮のたるみを解消したいと願っているはずです。少しでも早く、お腹の皮のたるみを解消させるためにできることは意外と多いです。
お腹の皮のたるみの解消は、健康に過ごすために役立つ方法でもあります。お腹の皮のたるみに悩んでいるママは、今から紹介する方法を利用して早めにお腹の皮のたるみを解消させましょう。
筋トレ
お腹の皮のたるみの改善に筋肉をつけることは有効です。お腹の筋肉を鍛えることによって、皮膚を自分の力で収縮することができますので、腹筋をおススメします。
腹筋でお腹の筋肉を鍛えることができ、お腹の皮のたるみを解消するのに効果があります。ですが、無理をしない程度にしておきましょう。
体重の維持
当たり前のことですが、体重が増えればお腹が出て、お腹の皮のたるみを解消することができなくなります。もちろん、育児には体力が必要でストレスもあり食欲が旺盛になってしまうのもわかります。
しかし、体重の維持のために食べ過ぎは控えましょう。また、妊娠中は動くことが減っているので、出産後のママの基礎代謝は低くなっています。
基礎代謝が低いと普段に比べて太りやすくなります。出産後、太ってしまうとお腹の皮のたるみがそのまま定着して、結果お腹の皮のたるみが縮みにくくなってしまうのです。
ですので、お腹の皮のたるみを解消させたかったら絶対に太ってはいけないのです。しっかり体重を維持しましょう。
ビタミンBの摂取
ビタミンの摂取は伸びてしまった皮の改善に効果的です。とくにビタミンB6は、タンパク質の代謝に働くビタミンとして知られています。タンパク質の代謝をよくすると肌の再生機能があがるので、ビタミンB6の摂取を心掛けましょう。
ビタミンB6を豊富に含む食材は、レバーやカツオ・マグロなどの動物性食品です。もちろん、食品から摂取するのもいいですが、サプリメントで補う方法もあります。サプリメントなら気軽にビタミンB6を摂取できます。
ビタミンB6は他にもさまざまな効能があります。ビタミンB6はセロトニンという脳内物質を作り出し、気分を安定させたり、睡眠を正常にしたり、うつ病の改善などに効果があります。
ビタミンB6は出産後のお腹の皮のたるみを解消するだけでなく、さまざまな効果があるのでできるだけ摂取するように心掛けましょう。
コラーゲンの摂取
コラーゲンは肌の弾力維持にかかせないものです。
コラーゲンの新陳代謝速度は年齢を重ねるにつれ低下してくるとも言われているので意識してコラーゲンをを摂取することでたるみを解消が期待できるかもしれません。
ストレッチ
ストレッチをするのもお腹の皮のたるみを解消するのに効果的です。ストレッチを行うと体の血行が良くなり細胞が活性化して、全身の新陳代謝も良くなりお腹の皮膚の再生機能も上がるのです。
しかも、ストレッチは腰痛にも効果的で母乳の出も良くなります。無理なストレッチは禁物ですが、簡単なストレッチを毎日行いましょう。
また、赤ちゃんのお世話で下を向いている機会がどうしても増え、結果的に猫背になりやすく血行を悪くします。ですので、ストレッチで背筋を伸ばすことも忘れずに取り入れて下さい。
新陳代謝を高める
肌の新陳代謝を高めるのも効果的です。また、皮膚をクリームやローションなどで保湿することも大切です。
クリームやローションを塗ることは、マッサージ効果もあり新陳代謝を高めてくれます。また、浸透力の高いクリームやローションを使用すると皮膚細胞の活性を高めてくれます。
朝やお風呂上がりにクリームやローションを塗るのを心掛け、お腹周りの皮膚の新陳代謝を高めることを意識しましょう。もちろん、皮膚の新陳代謝を高めることで即効性があるわけではありません。
しかし、続けてケアをすることで必ず効果が出てきます。まずは、お腹周りの皮膚のケアからはじめてみましょう。妊娠線予防に使っていたクリームなどを使うのもおススメです。
最終手段は皮膚のたるみの手術
お腹の皮のたるみを解消するために、一番手っ取り早いのは手術です。美容外科で皮膚のたるみを取る手術をすれば、確実にお腹の皮のたるみを解消できます。
しかし、正直あまり出産後のお腹の皮のたるみの解消のために手術をする人はいません。しかし、どうしてもお腹の皮のたるみをすぐにでも解消したいのなら、選択肢の一つにするのもいいでしょう。
お腹の皮のたるみを解消する手術は、美容外科で行うのが一般的です。美容外科では脂肪吸引をしており、脂肪吸引で余った皮膚を切除する手術をしています。出産によるお腹の皮のたるみは似たようなものなので、美容外科での手術対応が可能なのです。
