急な肌トラブル

急な肌トラブル!女性ホルモンと肌の関係~妊娠、産後編~




妊娠前に比べると肌質が大きく変化する妊娠中と産後は、その変化についていけないこともしばしば。

急に肌荒れが起きたり、シミや肌老化、乾燥をしたかと思えば、その一方で肌が艶々になるなど、今までにないくらい肌の調子が良くなる場合もあります。

そこで今回は、

・妊娠したらお肌がカサカサ!
・出産したらお肌トラブルは治るの?
・女性ホルモンってなに?
・肌トラブルが出たら、何に気を付けていけばいいの?

といった方に、妊娠、出産で起こる肌トラブルと女性ホルモンの関係について詳しくご説明します。

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女性ホルモンについて

肌と関係があるとされる「女性ホルモン」。一括りにしてしまっているものの本来は2種類に分けることができ、女性ホルモンというのはその2種類のホルモンの総称になります。働きや、種類によって体に与える影響も異なるそれぞれのホルモンの詳細は以下の通りになります。

エストロゲン

卵胞ホルモンとも呼ばれる女性ホルモンの1つで、女性らしさを作るホルモンといわれています。

生理の終わり頃から排卵前にかけて分泌が多くなるホルモンで、このホルモンの分泌が多い時期(卵胞期)には体と肌のコンディションも比較的安定しているようです。

働きとしては卵胞ホルモンと呼ばれるように、卵巣の中で眠っている卵胞の成長のサポートや、精子が子宮に入りやすいように頸管粘液分泌を促す、受精卵を着床しやすくする為に子宮内膜を厚くするなど、妊娠しやすい環境を作ってくれます。

また、女性らしい体つき―丸みをおびた体を作ったり、自律神経を整える、血管の収縮を抑制するなど体の調子を整える働きをし、肌を美しくしてくれます。

プロゲステロン

女性らしい体作りをするエストロゲンに対し、プロゲステロンは妊娠を助けるホルモンといわれています。黄体ホルモンとも呼ばれ、排卵後から生理前に多く分泌されます。

主な働きとしては、エストロゲンが厚くした子宮内膜を受精卵が着床しやすいように、更に厚くして子宮をフカフカな状態に整えたり、妊娠後は流産などのトラブルがないように、妊娠を継続させる働きをしてくれます。

また、赤ちゃんへ栄養をすぐに供給できるように体内の水分を保持したり、食欲が増進する働きもあります。

膣内へ細菌の侵入を防ぐために粘着性の高いおりものを排出しやすくなるなど、女性の身体を守ろうとするホルモンでもありますが、エストロゲンと異なり、プロゲステロンの分泌が多い黄体期は精神的にイライラしやすくなる原因にもなります。

胸が張り、痛みを感じやすかったり腰痛や腹痛、便秘などの不快症状を引き起こす原因になることもあります。

女性ホルモンと肌の関係

2種類の女性ホルモンは、決まったサイクルに合わせて交互にバランスよく分泌されていきます。その為、時期によって体の調子に変化があるだけでなく、肌にも影響を与えています。

妊娠前で、ホルモンバランスが正常な状態であれば生理期→卵胞期(もしくは低温期)→排卵期→黄体期(もしくは高温期)のサイクルで、エストロゲンが月経から排卵が起こる前の卵胞期まで、排卵から次の月経が起こる黄体期までをプロゲステロンと分泌が交互に入れ替わることで、体と肌に変化を与えていることになります。

妊娠中・産後の肌と女性ホルモン

妊娠中と産後には、体にさまざまなトラブルが起こります。肌トラブルもその1つです。そのトラブルが起こってしまう原因に女性ホルモンのバランスが関わっています。

妊娠前は、女性ホルモンの分泌にサイクルがあることで、肌にも影響があることがわかっていますが、妊娠中や産後の女性ホルモンの分泌は妊娠前と異なります。

妊娠、産後の肌と女性ホルモンはどのような関係になっているのでしょうか?

