有名な芸能人の中にも、“できちゃった婚”や“授かり婚”のカップルも増え、結婚式を挙げるカップルの4組に1組が授かり婚だともいわれるようになりました。
それにともない最近では、授かり婚のサポートもしっかりとしている式場も多くなってきていますので、ご自身の希望に沿った式が挙げられるように、式場とも相談してみましょう。
そこで今回は、
・妊娠中だけど結婚式を挙げたい!
・妊娠中に選ぶウェディングドレスはどんなタイプがいいの?
・妊娠中に結婚式を挙げる場合の注意点は?
といった方に、妊娠が分かった後に挙式を行う場合の時期や注意点、おすすめの情報などをご紹介します。
この記事の目次
妊娠中の挙式の時期はいつが良いの?
妊娠が分かり嬉しい気持ちも多い中、結婚式を挙げていない方にとって(とくに女性の場合には)、結婚式への憧れもあり、ご両親や友人へのけじめとご紹介を兼ねて、挙式をしたいと思われる方も多いことでしょう。
妊娠中には体調も時期によって随分異なってきますので、どうしても長時間の緊張を強いられる結婚式では、体調を最優先にした上での、日取りの時期を考える必要があります。
妊娠中は、「妊娠初期」「妊娠中期」「妊娠後期」に大きく3つに分けられますが、とくに妊娠中期は「安定期」といわれるくらいに、つわりなどの症状も落ち着き、流産の危険性も少なくなるなど、体調が落ち着いていることも多く、結婚式をおこなうのには、最適な期間だといえます。
妊娠中期のおなかの赤ちゃんは?
妊娠中期というと、妊娠5か月(16~19週)から妊娠7か月(24~27週)の期間で、安定期ともいわれる時期です。
超音波検査では、赤ちゃんの様子もしっかり確認できるようになってきますし、そろそろ性別も確認できる頃です。
赤ちゃんは、手足も活発に動かすようになりますので、人によっては妊娠18週頃から、胎動を感じるようになってきます。
また、妊娠初期に比べて、赤ちゃんの消化器や排せつなどの機能も発達してきますので、羊水量も急に増え、体重も増加してきます。
妊娠中期のママはどんな感じ?
妊娠中期は、安定期ともいわれるように、それまで辛かったつわりの症状も落ち着き始め、お母さんもおなかの赤ちゃんも安定して過ごしやすい時期でもあります。
赤ちゃんもどんどん成長していきますので、お母さんのおなかも大きさがますます目立ってくる頃です。人によっては、妊娠中期の早い時期から胎動を感じることもあります。
この時期になると、流産の危険性はぐっと低くなってきます。しかし、体調は1人1人異なりますので、必ず主治医に相談しながら過ごすようにしましょう。
妊娠5か月目頃(16~19週)
大きくなってきたおなかを支えようとして、つい背中を反らせた姿勢をとってしまうことがあります。
腰への負担ばかりか、おなかにも逆に力が入ってしまい、腰痛の原因にもなりますので、気をつけたいところです。お母さんの体型も、日に日に丸みを帯びてくる時期です。
妊娠6か月目頃(20~23週)
お母さんの体調も、おなかの赤ちゃんも安定した様子で、比較的に穏やかに過ごすことができる時期です。
おなかの赤ちゃんも、聴覚や触覚などの五感が徐々に整ってくる時期なので、おなかの外の音ももしかしたら、聞こえているのかもしれません。
お母さんの体調もよくなり、食欲も増してきます。どうしても体重が増えやすい時期でもありますので、ドレスが心配な方は、特に注意が必要です。
妊娠7か月目頃(24~27週)
安定期もそろそろ終盤に差し掛かり、お母さんのおなかも随分目立ってくる頃です。おなかの赤ちゃんも、大きさ約120~30㎜、体重約60~125gに成長しています。
赤ちゃんが動くたびに、おなかが張ったように感じることもあります。子宮がどんどん大きくなり重さも増してきますので、更に腰に負担を感じる方も多くなってきます。
また、おっぱいが出るようになる準備として、乳腺もどんどん発達してくる時期ですので、お母さんの体型もますます妊婦さんらしい体型になってきます。
この時期になると、肌が前より増して敏感になってくるので、洋服が擦れるように感じたり、下着のレースや装飾部分が気になるようになる方も多くいます。
妊娠中の結婚式の用意
ウエディングドレス選びは、女性ならば誰しも楽しみの1つです。妊娠中のドレス選びでは、日に日に大きくなってくるおなかに合わせて、ゆとりをもったサイズのものや、調整が自由にできるデザインのものなどを選びましょう。
いくらまだおなかの大きさが目立たない方であっても、結婚式までに日にちがあることを考えると、マタニティ専用のウエディングドレスを選んでおいた方が無難です。
授かり婚でも、結納はおこなうの?