しかし、手術費用が高いのがネックです。病院によって違いますが、たるんだ皮膚の切除の手術費用は100万円以上かかります。さらに、手術には入院の必要もあります。
手術を選択するにはそれなりのデメリットがあります。もし、手術を視野に入れているのならデメリットにも目を向け、自力でお腹の皮のたるみを解消できないかをもう一度考えましょう。
出産後に骨盤を正常にする方法
出産によって骨盤は開いてしまい、これにより妊娠前に比べると骨盤の位置が下がってしまいます。骨盤が開いたままで筋肉量が少ないとお腹周りに脂肪がつきやすくたるみが目立ちます。
ですので、骨盤を正常な状態にするのも、お腹のたるみを解消するためには重要です。できるだけ早く骨盤の位置をもとの位置に戻して、たるみやすい状況を改善しましょう。
もちろん、骨盤を妊娠前の正常な状態にするためには方法があります。無理をしない範囲で、骨盤を正常な位置に戻すための運動をしていきましょう。
骨盤体操
お腹周りに筋肉をつけるためにも骨盤矯正のためにも骨盤体操は効果的です。また、骨盤体操の際には骨盤矯正のために、骨盤矯正ベルトやガードルを使用して行うことで、より効果的になります。
おすすめの骨盤体操2種類を、下記で紹介するのでぜひ参考にしてください。どちらの骨盤体操も特別な技術や用意するものがないので、時間を見つけておこなってみてください。
おすすめ骨盤体操1
①両足を伸ばして床や畳などに座ります
②右足を曲げ、左ひざの外側に置き膝を立てます
③胸の前で両手を合わせ、息を吐きながら上半身を右にねじります
④その状態をキープしながら腹式呼吸を5回おこなって上半身を戻します
⑤今度は、左右足を逆にして①~④を行います
以上の骨盤体操を左右各5回1セットで1日数セット行うのがおすすめです。
おすすめ骨盤体操2
①仰向けに寝て両腕を大きく広げます
②両足をくっつけ膝を立てます
③息を吐きながら、下半身だけ右側に倒します
④息を吸いながら元に戻します。
⑤息を吐きながら、今度は下半身だけ左側に倒します
⑥息を吸いながら元に戻します。
以上の骨盤体操を左右5回1セットで1日数セット行うのがおすすめです。どちらの骨盤体操も無理をしない範囲で行いましょう。
お腹の皮のたるみを解消する注意点
お腹のたるみを解消する上で、注意することもあります。まず出産直後に、お腹のたるみを改善するための運動は控えましょう。
産後1ヶ月未満は、産褥期であり出産で傷ついた体を癒す期間です。この時期に無理をすると体調を崩す恐れがあります。
産褥期については、産褥期に無理をしないで!産後の理想の過ごし方にて詳しくご紹介しています。
また、会陰切開や帝王切開の出産の場合では、傷が残っており痛みを感じることもありますので、無理をしないのが一番です。
会陰切開については出産時の会陰切開と抜糸とはどんなもの?産後の痛みついて、帝王切開については帝王切開出産の産後の過ごし方!気を付けるポイントは!?の記事にて、それぞれ詳しくご説明しています。
どうしてもすぐにでも、お腹のたるみ解消のために行動をしたいのなら、骨盤矯正ベルトを使用して生活をし、無理のないストレッチ・マッサージ、お腹の皮膚のケアなどをして体調を戻していきましょう。
焦らない
お腹のたるみがなかなか改善されなくても、焦らなくて大丈夫です。焦ってもなにも状況は変わりません。
逆に焦って行動した結果、体調を崩してしまえば自分のみならず赤ちゃんにも悪影響です。さらに、焦りはストレスを生みます。ただでさえ育児はストレスとも戦わないといけないのに、さらにストレスが増えてしまいます。
お腹の皮のたるみは、自然に皮膚の再生機能によって治ることもあので、自分のできる限りのケアをしたのなら焦らず結果を待ちましょう。
どんなことに対しても即効性はなく徐々に結果が出てくるはずです。焦らず落ち着いて生活し、気付いたらお腹周りが妊娠前と同じだ!となるような楽な気持で生活していきたいですね。
監修:natsumi(看護師)
プロフィール:産婦人科にて勤務後、保育園看護師として勤務中。母子に寄り添うことをモットーに日々働いています。
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妊娠線対策、妊娠線予防に効果的なボディクリームについては「できてしまった妊娠線やセルライトをケアする方法は?」でご紹介しています。