妊娠中の肌

妊娠中は、肌にハリとツヤが出て今までにないくらい肌がキレイになったという話も聞きますが、やはり肌トラブルも多くなる時期です。

急な肌トラブル

特に妊娠がわかってからの1~3ヶ月の妊娠初期は肌が荒れやすく、ニキビや吹き出物、シミ、肌が黒ずむ色素沈着など肌トラブルが連続して起こる方が少なくありません。

肌が乾燥しやすくなるので、湿疹ができやすく、かゆみも感じやすくなります。今まで肌トラブルと無縁だったママも、急なことに、原因がわからず戸惑う人も多くなります。

敏感肌でデリケート

この頃から、ずっと使用していた化粧品が合わないというママも増え、急に変化した肌のコンディションに振り回される時期でもあります。

元々、妊娠中は敏感肌になりやすいといわれ、顔だけでなくお腹や手足などの皮膚のあらゆるところが刺激に敏感になるのが悩ましいところです。

また、化粧品の成分だけでなく、紫外線や埃などの外部からの刺激にも肌は反応しやすくなります。

痒みを感じたり、肌の炎症や湿疹ができてしまう場合もあり、素材によっては衣類が肌に触れるだけでも、ダメな人もいるようです。

デリケート状態になってしまうのでアトピー持ちだったりするなど皮膚炎に元から悩まされている場合には、その症状が更に酷くなる場合もあります。

お腹の肌に亀裂!?

ママによって個人差はあるものの、お腹が目立ち始める妊娠5ヶ月あたりから、お腹の肌に亀裂が走ったような妊娠線ができやすくなります。

ストレッチマークとも呼ばれ、主に肌の弾性線維などに断裂が起こり、赤紫色の線状班ができてしまうもので、人によってはミミズ腫れのようになります。

お腹の下側を中心に太ものやお尻、胸のあたり、背中など見えにくい部分にできたり、同時に何ヶ所もできてしまうこともあり、1度できてしまうと治りにくいのが特徴です。

妊娠線予防には、妊娠線予防におすすめのクリームと市販のボディクリームとの違いの記事を参考にしてください。

女性ホルモンの状態

妊娠中の女性ホルモンのバランス状態は、プロゲステロンの分泌量が大幅にアップします。

プロゲステロンは妊娠しやすいように体を整えるだけでなく、妊娠後には体が妊娠を継続できるように胎盤を完成させたり、後々は赤ちゃんを育てることになるので乳腺を発達させるなど、体に働きかけます。

妊娠初期を中心にエストロゲンよりも多く分泌されるので、バランスはこの頃から崩れています。

肌の調子が良くないのは、プロゲステロンの影響が強く出ているからです。エストロゲンは妊娠中、プロゲステロンに比べると少ないものの分泌はされています。

むしろ、エストロゲンも胎児の成長に合わせ子宮を大きくしたりするなどの働きをしますし、妊娠が安定してくる頃には胎盤からも分泌されるようになるので分泌量が増えてきます。

プロゲステロンの分泌量のピークは妊娠して8~9ヶ月頃といわれていますから、それまではどちらのホルモンも正常値よりも増加し続けることになります。

肌への影響

妊娠初期、肌には分泌量の多いプロゲステロンの影響が強くでます。プロゲステロンにはメラニンを生成するメラノサイトを刺激する作用があるので、シミができやすくなりますし、体が赤ちゃん中心に動き始めるということと合わさって、肌も乾燥しやすくなります。

このホルモンの影響で皮脂分泌も活発になりますから、ニキビや吹き出物もできやすくなります。

後半になるにつれプロゲステロンの分泌も落ち着き、エストロゲンの分泌も増えてくるもののバランスが整うわけではありません。肌環境が悪い状態が続くことが予想されるので注意しましょう。

関連記事>>妊娠中に大人のニキビが増える4つの原因!その対策と予防法

産後の肌

妊娠中の肌トラブルは産後になれば落ち着くといわれていますが、なくなるわけではありません。

継続する肌トラブル

個人差があるとはいえ、産後も肌トラブルが治らなかったり、産後に乳首の黒ずみといったくすみ、シミ、肝斑、肌荒れなどの症状が起こる場合もあります。

肌も乾燥しているので、痒みや赤みが出てしまうこともあります。また、肌のバリア機能も正常に働いていないので化粧品が合わない、紫外線などのちょっとした刺激でも肌が敏感に反応してしまう状態で、妊娠中に引き続き敏感肌になりやすいといえます。

アレルギー

産後は体質が変わってしまったかのように、アレルギーのような症状がでやすい時期です。

一般的に卵やソバなどを食することでなる食物アレルギーだけでなく、結婚指輪など金属が肌に触れることで起きる金属アレルギー、埃などのハウスダストに肌が過剰反応してしまうこともあります。

