妊娠中期に胃もたれはどうして起きる?胃もたれの原因と対処法

妊娠中期に胃もたれはどうして起きる?胃もたれの原因と対処法




つわりや頭痛など妊娠初期は母体が安定していないこともあって、さまざまな症状に悩まされますが、その時期を過ぎれば妊娠中期。

安定期とも呼ばれるこの時期に、子育てで忙しくなる前に温泉や旅行などやっておきたい事を積極的にしようとするママも多いはず。

しかし、妊娠中期に入って、何故か胃がムカムカしたり胸やけに悩まされるママは少なくありません。特に目立った心身の不調が少ない妊娠中期に、どうして胃もたれが起きてしまうのでしょうか?

そこで今回は、

・安定期なのに胃がムカムカしすぎて食事をしたくない!どうして?
・妊娠中期、自分でできる胃もたれの対処法を教えてほしい!
・胃もたれや胸やけ・・・これだけで病院に行っても良いの?

といった方に、妊娠中期の胃もたれや胸やけの原因とその対処法を詳しくご紹介します。

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胃もたれが起こる原因

胃もたれが起こる原因

妊娠5~7ヶ月(妊娠16~19週)の期間に当たる妊娠中期は、先に触れたように安定期と呼ばれる、胎盤が完成し、流産などの心配がほとんどなくなる、ママがホッと一息つける時期です。

妊娠初期症状もこの時期に入ると一旦、落ち着いてくるので、つわりでご飯が食べられなかったママにとっては、食べ物が美味しく食べられる時期でもあります。

つい食べ過ぎてしまうことも多いこの時期ですが、不調を感じてしまうママがいるのも事実です。胃もたれや胸やけだけでなく、お腹の痛み、眩暈(めまい)などを覚えるママもいます。その原因は以下の通りです。

プロゲステロンの影響

プロゲステロンとは、女性ホルモンの1つであり黄体ホルモンとも呼ばれています。このホルモンは妊娠することで分泌量が活発になるのですが、このホルモンの分泌が活発になることで胃腸に影響を与えます。

このホルモンには胃の入り口の筋肉も緩める働きを持っており、その働きによって胃腸の機能を普段以上に弱めてしまうとされています。

そのため、食べても消化のスピードが遅いですから、長時間胃の中に食べ物が残り、胃もたれをしやすくなります。また、入口の筋肉が緩んで胃酸が逆流を起こしやすく、胸やけにもなりやすいです。

胃腸の圧迫

妊娠中期はお腹が大きくなっていく時期です。これは赤ちゃんの成長に合わせて胎盤や羊水が増えていくためですが、大きくなる分、子宮は膨らんで重くなっていきます。

その重さや大きさから胃や腸は圧迫されるので、胃腸の動きも悪くなり、胃もたれが起きやすくなります。

また、胃が逆に上へ押し上げられて、胃の位置が高くなり働きが鈍るだけでなく、ちょっと横になるだけでも胃酸が逆流してしまうので胸やけになります。

自律神経の乱れ

妊娠するとプロゲステロンの分泌が増えるのは前述にある通りですが、女性ホルモンはプロゲステロンの他にエストロゲンというホルモンがあり、本来は交互に分泌されることでバランスを保っています。

しかし、妊娠するとプロゲステロンの分泌量が増加するので女性ホルモンのバランスは崩れた状態になり、心身にさまざまな影響を与えます。自律神経もその1つで、ホルモンバランスが崩れてしまうことで、乱れてしまいます。

この神経は感情のコントロールをはじめ、胃などの臓器の働きにも関係しているので、自律神経が乱れてしまうことで胃の働きが鈍くなったり、胃酸過多になるなどして胃もたれを引き起こしてしまうとされています。

胃もたれに効果的な対策は?