授かり婚のお2人にとっても、両家のご家族にとっても、結納をおこなうかどうか気になるところです。
通常の場合には一般的に、「結納→結婚→妊娠→出産」であるところ、授かり婚の方々は、「妊娠→結婚→出産」となるので、全てのカップルが結納をおこなっているわけではありません。
しかし、そこは、日本の伝統に基づいた挙式の手順に従い、きちんと結納の儀をおこなうカップルも少なくはありません。
一方、結納までのしっかりした儀式ではなく、もっとラフにおこなえる、「両家の顔合わせ会」として、食事会などを行うカップルも多くなっています。
もちろん、お母さんやおなかの赤ちゃんの体調を考慮しておこなわなければなりませんので、よく医師とも相談して、納得のいく方法を選びましょう。
また、婚約指輪を作る場合には、妊娠中でむくみがちであることを考え、サイズ直しができるところで作成するか、妊娠前のサイズで作成しておくと安心です。
授かり婚の式場選び
授かり婚の場合には、新婦さんとおなかの赤ちゃんの体調を最優先に考えたプランや、式場選びをしなければなりません。
とくに、式場選びにもいくつかのおすすめポイントがありますのでご紹介します。まず式場の立地ですが、電車で移動したり混雑した会場だったりすると、負担も大きくなってしまいます。
できる限り自宅から近く、自家用車での簡単な移動ですむ会場の方が、からだへの負担も少なく安心です。
式場には、当日の細かい打ち合せなど、1度や2度の訪問だけではどうしても済まないものです。また、着付けやヘアメイク、写真撮影などをおこなう部屋と、披露宴会場が近い式場を選んでおくと、式の合間の移動も楽ですし、式の最中に急に気分が悪くなった時のちょっとした休憩にも、安心して利用することができます。
妊娠中のマタニティドレス選び
マタニティドレスにも、さまざまなスタイルがありますが、シルエットもさまざまなデザインもありますので、好みのものを選びましょう。
もちろん、式当日までにはまだまだ体調も変化しますが、何よりも、おなかの大きさも日に日に変化していきます。
人によって、おなか周りのサイズの変化の具合も異なりますので、挙式間際になってからも、ドレスの変更が可能かどうかなども一緒に確認しておくと安心です。主なドレスのスタイルをご紹介します。
プリンセスラインのウェディングドレス
プリンセスラインのドレスは、スカート部分がふんわりしたデザインなので、目立ってきたおなかも、デザインに左右されることなく着用することができます。
Aラインのウェディングドレス
Aラインのドレスは、ウエスト部分から裾にかけて広がるスカートのデザインで、エレガントに着こなすことができ、おなかの部分があまり目立たなく楽しむことができます。
エンパイアラインウェディングドレス
締めつけの少ないデザインのエンパイアラインドレスは、おなかが目立ち始めた頃の挙式や、気分が優れないことも多くて心配な方におすすめのデザインです。
優しいふんわりとしたラインなので、やわらかい感じを受けます。おなか周りも気にすることなく着用することができます。
妊娠が分かってから結婚式を挙げるためには
妊娠中の体調は、人によってもかなり個人差があり、一概にはいい切れない部分も多くあります。
結婚式を無事におこなうためには、ゆとりを持ったスケジュールを立て、万が一具合が悪くなったり、おなかの張りが強くなるようなことがあったりした場合には、すぐに横になれるような場所を確保しておくことも必要です。
事前の会場や係の方との打ち合わせは、妊娠初期でつわりなどもあり、なかなか思うようにできない方もいますが、入念におこなっておくことで、安心して挙式をおこなえるようになります。
普段とは違う会場の中での注意点
妊娠中期の頃は、おなかの赤ちゃんも安定し、気分も優れ、比較的に動きやすい時期でもあります。
