乳幼児突然死症候群ってなに

SIDS(乳幼児突然死症候群)ってなに?原因や予防法とは?



睡眠中に赤ちゃんが死亡する原因に、乳幼児突然死症候群(SIDS)という病気があります。

大切な我が子が突然死してしまうことは、想像もしたくないことですが、実際にSIDSで亡くなってしまう赤ちゃんは思った以上に多く、少しでも乳幼児突然死症候群(SIDS)の認識を深め、予防や対策をしておきたいものです。

そこで今回は、

・乳幼児突然死症候群(SIDS)ってなに?
・乳幼児突然死症候群(SIDS)が起こるのはなぜ?
・乳幼児突然死症候群(SIDS)を予防するには?

といった方に、乳幼児突然死症候群(SIDS)とその予防について詳しくご紹介します。

乳幼児突然死症候群(SIDS)とは

SIDSとは

乳幼児突然死症候群(Sudden Infant Death Syndrome)とは、病気やケガなど、健康状態に目立った問題もなく、元気に育っていた赤ちゃんが、何の前触れもなく突然死亡してしまうという病気です。

ほとんどが眠っている間によるもので、いまだにはっきりとした原因はわかっていません。

睡眠中に起こりやすい窒息などの事故とは区別して考えられています。

0歳児、特に生後2ヶ月~6ヶ月に多く見られる病気で、厚生労働省によると、平成29年度には96名の赤ちゃんがSIDSで亡くなっており、乳児期の死亡原因としては第4位となっています。

乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因

SIDSの原因

乳幼児突然死症候群(SIDS)はなぜ起こるのかについてですが、残念ながらはっきりとした原因は明らかになっておらず、予兆もないため、確実な予防法もまだわかっていません

今のところ、SIDSになった赤ちゃんは健康児と比べて無呼吸の頻度が高く、そこから回復できない(防御反射の異常)ため突然死するのではないかと考えられています。

そして、いろいろな研究が行われる中で、

・うつ伏せ寝
・着せ過ぎや温め過ぎによる高体温(うつ熱)
・粉ミルクでの育児
・両親の喫煙
・低体重や先天性の呼吸異常

などが病気の発症に何らかの関係があると挙げられています。

SIDSの確実な原因や予防法はわかっていませんが、これらのケースを防ぐことで、SIDSの発症率が低くなるというデータがあります。また、統計的には季節は「冬」、時間帯は「午前中」の発症が多いとされていますので特に注意しましょう。

乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防法

SIDSの予防法

原因も確実な予防法もまだ明らかにされていない乳幼児突然死症候群(SIDS)ですが、上記の通りいくつかのケースにおいて、SIDSの発症の危険性を低くすることがわかっています。

特に、発症が多く見られる生後2ヶ月~6ヶ月は以下の点に気を付けて育児をしましょう。

うつぶせ寝をやめてあおむけで寝かせる

SIDSはうつぶせ寝、あおむけ寝のどちらでも発症しますが、うつぶせ寝をしていた赤ちゃんの方がSIDSの発症頻度が高いという調査結果が出ています。

そのため、何らかの理由で医者にうつぶせ寝を指示されている場合以外は、赤ちゃんをあおむけに寝かせてあげるようにしましょう。

しかし、赤ちゃんを必ずうつぶせにしてはいけないというわけではありません。うつぶせの姿勢をとることで肩や首の筋肉を使い、運動機能をバランス良く発達させるメリットもあるため、大人が見ている前で無理のない範囲でうつぶせの練習をさせることは問題ありません。

詳しくは、新生児のうつ伏せ、練習ならOK?うつ伏せの危険性と注意点の記事にてご紹介していますので参考にしてください。

赤ちゃんとの添い寝に注意

常に赤ちゃんの様子をチェックし、異常をできるだけ早く察知するためにも、添い寝をしたり、5分~10分おきに様子を見たりすることは、SIDS発症の危険性を低くするのに有効です。