主な症状としては、痒みや湿疹、肌に赤みが出てしまうなど蕁麻疹のような症状が挙げられます。

重症化すると肌が腫れあがったり、呼吸器系に症状が出て危険なことになる場合もあるので、原因がわかっている場合には極力避けるようにし、医師に相談するといった対応が必要になります。

肌の老化

妊娠前に比べると、産後は特に肌の老化を感じやすくなります。たるみや小じわが増え、肌も乾燥してパサついているので、「老けてしまった」と思うママは実際多くみられます。

顔まわりの、シミが濃くなったり、増えたり、肌にハリがなくなったり、そんなことから肌が老化してしまったように見えるともいわれています。

肌環境もボロボロなので、吹き出物やニキビもできやすく、肌もくすんでしまうので、見た目が汚く見えてしまうのも産後の肌にありがちな状態といえるでしょう。

女性ホルモンの状態

妊娠中はプロゲステロンもエストロゲンも増加傾向にあることで、ホルモンバランスが崩れていましたが、産後は逆に分泌量が急激に減少してしまうことでバランスが崩れます。

特に、美肌ホルモンと呼ばれるエストロゲンの分泌は一気に減ります。

それはエストロゲンに母乳の分泌を抑えてしまう作用があり、産後も多く分泌されていると赤ちゃんを育てるのに支障が出てしまうからです。

また、プロゲステロンも妊娠中に比べると減少傾向にありますし、更に「プロラクチン」と呼ばれる母乳分泌に必要なホルモンが新たに分泌され始めるので、妊娠中とは違った意味で乱れやすい状態になります。

肌への影響

産後はプロゲステロンの分泌が減少することもあって、シミやそばかすの素になるメラニンの生成が抑えられるので、妊娠中に比べるとシミなどが落ち着いてくるといわれます。

しかし、エストロゲンも減少しているので、肌のハリや潤いがなくなり、肌のバリア機能も正常に働けなくなっています。

そのため、乾燥や衣類の繊維など、ちょっとした刺激に敏感になりやすく、肌のたるみや小じわなど肌の老化を感じやすいようです。

肌も乾燥もしやすくなっているので、乾燥による肌の炎症や痒みなど、いわゆる乾燥肌になりやすいとされています。

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ホルモンバランスは整えられる?

妊娠中や産後に乱れてしまいがちな女性ホルモンですが、整えてあげることはできます。

例えば、食事です。ホルモンの働きに関与するカルシウムやマグネシウム、ホルモンの生成に欠かせない亜鉛といったミネラルを摂取したり、ビタミンであればホルモンの分泌状態を整えてくれるビタミンEなども摂取するとよいでしょう。

ホルモンバランスを乱すストレスの緩和や、肌にも良い効果があるとされるビタミンCもおすすめです。栄養バランスを考えた食事は、ホルモンバランスを整えるのにも良い効果を発揮してくれるといえるでしょう。

また、質の良い睡眠をとることや適度な運動を生活に取り入れることも大切です。

睡眠不足になってしまうとホルモンの分泌が悪化してしまいますから、睡眠を規則正しくとることはバランスを整えるポイントの1つですし、適度な運動は新陳代謝を上げて血行が良くなることでホルモンのバランスが良くなるとされています。

ホルモンバランスはストレスを感じてしまうと余計に乱れてしまうので、妊娠中も産後もリラックスできる時間とストレス解消を心掛け、心と体をできるだけ休ませてあげましょう。

まとめ

肌と女性ホルモンは深く関係している為、影響が出やすいですが、ホルモンバランスを整えるだけでなく、スキンケアを小まめにしてあげることもとても大切です。

外からも内からも肌へアプローチしてあげることで、ホルモンバランスがどうしても乱れてしまう妊娠中や産後でも、何もしない時と比べて症状がだいぶ和らぎます。

産後は特に、赤ちゃんが一番になってしまう生活になるとは思いますが、自分の肌を労わる時間を作る、ということも大切です。

ママになると全体的に頑張り過ぎてしまう傾向がありますが、体は妊娠前と勝手が違います。ホルモンバランスと上手く付き合いながら、お肌も美しく保っていきたいですね。

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