しかし、大きくなるおなかで、足元も見えにくくなりますし、まして、ウエディングドレスを着ている時はなおのことです。
また、普段とは違う式場を歩かなければなりませんので、歩く際には、とくに足元には注意が必要です。気が焦ってつまずいて転んだり、おなかをぶつけたりしないように気を付けましょう。打合せに訪れた際にも、会場の中を見回しておきましょう。
安定期でも結婚式では油断は禁物です
結婚式は、普段のリラックスした状態とは異なり、いくら親しい仲間内だけの式だったとしても、かなりの緊張もします。
また、普段とは異なり、立ったり座ったりの連続だったり、歩くことも多くなりします。また、ウエディングドレスの着替えでの移動や、式では座りっぱなしの時間が長くなるなど、どうしても普段通りというわけにはいきません。
さらに、ウエディングドレスもいくらマタニティ専用とはいっても、多少普段の洋服よりは締めつけがきつくなってしまうこともあります。
身重のからだには、多かれ少なかれ負担となりますので、体調の変化には注意して、万が一の場合には、休めるようなゆとりのある時間配分にしておきましょう。
式場との打ち合わせの際には、上手にプランを活用
妊娠が分かってから挙式をすることに決めた場合、つわりなどで体調がすぐれない中でも、式場選びやドレス選び、会場との打ち合わせなども多く、気も滅入ってしまうことがあります。
そんなとき便利に活用してみたいのが、会場であらかじめ用意されている「マタニティ挙式プラン」です。
産まれてくる赤ちゃんのために、挙式の費用はできるだけ抑えたいし、でも、一生の思い出になる素敵な式も挙げたいというカップルには、式場であらかじめ用意しているマタニティウェディングプランはおすすめです。
セット価格になっていることも多く、プロならではのきめ細かいプランとなっているものも多いので、チェックしてみましょう。
結婚式の費用面の心配は?
授かり婚であっても、通常の結婚式と費用面では何ら変わることはありませんが、通常の結婚式では、半年から1年前くらいには準備が始まるのに対して、授かり婚の場合には、妊娠が分かってから挙式までには数か月しかありませんので、希望の日程が予約できるとは限らないことも多くなってしまいます。
しかし、その分割安になっているところも多く、比較的に安価で挙式ができることも多いです。
費用的には押さえても、自分たちのおこないたいプランができるように、しっかり式場の係の方とプランニングすることで、満足できる式となること間違いなしです。
家族3人でのウエディングを楽しんで
マタニティウエディングでは、パートナーの方はもちろんのこと、おなかの大切な赤ちゃんも一緒に挙式の日を迎えるのです。
ご家族3人での、初めての大きなイベントになりますので、思いっきり楽しみ、思い出の多い式にしたいものです。お父さんとお母さんの喜びの結婚式の音も、赤ちゃんにはしっかりと届いているのかもしれません。
授かり婚は何といっても、パートナーの協力が不可欠
授かり婚の場合、式場との打ち合わせはもちろん、招待客の選出や引き出物選び、座席表の決定、その他にもこまごましたものなど、短期間の中に決めていかなければならないことは盛り沢山です。
その上、妊婦健診のために病院への通院もしなければなりません。体調が比較的に良いといわれる妊娠中期の結婚式であっても、人それぞれ体調の変化は異なりますし、急に体調を崩してしまう方もいないわけではありません。
挙式に向けた準備をするには、どうしても新郎となるパートナーの方はもちろん、ご両家の方々、友人などの協力をいただかなければならないことも多くなります。
けっして1人で抱え込むことなく、いろいろな方の協力を得ながら、より思い出深い挙式となるように、万全な準備を進めていきましょう。