しかし、添い寝などで赤ちゃんと一緒に寝てしまうと、大人が寝返りを打ったときに赤ちゃんの頭や胸部を圧迫してしまう危険があります。

隣で寝かしつけるときは、間に固めのクッションを置くなど充分に注意することが必要です。

赤ちゃんの寝場所を整えよう

赤ちゃんの寝かせ方の他にも、ベビーベッドや布団の周囲にぬいぐるみやティッシュ、紐のついたものなどを置かないようにしましょう。

寝ている間にそれらが絡まったり、顔を覆いかぶさってしまったりしても赤ちゃんは自分でどけることができません。

そして、赤ちゃんが顔を埋めて窒息する可能性があるため、寝具は硬いマット、掛け布団は軽い物を使用しましょう。

そして、日中のお昼寝でもソファーなどで眠らずに、きちんと赤ちゃん専用の寝場所で眠らせるなど、赤ちゃんが寝る場所に充分配慮しましょう。

部屋の暖めすぎや赤ちゃんの厚着に注意

赤ちゃんの体温の過度な上昇は、SIDS発症に関係があることが分かっています。赤ちゃんは基本的に体温が高いため、暖かい部屋に厚着や分厚い布団という環境の中で寝ていると、ますます熱がこもり、体温も高く(うつ熱)なってしまいます。

そして、高くなり過ぎた体温を下げようと、赤ちゃんは自身の基礎代謝量を減らそうとするのですが、その働きが呼吸機能の働きに影響し、無呼吸状態が続いてしまう恐れがあると考えられているのです。

そのため、寒いからといって必要以上に暖房をきかせたり、赤ちゃんに厚着をさせたりすることは避けましょう。

母乳育児をする

母乳育児の赤ちゃんは、粉ミルクの赤ちゃんよりもSIDSの発症率が低いという調査結果がでています。

粉ミルクが直接SIDSの原因になっているわけではありませんが、母乳育児が赤ちゃんにとって免疫力の向上など、さまざまな良い影響を与えることに関係しているのではないかと考えられています。

家族は禁煙に協力しよう

タバコはSIDSの大きな危険因子となっており、両親が喫煙している場合の方が、喫煙していない場合に比べて約4.7倍もSIDSの発症率が高いことがわかっています。

母乳育児のママが喫煙すると、赤ちゃんは母乳からニコチンを摂取することになります。
ママが喫煙した直後の母乳のニコチン濃度は約2~3倍といわれています。

出産を終えてもなるべく禁煙につとめましょう。

また、ママ自身が喫煙していなくても、受動喫煙が赤ちゃんに悪影響を与えることが分かっています。

家族の喫煙者にも禁煙するよう協力を求めましょう。

外出する際も、タバコの煙と隔離されている禁煙席を選ぶなど、受動喫煙の危険性が低い場所に行くようにしましょう。

妊娠中の喫煙が赤ちゃんに悪影響を及ぼすことはよく知られていることですが、SIDSを増加させるというデータもあります。

ALTE(乳幼児突発性危急事態)

ALTE

SIDSとは別に、健康と思われていた乳児が突然、生命を脅かされるような状態となり、原因が特定できないものをALTE(乳幼児突発性危急事態)と呼んでいましたが、現在では、次項でご紹介するBRUEという新たな概念が用いられるため、ALTEという言葉が使われることは少なくなってきています。

ALTEは、呼吸の異常、皮膚色の変化、筋緊張の異常、意識状態の変化のうちの1つ以上が突然発症し、児が死亡するのではないかと観察者に思わしめるエピソードで、回復のための刺激の手段・強弱の有無、および原因の有無を問わない徴候、と定義していました。

乳幼児突然死症候群(SIDS)の未然状態と考えられることが多く、ニアミスSIDSと呼ばれることもありましたが、疫学的な背景がSIDSに一致していないこと、およびSIDSの症例はALTEの既往がないものがほとんどであること、などが判明しており、SIDSと区別するための用語として使われていました。

BRUE(brief resolved unexplained event)