胃もたれに効果的な対策は

女性ホルモンなどの影響を考えると生理的な原因であるだけあって、時間が経てば落ち着くような気もしてきますが、妊娠中期の胃もたれは、そのまま妊娠後期まで続くことが多いです。

また、お腹が大きくなることによる胃の圧迫が原因であった場合、赤ちゃんの成長と共にお腹はさらに大きくなっていきますから、今まで以上に症状が酷くなる可能性もあります。

胃もたれは、上手く対処ができれば症状を軽減できます。胃もたれに効果的な対策は以下の通りです。自分に合った対策を選び、症状を改善していきましょう。

食事の対処法

胃もたれや胸やけなどの症状は、放っておくと出産まで悩まされるママもいます。しかし、食べると胃がムカムカしてしまうので、お腹が空いても食べるのが嫌になるママも多くみられます。

実は、胃もたれなどの対策には食べ方や食べる物を工夫することで、改善できます。同時に全てを行う必要はありませんので、自分のできそうなことから始めてみましょう。

食べ方を見直そう

お腹が空いたら食べる、というのが普通ですが、空腹は胃酸が強まります。胃酸が強まると胃もたれや胸やけの原因になりますので、妊娠中期は空腹を避ける事が大切です。

お腹を空かせないポイントとしては、1日に食べる量を5~6回に小分けにして食べること。食べる量は妊娠前に食べていた量の半分くらいで試してみましょう。

体重増加が気になって食事制限をするママもいますが、むしろ胃の働きが弱まっている時に、1度に沢山食べてしまう方が消化に時間がかかるだけでなく、胃に大きな負担をかけ胃もたれを起こしやすくなります。

また、消化を促す唾液を多く分泌し、胃酸の酸性度も中和されることから、食べる時はゆっくりよく噛んで食べることも大切です。

消化に良い物を食べよう

胃もたれや胸やけなどに悩まされている時は、消化しやすい食べ物をメインに食べることも対策の1つです。消化のしやすい食べ物としては、うどんやおかゆ、ヨーグルト、クラッカーにトーストなどが挙げられます。

その中でもクラッカーやトースト、ヨーグルトは空腹を感じた時に手軽に食べられる食べ物としてもおススメです。ただ、消化に良い食べ物だけでは栄養が補給できません。

消化しやすいように茹でた野菜や、温かいスープ、小さくカットした果物も食べやすいです。おススメの野菜はカボチャやサツマイモ、果物はリンゴやバナナが良いです。

水分の取り過ぎに注意

水分を摂取することは、胃酸を薄めることに繋がるので空腹時など、胃酸が強まってしまう時に飲むと良いかもしれませんが、食事中に大量に摂り過ぎるのは禁物です。

食事をしている時に水分で胃酸を薄めてしまうと、より消化が遅くなってしまう心配があるからです。とはいえ、食事中は喉を潤したいものです。さらに、あまり水分を摂らないのもむくみなどの原因になり身体に良くありません。

食事中に水分を過剰摂取するのが良くないので、一気に飲むのを控え、少量を小まめに摂ることが大切です。

こんな食べ物は控える

女性ホルモンの影響や圧迫などで弱っている胃を刺激してしまうことから、控えた方が良い食べ物、飲み物を知っておくことも大切です。

代表的なのは消化に時間がかかり、胃もたれもしやすい肉や肉の脂身などの動物性タンパク質です。また、冷たい食べ物、飲み物やカフェインも胃を刺激してしまうので控えた方が良いです。

消化に良いヨーグルトなども冷たい物に入りますが、その場合には常温で摂るようにすると良いでしょう。ただし、タンパク質に関しては絶対摂ってはいけないわけではありません。

あくまで動物性が消化に良くないので、タンパク質を摂る場合には魚や植物性から摂るようにしましょう。

調理法を工夫する

消化に良い食べ物を選んで食べるのもそうですが、食材を消化しやすいように調理するのも胃もたれや胸やけの対策になります。代表的なのはスープや鍋ものなどの温かい物、煮物などが食べやすい上に、消化しやすくなります。

スープや鍋ものは、消化に良いうどんやおかゆでもバリエーションが豊富です。好みの野菜をミキサーで粉々にしてスープにすることもできます。

ただし、温かい料理とはいえ油を使用した調理法や揚げ物は油が胃にもたれやすいので、控えるのがオススメです。

日常生活でできる対処法

胃もたれや胸やけと聞くと食べ物が直結しているように感じますが、食生活だけでなく日常生活の中でも改善する手立てはあります。

食事の対処法と同様に、ほんのちょっとした事に気を付けるだけで良いので、できることから始めてみましょう。日常生活でできる胃もたれなどに効果的な対策としては次の通りになります。