BRUE(brief resolved unexplained event)とは、2016年5月にアメリカ小児科学会から提唱された、ALTEに代わる新たな概念です。

リスク因子に基づいて判断するための方法を提供し、低リスクと判断される児に対して推奨される対応を提供することを目的として提唱されたものです。

以下のうちの1および2を満たすものをBRUEといい、

1. 1歳未満の乳児において以下の徴候のひとつ以上が突然に発症し、短時間で回復して来院時には症状が改善している:
・チアノーゼまたは蒼白
・呼吸休止、低呼吸、または不規則な呼吸
・筋緊張の著明な変化(過緊張または低緊張)
・反応レベルの変化  
2. 適切な病歴確認と診察にても事態を説明し得る状況を何も認めない

BRUEの定義に当てはまる症例で、下記の基準に適合する低リスク群には、不必要な検査や入院を避けることが推奨されています。

低リスクと判断するための基準
・生後60日を越えている
・未熟性がない:在胎週数32週以上で出生、発症時の修正在胎が45週以上
・初めての発症である(過去にBRUEの既往がなく、家族性がない)
・持続時間が1分以内である
・専門家による心肺蘇生を必要としない
・懸念される病歴を認めない(虐待、突然死の家族歴、有害物質への暴露、など)
・診察上、懸念される所見がない(打撲痕、心雑音、臓器肥大、など)

赤ちゃんを見守るベビーモニターの活用も有効

ベビーモニター

SIDSの発症と関連のあるケース、そしてALTE(乳幼児突発性危急事態)やBRUE(brief resolved unexplained event)についてご紹介しましたが、何よりも睡眠時の赤ちゃんの環境に気を配ることと、赤ちゃんの異変にいち早く察知することが非常に重要です。

すべてを予防できるわけではありませんが、海外では両親が赤ちゃんのBRUEの状態を察知するための一つの方法として、スヌーザー・ヒーローというアイテムが活用されています

スヌーザー・ヒーロー

スヌーザー・ヒーローは、眠っている赤ちゃんの腹部の動きをモニタリングできる、ポータブルベビー体動センサーです。

わずらわしいコードやワイヤーなどはなく、固定クリップを赤ちゃんのおむつに取り付けるだけで、簡単に使用することができます。

赤ちゃんのお腹の動きが15秒間止まっている場合、振動でお知らせします。その振動で赤ちゃんが動きを再開すると動きを感知し、再び監視モードになります。

そして、もしそのまま赤ちゃんが動きを再開しない場合、警告音でお知らせします。

赤ちゃんが寝ている間は、事故などの危険性を下げるためにも、一人にしない、目を離さないなど細心の注意が必要ですが、静かに寝ていると息をしているか不安になって、片時も落ち着くことができず、それが精神的にストレスとなってしまうママもたくさんいます。

そこでこのようなベビーセンサーを利用することで、安心しながら隣で少し休憩したり、ちょっとした家事をすることができたりと、ママにとっての安定剤としての役割もあります。

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あくまでもこのグッズはSIDS防止専用の機器ではないため、ベビーセンサーをつけているからといって、赤ちゃんを一人で長時間放置することのないようにしましょう。何か異変を感じた場合は、必ず医師に相談しましょう。

まとめ

まとめ

乳幼児突然死症候群(SIDS)、および、BRUE(brief resolved unexplained event)は、予期できない原因不明の病気です。

ご紹介したポイントにすべて気を付けて過ごしていても、SIDSを発症してしまう場合もありますし、何も気を配っていなくてもSIDSを発症しない場合もあります。

ですが、少しでも赤ちゃんの周囲の環境を整えて、大人も含めた生活リズムを見直し、SIDSの知識を広めて過ごすことは、SIDS発症のリスクを下げることに有効であると考えられています。そして、SIDS以外の病気や、ケガなどの事故を防止することにもつながるのです。

ただし、あまりにも神経質になり過ぎるとママのストレスになってしまうので、家族で協力しあって気をつけるようにしましょう。

そして、何か異変を感じた場合はすぐに病院に連れて行きましょう。

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