胃を冷やさない

妊娠中のママにとって、冷えは大敵です。血の巡りを悪くしてしまう上、冷えをきっかけに別の症状が引き起こされる場合もあります。

そんな冷えの対策として必ず挙げられるのが足を冷やさないようにしたり、お腹周りを温めることで、これは冷えだけでなく胃もたれにも良いことがわかっています。

お腹周りを温めることは胃も温まることになりますので、それによって胃が程よく刺激され、胃の働きを活発にします。働きが活発になると消化もスムーズに行われ、胃もたれを防ぐことに繋がります。

寝る時は枕を高めに

先に触れたように赤ちゃんの成長と共に子宮が大きくなっていくことで、妊娠中期の胃は圧迫されます。

また、胃が上へ押し上げられ、胃酸も逆流しやすいので、寝る時やちょっと前屈をしただけでも胃もたれや胸やけを感じやすくなります。

そのため、寝る際には胃酸が逆流をしないように枕を高めにすることがポイントになります。枕を少し高めにすることで胃酸の上昇を抑えることができるのです。

枕を高めにする以外は特に体勢などの決まりはありませんが、身体は摂取したものを消化する際に左から右へ運ばれて行きます。

参考記事>>抱き枕で安眠!お腹が大きくなった妊婦さんの抱き枕の選び方

この事から、胃もたれが頻繁に起きるときは身体の右側を下向きにした状態で横向きに寝るのがオススメです。とはいえ、妊婦さんにとっては左側を下にして寝る方が良いという意見もあります。なによりもリラックスできるのが一番ですから、ママにとって楽な姿勢で眠りましょう。

ハーブティーを飲む

ハーブの種類にもよりますが、ハーブティーを飲むことで胃の働きを助け、胃もたれを抑えるとされています。消化を助け、食後の胃をすっきりさせてくれるペパーミント、同じ効果が期待できるジンジャーも良いです。

また、ハーブティーは身体への作用だけでなく精神的にも働きかけてくれるので、ストレス解消にもおススメです。ストレスの解消は、後に記述する自律神経を整えるのにも効果的です。

香りを楽しみながら、ストレスと胃もたれを解消していきましょう。

ただし、ハーブティーの中には胃もたれを抑えると期待できるものでも、種類によっては妊娠中のママは飲まない方が良い物もあります。また、植物が原料ですから、心身に良いとされていても、体質的に合わないこともあります。

妊娠中のお茶はこれで決まり!ココマガおすすめ厳選9種!の記事にて妊娠中に飲めるおススメのお茶をご紹介していますので、参考にしてください。

人によっては体調不良になるだけでなく、アレルギー反応が出ることもあるので、ハーブティーを利用する場合には自己判断せず、かかりつけの医師に相談することが大切です。また、飲んでみて不調になるようであればすぐに飲用するのを止めましょう。

自律神経を整えよう

自律神経を整えることも、胃もたれなどの対策になります。自律神経が乱れてしまうのは女性ホルモンが崩れるだけでなく、ストレスや不規則な生活習慣も原因にあります。

そのため、ストレスを溜めやすい人は映画を見に行ったり、音楽を聞くなど上手くストレスを発散して、溜め込まないことが大切です。

不規則な睡眠時間や運動不足など不摂生な生活をしている場合には、生活習慣を改善していくことが大事です。運動に関しては、お腹のこともあるので激しい運動でなくても構いません。

ウォーキングやストレッチなど無理のない程度に身体を動かすようにしましょう。

辛い場合には病院へ相談を

辛い場合には病院へ相談を

前述にあるような対策をとることで、症状の軽減や改善をすることができるとされていますが、我慢は良くありません。

妊娠中期以降に見られる胃もたれや胸やけの症状は、胃もたれではなく逆流性食道炎や妊娠悪阻である可能性も考えられるからです。

また、胃もたれの症状が強く、対策をとっても症状が改善しない場合もあります。

酷くなると、上手く眠れなくなったり、対策をとりながら食べても、吐いてしまうなどの症状が出てしまうので、症状が辛い場合にはかかりつけの医師に相談しましょう。妊娠中でも服用できる薬を医師から処方してもらえます。

胃もたれに良いとされる対処法をいくつか挙げましたが、効果には個人差があります。対策を取ったからといって、100%の効果が期待できるわけではありません。

ただの胃もたれではなく、妊娠悪阻だった場合には、赤ちゃんにも栄養や酸素が行き渡りにくくなるので気を付けなくてはいけません。

定期検診で赤ちゃんの成長や体重を確認しながら、自分に合った対策で、胃もたれなどの症状を乗り切りたいですね。

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